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楽器と湿度のお話
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楽器と湿度のお話

こんにちは、アオキヤスノリです。

日本は夏と冬で温度、湿度の差が激しく、楽器にとっては過酷な環境な風土です。

そこで今回は、楽器に優しい環境を作るためのアイテムをご紹介します。

楽器と湿度のお話

加湿器
それでは本題へ。

みなさん、楽器の湿度、適切に保っていますか?

「ケースに乾燥材入れてるよ!」という人はそこそこ見ますが……。

それ、本当にあってますか?

というのも、木製楽器の保管には適切な湿度があり、一般的には40~50%と言われています。

さて、あなたの部屋の湿度は何%ですか?

僕の寝室は何もしないと大体30%ぐらいですので、楽器にとっては良くないですね。

ちなみに、保管に最適な温度は20度前後だそうです。

上記の温度や湿度から大きく外れると、ネックの反り、塗装の割れ、ネックとボディのジョイント部の割れ、接着剤の剥離等の問題が起こります。

もちろん、ギターやベース、ウクレレだけではなく、ピアノ等の木製の楽器であれば全て同じ症状が現れます。

そして、ボーカルの喉もね。

対策はもちろん、湿度と温度を適切に保つこと。

日本の気候は夏は湿度が高く、冬は湿度が低すぎるという結構過酷な環境。

夏場の湿度対策に除湿機を持っている、またはエアコンのドライ機能を使う人は多いのですが、一人暮らしのバンドマンにとって、加湿器はなかなか所有していないのが現状。

よく思い出してください。

冬場の楽器屋、絶対に加湿器ついてますよね?

ということで、本日は加湿器の紹介です。

加湿機にはいろいろな方式があり、値段もピンキリですのでどれにしたら良いか悩んでしまいますよね。

そこで僕がお勧めしたいのが以下の加湿器。

え?これが加湿器?と思うかもしれませんが、これでも加湿器になります(笑)。

トレイに水を入れ、特殊な紙が水分を空気中に拡散させやすくするという構造。

なによりこの加湿器、楽器屋さんであり各種音楽スクールも経営している宮路楽器さんが開発した物。

これならレコーディングブースに置いていても、作動音やノイズが入ったりしませんからね。

難点は、湿度をあげるのに時間がかかること、給水作業が多くなること、誤って水をこぼしてしまう場合がある、などでしょうか。

それでもコストパフォーマンスは最強でしょうね。

続いてはこちら。

どちらかというと一般家庭用の加湿器です。

方式は超音波式の加湿器になり、効率と値段の安さが特徴で、今一番採用されているのではないでしょうか。

こちらの加湿器の難点をあげると、湿度の設定ができないこと、タンクの容量が少ないこと、などでしょうか。

自動で設定ができず、蒸気の噴出量を変えるだけなので、狙った湿度にするには湿度計も合わせて購入しないといけませんね。

後は、ロックな部屋には少々似あわないと思います(笑)。

というわけで、上記2つの加湿器の場合は湿度計が必要になります。

僕が調べた中で評判の良かった湿度計はこちら。

デジタル表示で、時計がついて、温度も表示してくれます。

実は湿度計というのは結構精度が悪いらしく、一流メーカーの物でも1割ぐらいずれてたりするそうです。

この湿度計はリンク先のレビューを読んでいただければ分かる通り、かなり正確に表示してくれるそうです。

さて、加湿器の紹介に戻りましょう。

機能で選ぶならこちらの加湿器。

空気清浄機能と加湿機能が搭載されています。

現在の湿度もわかりますし、もちろん自動で設定した湿度に保ってくれます。

空気清浄機能もしっかりしたものです。

これなら冬以外でも空気清浄機として使用できるので、一年中活躍できますね。

難点は、場所を取ること、多機能なので加湿だけを求めるならば値段が高い、といったところでしょう。

さて、最後にオマケのご紹介。

T.M.Revolutionの西川貴教さんがご自宅で使用されているのがこちらの加湿器。

ドイツのVenta(ベンタ)というメーカーの加湿器です。

こちらも空気清浄機能つきです。

気化式の加湿器なのですが、ちゃんと湿度の設定ができます。

こちらは実際に西川貴教さんが使用しているモデルでして、タンクの容量が10リットルも入り、給水作業が少なくて済みます。

西川さんのお宅ではこれが4台も動いてるそうです。

気化式の加湿器は湿度をあげるスピードが遅いですから、その対策でしょうね。

さすがプロのボーカリストは喉のケアに気を使っています。

しかし、やはりお値段が……。

一般人が購入する加湿器の値段ではないですよね(汗)。

もちろん、もっと小さいモデルもあります。

そちらは値段ももう少し安いので、見てみてはいかがでしょうか。

そして、どうしてもお金がなくていますぐ加湿器が買えないというバンドマンにはよく知られている方法を。

水に濡らしたタオルを室内に干しておく、これだけです。

いってしまえば、最初に紹介した紙製の加湿器と同じ方法ですね。

ただ、タオルが乾いたらおしまいですが。

いかがだったでしょうか、加湿器特集。

ただ、日本の場合は意外と4月ぐらいまで乾燥していますので、いつ購入しても十分活躍すると思います。

室内の湿度を高めにしておくことで、風邪の予防にもなりますしね。

適切な湿度は、楽器にも人体にも優しいということですね。

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ライタープロフィール

アオキヤスノリ

ボーカリスト

アオキヤスノリ

バンドの便利屋をやっています。

・WEB制作、運用。

・フライヤー、ジャケットデザイン。

・ストリーミング配信。

・トータルプロデュース等々。

の、バンドの活動で必要な事をとにかく何でも提供しています。

お望みとあらばイベントの企画運営も任せて下さい。

バンドの悩みを、あなたと共に悩んで行動して解決します。

ブログ:http://ameblo.jp/aokiyasunori

Twitter:aoki_yasunori

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