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ギターの塗装がよくわかる。ラッカー塗装の注意点

エレキギターやベースなどには通常、色彩豊かな塗装が施され、音だけでなく私たちを目でも楽しませてくれます。

しかし、その塗装の役割はビジュアルだけにとどまりません。

木工製品としての耐久性や生産性、そして音色やプレイヤビリティにも重要な役割を果たしているのです。

今回はそんな塗装に焦点をあて、その種類や特徴について解説したいと思います。

塗装の違いで音が変わる!?

塗装にはさまざまな方法があり、それぞれ仕上がり、工程などに特徴があります。

塗装することでギター本体の木材の劣化などを防ぎ、耐久性を実現しているわけです。

また、塗装によってボディの厚みを100分の1ミリ単位でコントロールしていきます。

ギターの音色は塗装だけではなく、材質や、パーツなどさまざまな要素が複雑にからむため、良い音かどうか、また好みの音かどうかはあくまで総合的な判断になります。

エレキギターの塗装と種類と特徴

ラッカー塗装

ニトロセルロースラッカーという塗料を使い、塗装するタイプのことです。

綿などセルロースからなる繊維のニトロ化によって得られる樹脂であるニトロセルロースを含み、揮発性の高い溶媒を用いたラッカーは1920年代前期に開発され、30年にわたって自動車工業に広く用いられた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ラッカー

綿の繊維、または木材繊維を原料として作られた天然繊維で、木材との相性もよい優れた塗料です。

見た目は、独自の透明感とツヤがあります。

ほかの塗料と比べ、塗り替えや部分的な補修がしやすく、軽い研磨をするだけで再塗装ができるほどの薄い塗装が特徴です。

その「木材が呼吸する」とも例えられるほど薄い塗膜は、木材の経年変化を促し、時間をかけてボディが乾燥していくことで、楽器の鳴りが変わっていくのです。

1954年製のFenderストラトキャスターや、1959年製のGibsonレスポールなど、「ビンテージ」と呼ばれるエレキギターはこの塗装が主流です。

歴史あるサウンドを追い求めて、今でもこの技術は使われていますが、ラッカー塗装の特性上、硬化するまでに時間がかかるため、一度に厚塗りができず、目的の厚みにするまでに時間がかかります。

何度も時間と手間をかけて塗装していくので、大量生産が極めて難しく、ほかの塗装に比べてその分コストかかります。

そのため今では高級ギターの特権として扱われることが多いです。

そのほかにも、塗膜が薄いラッカー塗装の最大の特徴としては、音の伝達(木の鳴り)がよくなることがあげられます。

ラッカー塗装の注意点

ラッカー塗装のエレキギターを所有する際、最も注意したいことがあります。

それは、スタンドなどのゴムと一定時間接触を続けると化学反応して、溶けたり変形や変色してしまうことです。

参考:ギターが溶ける事件。

参考:ラッカーの悲劇

温度変化や湿度に弱いので、高温・多湿の場所は避けるとともに、スタンドのゴム部分は、布などでカバーする対策が必要になります。

スタンド用ギターブラジャー

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ギタースタンドに装着することができます。

Freedom Custom Guitar|SP-P-12 f54 Shine

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デリケートなラッカー塗装のためのクリーニング剤もあります。

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