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聴覚優位はバンドマンにとって優位なのか?
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聴覚優位はバンドマンにとって優位なのか?

私たちは五感を使ってこの世界を認識します。

視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚、しかしその捉え方も十人十色、同じ世界でも他人と自分とでは違ったものとして感じている場合も多々あるでしょう。

そしてその捉え方にもある程度、傾向が見られるという研究もあります。

「聴覚優位」「視覚優位」「体感覚優位」そう大別されるようですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。

そして私たちバンドマンにとって、それらは影響するのでしょうか。

VAKタイプ分けテスト

VAKテスト

http://www.officekishii.com/2013/07/11/視覚優位タイプ-聴覚優位タイプ-運動優位タイプ別の教育-イギリスに学ぶ-あなたはどのタイプ-1/

人間が五感を使って世界を認識する上で、感覚器に優先順位があるーこの考え方は、NLP=神経言語プログラミング(Nuero-Linguistic Programming)という学問(?)による分類法のようです。

NLP自体がその基礎的データの欠如(けつじょ)ゆえ、一般科学としては認められてないようですが、人によって世界の感じ方が違うというのは、我々は経験的に知っています。

ここではその信憑性についてはさておき「そんな考え方もあるよね」と、参考までにしたいと思います。

五感のうちでも認識において多くを依存する、視覚(Visual)・聴覚(Auditory)・触覚(Kinesthetic 嗅覚・味覚もこれに含むとのこと)、それらのうちどの感覚をより多く使って感じるかにより「視覚優位」「聴覚優位」「体感覚優位」に大別されるようです。

ここで「優位」という言葉が使われていますが、優先的にどの感覚が使われているかという頻度の差であり、何が優れていて劣っているということではありません。

試しに簡単なテストをしてみましょう。

視覚優位度チェック

聴覚優位度チェック

体感覚優位度チェック

それぞれタイプの特徴

VAKテスト2

http://www.officekishii.com/2013/07/12/視覚優位タイプ-聴覚優位タイプ-運動優位タイプ別の教育-イギリスに学ぶ-あなたはどのタイプ-2/

いかがでしたでしょうか?

特徴的な傾向は出てきましたでしょうか?

私は、何となく聴覚かなという気もしますが、視覚かなと思う項目もあり、イマイチはっきりしませんね。

バンドマンに関係しそうな視覚優位・聴覚優位の特徴についてまとめられた方がおられましたので、ご紹介します。

【視覚優位の特徴】
・空間認知が得意、何かを図で認知するのが得意
・人の顔を覚えるのが得意
・ざっと見ただけで、全体の関係性を理解できる
・フレーズや歌詞を覚えるのが苦手
・ごちゃごちゃしている部屋が苦手
・頭のなかで、言語ではなく映像を使って思考する(映像思考)
・識字障害(ディスレクシア)がある、記憶に問題がある

【聴覚優位の特徴】
・人の顔を認知できない(相貌失認)、記憶するのが苦手
・人の顔を認知できないため、コミュニケーションが苦手
・時間を追って、段階的に理解するのが得意(経次処理)
・全体よりも細かいことに関心を示す
・フレーズや歌詞を覚えるのが得意
・リスニングが得意
・BGMを思わず聴いてしまい、集中できない

