【聴き過ぎ注意】イヤホン難聴、ヘッドホン難聴の症状と改善方法
イヤホンで大音量にして音楽を聴いていた。
あるいは、ヘッドホンで大音量にして音楽を聴いていた。
そのせいか、最近聞き取りにくさを感じる……。
ということは、ないでしょうか。
イヤホンもヘッドホンも大きな音で聴いているとその分、難聴になるリスクは高まります。
特に音楽を聴いている場合は、知らず識らず音を大きくしていたり、大音量にして聴くと非常に気分が良くなります。
では、聞こえにくくなってしまった場合、どのようにすれば良いのでしょうか。
そして、このような場合、どのような治療方法が考えられるのでしょうか。
こちらでは、イヤホン難聴、ヘッドホン難聴の症状から改善方法にいたるまで、記載していきます。
耳の聞こえが低下してしまった……と感じる方は、ぜひ聞こえの改善にお役立てください。
もくじ
イヤホン難聴、ヘッドホン難聴の症状・概要
こちらでは、イヤホン難聴、ヘッドホン難聴の症状についてまとめていきます。
- 症状
- 難聴になる基準
- 聴力低下レベル
- 難聴の特徴
この四つに分類して、記載していきます。
どれもイヤホン、ヘッドホン難聴を知る上で重要なものです。
イヤホン難聴、ヘッドホン難聴の症状
イヤホン難聴、ヘッドホン難聴になると
- 両耳の聞こえ低下
- 耳鳴り
- めまい
これらが確認されています。
この三つ全てが起こるわけではなく、場合によっては、耳の聞こえだけ低下したり、この三つ全てが起こったりと人により、異なります。
強い音を感じるとそれが原因で耳鳴りを引き起こす可能性もあります。
そして、時にはめまいを感じることもあります。
両耳の聞こえが低下するだけ……と考えがちですが、このような症状が起こることもあります。
難聴になる基準
イヤホン、ヘッドホン難聴になる基準は、このように考えられています。
※ヘッドホンメーカーシュアより引用
こちらは、ヘッドホンメーカーのシュアより出されている基準です。
90dBで8時間、95dBで4時間と5dB上がっていくごとに半分の音で、難聴になる危険性が上がっていきます。
音の基準については、こちらをご覧下さい。
90dBの音は、騒々しい工場での音、犬の吠える声と同じ音量です。
この音量を耳で8時間聴き続けると難聴になるリスクが高まります。
また、100dBの音は、鉄道ガード下にいる時と同じです。
この音量で2時間聴くと難聴になるリスクが高まります。
大音量で音楽を流すクラブや音楽ライブで難聴になる人がいるように、大きな音ほど、短い時間で、難聴になるリスクが高まります。
これらの音を一定時間聴き続けた瞬間に難聴になるわけではありませんので、あくまでもリスクになります。
しかし、大きな音は、確実に耳にダメージを与えています。
難聴になるリスクは、必ずあります。
音の大きさと音を聴く時間は、比例します。
大きな音ほど、短い時間で難聴になります。
これは、イヤホン難聴、ヘッドホン難聴も同様です。
イヤホン難聴、ヘッドホン難聴の聴力低下レベル
イヤホン難聴、ヘッドホン難聴の聴力低下レベルに関しては、軽度難聴からせいぜい中等度難聴までとされています。
基本的に、がくっと聴力低下するような難聴ではありません。
※よくわかる補聴器選びより引用
下がったとしても正常範囲内であることもありますし、軽度難聴まで低下する場合があります。
いくら音楽の聴き過ぎとはいえ、高度難聴、重度難聴にまで低下することはほとんどないとされています。
軽度難聴の症状は、
- 離れたところからの呼びかけに応じにくくなる
- 複数の人と話すと会話がよくわからない
- 騒がしいところで会話するとよくわからない
- 自覚症状がない(自分では気が付かない)
があります。
基本的には、対面でお話しする分には、問題ありません。
しかし、離れたところでお話しされたり、呼びかけられたり、あるいは騒がしいところで会話するとイマイチ言っていることがわからないことがあります。
もし、この中で当てはまるものがあれば、軽度難聴の可能性があります。
難聴の特徴
難聴の特徴として、自分自身では、耳の聴力低下に気が付かないというのがあります。
音は、目に見えるものではありませんので、聞こえないと聞こえていないことに気が付きません。
そのため、相手から指摘されて気が付く場合が多いです。
もし、聞こえていないのでは?と言われることがあれば、知らず識らずに難聴が進んでいる可能性があります。
難聴の治療
こちらでは、イヤホン、ヘッドホン難聴の治療に関して記載していきます。
状況によっては、他の難聴である場合も考えられますので、その場合に備えても載せていきます。
- イヤホン、ヘッドホン難聴の治療
- 聞こえの低下原因が異なるケース
この二つに分けて記載していきます。
イヤホン、ヘッドホン難聴の治療
イヤホン、ヘッドホン難聴にも治療方法があります。
それは、聞こえにくいと感じたら、すぐに耳鼻咽喉科を受診することです。
聞きにくい状態で聞こえが固定してしまうと聴力の回復は、できませんが、聴力が低下した直後であれば、薬を服用することにより、聞こえを改善できる可能性があります。
改善できるケースと改善できないケースがありますので、必ずしも改善できるとは言えません。
しかし、耳の聞こえが低下した直後なら改善できたケースが出ています。
耳の治療は、全て早期治療が重要です。
軽度難聴、難聴の特徴、こちらに書かれている内容で、思い当たる節があった場合も、すぐに行きましょう。
聞こえの低下原因が異なるケース
先ほど、イヤホン、ヘッドホン難聴の症例に
- 聴力低下(両耳)
- めまい
- 耳鳴り
があることを記載しました。
しかし、仮に以下の症状がある場合は、違う難聴になります。
- 片耳だけ聞きにくい
- 低い音の耳鳴り
- 耳が詰まった感覚がする
- 発症時のみ、めまいがあった
このケースの場合は、突発性難聴という難聴の可能性があります。
突発性難聴とは、原因不明の難聴で、朝起きたら突然耳が聞こえなくなっていた……など、聞こえにくくなった時がわかる難聴です。
こちらの場合は、早急に耳鼻咽喉科に行かなければなりません。
この難聴は、できれば1週間以内に耳鼻咽喉科で治療を始めないと耳の聞こえが改善しなくなります。
完治が3割、改善が3割、全く改善しないのが3割と言われており、治療開始時が2週間を過ぎると治癒率がガクッと下がります。
大音量で音楽を聴いていたとしても上記の症状があった場合は、イヤホン、ヘッドホン難聴ではなく、突発性難聴の可能性がありますので、その点に注意です。