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【ライブハウス用語】ステージの「中音」「外音」とは?
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【ライブハウス用語】ステージの「中音」「外音」とは?

ライブハウスの音には中音(なかおと)と外音(そとおと)と呼ばれるものがあるのをご存じでしょうか。

これらの音の違いは一体なんなのかバンドや音響をやっていないとわからないかもしれません。

そんな方のために中音と外音について解説していこうと思います。

そもそも中・外とは?

中音・外音、と言いましたが、そもそも中や外というのは、ステージの中か外かを表しています。

つまり、ステージの中とは舞台上、ステージの外とは客席を指します。

ステージの中音

【ライブハウス用語】ステージの中音(なかおと)外音(そとおと)とは?

ステージの中音は、演奏している人にしか聞こえません。

つまり、演奏者のスピーカーから聞こえてくる音です。

何が聞こえるかというと、楽器パートや個人によっても異なってきますが、基本的には自分の声や自分の楽器、ほかのパートの楽器の音など、演奏するにあたって必要な音が聞こえてきます。

演奏者の足元を見ると、「モニター」や「コロガシ」、「返し」などと呼ばれるスピーカーが置いてあったり、上手(かみて)・下手(しもて)それぞれに演奏者の方向を向いているスピーカーがあったり、はたまた「イヤモニ」と呼ばれる直接耳にはめ込むタイプのモニターをつけていたりします。

この中音と呼ばれるものがないと演者はうまく演奏ができなくなってしまいます。

ステージの外音

ステージの外音とは、お客さんに聞こえている音のことを言います。

つまり、客席側へと向いているスピーカーから聞こえてくる音です。

演者が演奏した音を、音響さん(PAさん)が聞こえやすく操作して、やっとスピーカーから流れてきます。

爆音でも心地いいと感じられるのは、こういった流れがあるからです。

ステージの中で鳴っている音はどんな音?

先ほど、中音について少し説明しましたが、実はステージで鳴っている中音はモニターの音だけではありません。

ギターやベースをつないでいるアンプから鳴る音や、客席に向いているスピーカーから聞こえる外音、楽器の生の音、自分以外の演者のモニターの音が混ざって聞こえます。

参考:多くの人が間違っている!?ギターアンプの音作りで気をつけたいこと

お客さんよりも聞こえる音の種類が多いというわけです。

これらの音をバランス良く作り込むことがいいライブをすることにつながる大きな要因になるのです。

リハーサルの重要性

ライブのリハーサルとはそもそも何を目的にしているものか知っていますか?

リハーサルは本番前の練習のことではありません。

リハーサルの目的は、「音の調整」です。

そしてこの音の調整がなぜ重要なのかと言いますと、たとえばカラオケに行ったと想像してみてください。

マイクの音がまったく聞こえない状態で伴奏の音量が爆音だったとします。

かなり歌いにくいと思いませんか?

やっぱり自分の声が聞こえていた方が歌いやすいものだ思います。

この自分にとって聞こえていてほしい音というものをリハーサルで調整しておくのです。

さらに、お客さんに聞こえている外音の調整もおこなうことで、耳が痛くならずに心地よいと感じられる空間を作り出すことができます。

ですので、リハーサルの時は本番のためにもしっかりと自分の要望を音響さん(PAさん)に伝えましょう。

参考:実は間違いだらけだった!?ライブ前の正しいリハーサル 6選

最後に

バンドやそこで働くスタッフをしていないと、わからないこともたくさんあります。

わからないと言うことは決して恥じることではありません。

しっかり勉強して、音楽ライフに活用してもらえたらと思います。

ここまで読んでくださった方のお力に少しでもなれていたらうれしいです。

ライタープロフィール

今江瑞希

フェス大好き女子

今江瑞希

中学時代に親友に聞かされたBUMP OF CHICKENにハマりまくり音楽に目覚める。

高校時代の先輩にメロコアの世界へと導かれまんまと心酔。

当時付き合っていた彼氏の影響をモロに受け当時から現在まで10-FEETの大ファンに。

毎日ウィッグとにらめっこした美容師時代を卒業し現在はスタジオ、ライブハウス、ブライダル音響のスタッフとなり毎日新しいバンドを探し漁る毎日。

年中フェスとライブに出回っているのにもかかわらずツーステができないポンコツキッズです。

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