ジャムセッションで初心者がやりがちなNG行動とは
ライフベンドミュージックスクール、ギター科講師の副島俊樹と、ベース科講師の恩田康人です!
今回の記事ではセッションでやってはいけないことというテーマで、NGな行動についてまとめていきます。
ザックリ言うとセッションあるあるに近いですが、自覚はなくても陥ってしまうことも多々あります。
今回は副島と恩田で、実体験を交えて解説していきます!
もくじ
セッションでやってはいけないこと
1. 自分のプレイに納得できずにいじける
副島「さて、今回はジャムセッションでやってはいけないNG行動について恩田くんと話していきます!まず、自分のプレイに納得できずにいじけるということについて。これは僕もろに経験あるんだよね。」
恩田「僕もありますよ、本気でやっているからこそなってしまうんですよね。ただまあ、できればそうならない方がいいよねという……(笑)」
副島「まだセッションに慣れていなかった頃、先輩にコードをめっちゃ変えられて全然ソロが弾けなくなってさ。あまりに悔しくてしゅんとして帰っちゃったんだよね……不甲斐ない(笑)。演奏終わったらまずは笑顔で『ありがとうございました!』だろっていうね」
恩田「僕は先輩のキレッキレのグルーブ、プレイを見せつけられて、自らの実力のなさに終始ションボリしてしまったことがあります。人間だから気分のアップダウンは仕方がないけど、そういう挨拶だったり『最低限ここは』というポイントはありますよね」
副島「真面目に本気で取り組んでる人ほどそうなっちゃうわけだね。今もセッションに来てそうなっている人をよく見るけど、そう思っているのは自分だけってパターンも結構あると思う。他の人からすると、『いや全然そんなことないよ?』みたいな。あと、セッションに何をしに来ているかということも関わってくるんだけど、練習感覚だったり、今日はこのフレーズを弾こうって思いが強すぎると、自分の殻に閉じこもっちゃうよね」
2. 人のプレイを聴かない
副島「セッションで他の人が演奏している時って、まあ自由に過ごせばいいんだけど、自分が聴きたいと思えば聴くってぐらいでいいんだけど、人が不快に思うような態度はNGだよね」
恩田「フロアにいながらイヤホンつけて曲を練習しているのか、覚えているのかそんな感じの人たまにいますよね。」
副島「気持ちはわかるけど……っていうね。セッションっていわばそれぞれのバンドが1曲ずつライブをやっている感じだと思ってて、そう思った時にある程度のマナーは生まれるはず。セッションは交流の場でもあるから、しゃべったりするのはいいと思うけど、イヤホンつけて練習はあんまりだよね(笑)しかもそういう人本当にいるからね。」
恩田「あとステージでアレンジとか構成の話をしている時に『サウンドチェック長いなー』と思ってたら練習してる、とか(笑)。あれをやられると僕はすごく嫌な気持ちになります」
人のプレイを聴かない人がやりがちなNG行動
- 曲中にイヤホンをつけて練習する
- アレンジや構成の話をしている時に大音量で音を出す
3. 演奏中にコミュニケーションをとらない
恩田「これも一生懸命やっている人が陥りやすいパターンかもしれませんね。特にソロを弾いている時に、自分のプレイに集中しすぎて全く他の音を聴いてないとか」
副島「あるあるだよね。これは他の人が出したCueに気付かないとか、自分のソロを終わるタイミングを伝えられなかったりとか、実際に困るところが結構あると思う。」
恩田「Cueを逃せば進行から乗り遅れて、演奏がうまくいかなくて、結果へこむという悪循環にもつながりますしね」
副島「ここで実際にソロでキュー出しをミスった瞬間を再現してみよう!」
副島「いかがでしたでしょうか?キューがうまく出せなかった時、音楽がフワっとしてなんとも言えない雰囲気になるよね……。」
恩田「耳だけじゃなくて目線も周りに向いていないとダメなんですよね」
演奏中コミュニケーションをとるには
- 他のプレイヤーの動きを見る
- キュー出しは少し大げさくらいがいい
- 自分のプレイにいっぱいいっぱいになりすぎない
4. 順番が回ってこなかったと怒る
副島「ここからはメンタルや心構えってとこまで含めた話をしていこう。順番があんまり回ってこなかったって文句を言ったり、不機嫌になったりする、これは大体そのひと自身に問題がある場合が多いと思う」
恩田「僕もホストをやることがありますけど、みんなが均等に演奏できるようにできる限り努力してます。それでも時間には限りがあるから中途半端なところで終わってしまったり、ジャムセッションである以上は誰がどれだけ演奏するかなんて終わるまでわからないからバラツキが出てしまうこともあります。そこを理解してもらえてないのかな」
副島「それもそうだし、セッションでたくさん曲を演奏したかったらその意思を自分でホストに伝えないとダメだと思う。お店によってはやりたい曲と名前を書くホワイトボードが置いてあるところもあるし、怒る人に限ってセッション中隅っこでじっとしてたりする。自主性が大切だよね」
恩田「ジャムセッションという場において、意思表示は演奏でもそれ以外でも本当に大事ですよね。口に出さないと伝わらないことってたくさんありますから」
セッションで自分の意思を伝えた方がいいこと
- やりたい曲
- できない曲
- 曲のテンポ、構成、アレンジなど、どう演奏したいか
- もう少し演奏したい!という気持ち
5. 話しかけてよオーラを出す
恩田「ジャムセッションに行って、でも恥ずかしくてなかなか人に話しかけられなくて、捨てられた子犬のような目でホストを見ていたのが僕です」
副島「(笑)このブログでも何度も言ってるけど、ジャムセッションって結局は交流の場で、終わった後のコミュニケーションが醍醐味(だいごみ)みたいなところあるからそれはもったいないよね」
恩田「前も書きましたけど、僕はあまりに話しかけられなかったから『必ず1人は友達を作る』ってルールを自分に課してました」
副島「セッションにおいて、内気だったりおとなしかったりするメリットってあまりないよね。仲間をたくさん作って、自分の音楽生活をより豊かなものにしてほしい!まずは、一緒に演奏したメンバーにありがとうございました!って明るく声をかけるところから始めるといいと思う!」
セッションでは積極的に話しかけよう
- まずはメンバーに「ありがとうございました」から
- 好きなプレイヤーがいたら頑張って話しかけよう
- 分からないことがあったらホストに聞いてみよう
6. 最後に
セッションでやってはいけないNG行動についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか?
「あ、自分のことだ」そう思ったみなさん、次回のセッションから少し気をつけてみましょう。
きっと今までとは違った視点でセッションが楽しめるはずです!
ライタープロフィール
ギタリスト
副島俊樹
ギタリスト・ライフベンドミュージックスクール代表・SLOTH MUSIC所属。
ブルースフィールで高らかに歌うギターと、情景が思い浮かぶソングライティング。
教室経営にも力を入れ、主にセッションに関するレッスン・ワークショップを多数行っている。
ライフベンドミュージックスクールのブログ
http://lifebendmusicschool.com/blog/
ウェブサイト:http://lifebendmusicschool.com
Twitter:toshiki_soejima