あなたは聴覚優位?視覚優位?特徴をまとめてみた

「フレーズや歌詞を覚える」のが得意か苦手かは、バンドマンにとっては非常に切実な問題ですね。

ちなみに私はフレーズ、特に長い書き譜のギターソロは覚えられません(泣)。

また、以下のサイトではそれぞれのタイプまとめが記載されています。

本日は、視覚優位の人。

視線
視線は、上方左右。
目に見えるものに注意が向きます。
色や形、動きなど。

呼吸
胸の上の方や肩で呼吸をします。
肩が上下するか、どうかで判断します。


早口で話す。
高い声で話す傾向がある。
上の方から発声される声。

動作
胸より上で手が動く。
身振り手振りが大きい。

座っていても、立っていても姿勢が良い。
実は、視界がよく見えるようにという意図があったりします。

思考パターン
話があちこちによく飛ぶ。
見た目や結果にこだわる。

結果が見えないとやる気が起こらない。
効果的であることが好き。

違いを目のあたりにしたい。
気持ちが変わりやすい。

その他
モノを記憶するとき絵にして覚える。
違いを目のあたりにしたい。
言葉で出される指示を覚えるのが苦手。
グラフやイラスト、図など視覚的表現が得意。

三つのタイプ、視覚優位の人

さて、本日は聴覚優位の人。

視線
視線は、左右によく動きます。

言葉
耳から入ってくるものに意識が向きます。
音の種類や大きさ、強さ、トーンなどなど。

呼吸
胸が標準的なリズムで膨らんだり、
縮んだりしているか、で判断します。


声のトーンが、整っています。
自問自答、独り言をよく言います。

中間ぐらいのレベルから発声される声。

動き
体にリズムのある動きが見られる傾向があります。
声の調子や音に反応しやすい。

言葉で伝えたことをそのまま、復唱をかんたんに出来ます。
音に対する記憶が良い。

電話で話をすることが好き。
音に敏感。雑音があると集中できません。

思考パターン
論理的に話してもらわないと嫌がります。
うんちくや有名人といった権威性に弱い。

話に矛盾があるのを嫌う。

その他
聞いて学習することが得意。
音楽を聞くことが好き。

記憶に音(声)や音声がともなっていることが多い。
話す時に、言葉に詰まったり、言葉が出なかったすると過度に焦る。

三つのタイプ、視覚優位の人

本日は、体感覚優位の人。

視線
視線は、右下。

言葉
体感覚優位は、体で感じられるものに意識が向きます。
重さ、硬さ、匂いや味など。

呼吸
体感覚優位の人は、腹式呼吸。
いわゆる深い呼吸です。


味わいながら話すため、話すテンポはゆっくり。
低い声。

体全体を使って奥の方から発声される声。

動き
心地よさを大事にするので、ラフな格好が好き。
身体を動かして物事を覚えます。

動きがゆっくり。
相手に触れることが出来る距離に近付いて、話をしたがります。

触ってものを確かめます。
感触や触れ合いに反応しやすい。

思考パターン
プロセス重視で結果より途中経過が大事。
一つのことをじっくり味わうのが好き。

居心地の良さを大切にする。

その他
早口でいっぱい話されると、情報の処理が追いつかないことがある。
場の雰囲気や全体的なニュアンスを敏感に感じ取る。

何かをしたり、身体を動かしたりすることでモノを覚えやすい。
自分が捉えた身体的なイメージや感覚を元に行動する。

出典:三つのタイプ、視覚優位の人

あくまで一つの考え方

五感

http://kuniharuichi.blogspot.jp/2010/05/blog-post_13.html

一見すると、この分類に基づくとするならば、聴覚優位であることが、バンドマンにとっては得であるような気がします。

しかし、極端にその傾向の強い方もおられれば、例えば私は人の顔を覚えるのは得意ですが、フレーズを覚えるのは苦手です。

独り言は多いと思いますが、話すときは身振り手振りも交えます。

何かの要素が若干強いかなと思うこともありますが、いろいろ入り交じっているのが多くの現実ではないかと思います。

ただ、例えば「悲しいという感情を絵に描いてみろ」と言われても描けませんが、「音にしてみろ」を言われればできるので、そういう意味では聴覚優位なのかなという気はしますが。

VAKに限らず、性格や思考傾向の分類・分析方法は多く存在します。

その中で今回は「聴覚優位」という言葉がバンドマンに関わりがありそうだと思って調べてみましたが、仮に「自分はこれこれこういう傾向にある」ということが客観的に示されたとしても、その通りに考えなければならない・行動しなければならない訳ではありません。

広く「こんな考え方や感じ方がある」ことを認識し、オープンマインドにインプットを得てアウトプットできれば、私たちの音楽活動にも役立つのではないでしょうか。

ライタープロフィール

平田 浩康

ライブスポットラグ

平田 浩康

Live Spot RAGの平田浩康です。

15歳の時、音楽特にロックのカッコ良さに痺れギターとバンドを始めました。

生まれ故郷の高知県は、ライブハウスやコンサート会場も少なく生の音楽に触れる機会が少ない、当時は情報源も雑誌やCD、VHSビデオ(!?)という時代でしたが、音楽というとてもキラキラしたものに魅了され、勉強そっちのけでギターと音楽を楽しむ毎日でした。

大学進学から京都に移住し、大学では軽音楽部を卒業(笑)。

それまでは邦楽ロックや洋楽ハードロックを中心に聴いていましたが、先輩や同期から世の中にはもっとたくさんの音楽があることを知らされ、今では「いいな」と思えるものはジャンル隔てなく聴いております。

大学卒業後にRAGに入社、約6年のオフィスや約10年の音楽スタジオを経て、現在は創業39年の老舗Live Spot RAGにて勤務、主にプロモーション業務を担当しております。

日本トップミュージシャン達が奏でる「本物の音楽」に触れ、お客様に届けることで、あらためて音楽の煌めきを実感する日々です。

今でもギター、バンドはゆるく継続しており近年は今更ながら歌も歌ってみたりしています。

もうすっかりおっさんになってはしまいましたが、あの頃「音楽に描いた夢の向こう側」を、今後もみなさんと追っていければと思っています。

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