楽器用ケーブルの種類と特徴。バンドマンのための基礎知識
楽器用ケーブルにはいろいろな種類がありますが、バンドマンの方は使用用途やケーブルの名前も一緒に覚えておくと、便利です!
その種類や規格をご紹介します!
もくじ
違いには理由がある。様々な楽器用ケーブルを紹介
ピンケーブル(RCAケーブル)
オーディオアンプやCDプレイヤー・ビデオなどの、通常のオーディオ機器にも使用される端子です。
抜き差しがしにくい端子ですので、楽器よりは音響機器のためのケーブルとも言えます。
挿抜の耐久性にはそれほど優れていませんので、あまり抜き差しをしない固定された機器に使用することが多いです。
使用箇所:テレビ、DVDデッキ、音楽用コンポ、家庭用ゲーム機、DJミキサーなど
フォンケーブル(TRSフォンケーブル)
ピンケーブル(RCAケーブル)よりノイズが少ないというメリットもあり、フォーンケーブルは抜き差しがしやすく、楽器類でよく使用されます。
エレキギターやってる人がよく「シールド」と読んでるケーブルのプラグがこの規格です。
使用箇所:マイク、ヘッドフォン、ギター、キーボード関係など
XLRケーブル(キャノンケーブル)
XLRケーブルはキャノンケーブルとも呼ばれ、マイクの接続用のケーブルとして使用されるケースが多いです。
フォーンケーブルにくらべて挿抜のしやすさや耐久性に優れた構造から、比較的高価なプロ用機器にまで幅広く使用されています。
バランス接続に対応しており、ケーブルが長くなってもノイズに強いとされています。
使用箇所:マイク、コンサート音響機器、レコーディング機器
ミニフォンケーブル
一般的な音楽プレイヤー、ウォークマン、パソコンなどで使用されているケーブルです。
ステレオタイプだと(写真のような)一本で、L-R信号を伝送できます。
使用箇所:イヤホン系、iPodなどのポータブルプレーヤー、パソコンなど
MIDIケーブル
MIDI とは Musical Instrument Digital Interface の略語でMIDIデータをやり取りするのに使用されます。
DTMでMIDIファイル制作をする人にはお馴染みのケーブル。
ギターのアンプやエフェクターのチャンネル切り替えなどにも使われてることが多いですね。
音声自体を流す用途ではあまり使用されません。
使用箇所:エフェクタースイッチングシステム、キーボード、オーディオインターフェース、MIDI機器全般など
参考:MIDIが良く分かる。バンドマンのためのDTMの基礎知識
スピーカーケーブル
アンプで増幅された音の信号をスピーカーから出す為につなぐものです。
ノイズを押さえる役割のシールド線は、中には通されてないことが多いです。
使用されてるプラグは様々なタイプがあります。
使用箇所:楽器用アンプ、コンサート音響機器など
オプティカルケーブル
デジタルのケーブルで接続すると、音声をデジタルデータに変換して転送しますので、アナログケーブルのような物理特性による音色の変化はありません。
オプティカルは光デジタルなどとも呼ばれ、CDデッキやMDデッキなど主に民生機にされるデジタル端子です。
使用箇所:CDデッキ、MDデッキ、オーディオインターフェースなど
コアキシャルケーブル
最近あまり見なくなりましたが、一部のオーディオインターフェースなどで使用されているようです。
使用箇所:CDデッキ、MDデッキ、オーディオインターフェースなど
ケーブルの端子にはオス/メスがある!
接続部が凸になっている方をオス、凹になっている方をメスと言います。
音響の分野では基本的に音の信号はオスから出力しメスへ入力する「オス出し、メス受け」という流れです。
ステレオ、モノラルケーブルって何?
ケーブルは基本的に1本でモノラルケーブルとして使用するものと、L-R、2つの信号を通せるものがあります。
例えば、フォーンケーブルだと(ミニも)
- モノラル(mono)
- ステレオ(ST)
3Pフォーンとも呼ばれます。こちらはプラグ端子1つの中にL-R、信号2つ分入っています。
※モノラルとの違いは、プラグのところに線が入ってます。
変換プラグって?
様々な機器を繋ぐ上で、「変換プラグ」を使ってプラグの部分を違う規格にして使用することもできます。
バンドマンは必要な変換プラグを常備しておくと便利です。
最後に
時代の流れとともに、機材も進化してます。
そんな中でいろんな種類や規格がありますが、用途に合わせてうまく使っていけるといいですね◎
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya