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オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで
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オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで

ジャズはいわゆるモダンジャズから、ビッグバンドにフュージョン、果てはフリージャズといったものまで多くのサブジャンルも存在しておりますし、聴こうと思っても何を聴けばいいのか分からないという方も多いかもしれません。

実は、あなたが日ごろ聴いているロックやポップス、ヒップホップやポストロック、エレクトロニカに至るまで、ジャズはあらゆるジャンルに影響を与えている音楽です。

今回の記事では、広大なジャズの世界の入り口へとご招待すべく、オススメの日本人ジャズバンドを厳選してピックアップ!

往年の名バンドから、ジャズにとらわれない音楽性で魅せる期待の若手注目株まで幅広く選出しております。

もくじ

オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで

Dancing in the moodH ZETTRIO

メンバーそれぞれの青・赤・銀の鼻が特徴的な、ジャズのみならずJ-POP界においても高い知名度と人気を誇るピアノ・トリオです。

PE’Zや東京事変といったグループにおける活躍でも知られているH ZETT Mことヒイズミマサユ機さんを中心として、この3人ならでは高度なプレイと自由奔放な実験性、美しいメロディが融合した楽曲とバンド・アンサンブルはまさに唯一無二。

独特のユーモア・センスにも定評があり、テーマに掲げている「大人も子どもも“笑って踊れる”」にふさわしい、エンターテイナーとしての才能が存分に発揮されたライブ・パフォーマンスは一見の価値ありですよ。

KOH-1

Guns Of SaxophoneTRI4TH

2018年に結成という比較的新しいバンドですが、アグレッシブなライブ・パフォーマンスで各方面から注目されている5人組です。

「踊れるジャズ」をコンセプトに掲げ、ジャズのみならずパンクやスカを取り入れた独自の音楽性を武器に生み出されるジャンルレスな楽曲は、まさに汗だくで踊れるものばかり。

なんとスカパンクのカリスマ的存在RANCIDから大きな影響を受けており、代表曲『Time Bomb』をジャズバンドとして初めてカバーするという自由な発想が本当に素晴らしいですね。

聴けばわかりますが、RANCIDファンも納得のクオリティに驚かされます。

メンバー全員が多彩なキャリアの持ち主ですから、一人ひとりの活動を追ってみるのも楽しいですよ。

KOH-1

Summer GoddessSOIL&”PIMP”SESSIONS

2021年で活動20年目を迎えたベテランにして、日本を代表するジャズ・バンドの1つがSOIL&”PIMP”SESSIONSです。

シーン屈指のライブ・バンドとしても知られており、クラブ世代のクールネスと並のロック・バンドが裸足で逃げ出すダイナミックな演奏が同居したエンターテインメント性あふれるパフォーマンスは、日本のみならず世界中で高い評価を受けています。

2007年には、イギリスが世界に誇る音楽フェスティバル「グラストンベリー・フェスティバル」の出演を果たすといった快挙も成し遂げており、彼らが自称する「デスジャズ」の魅力は前述通り、世界の音楽ファンを獲得するに至っております。

椎名林檎さんや三浦大知さんといった著名なシンガーとコラボした楽曲を発表するなど、ジャズに留まらないフットワークの軽さも魅力的ですよね。

踊れるジャズと言われる「アシッドジャズ」の生みの親、ジャイルス・ピーターソンさんがバンドの音源を気に入ったというエピソードからも分かりますが、CD音源はもちろんライブで彼らの音楽を体験すれば、もう条件反射的に体が勝手に踊り出してしまいます!

KOH-1

Adria Bluebohemianvoodoo

2008年に結成されたボヘミアンブードゥーは、東京と神奈川を中心に活動を続け、今や若手人気ジャズ・バンドの代表的な存在にまで成長した4人組です。

ワンマン公演を開催すれば即ソールドアウト、多くのフェスにも参加し、近年は海外進出も果たした彼らの魅力は、代表曲『Adria Blue』をはじめとする、ジャズ初心者でも聴きやすいポップなメロディと、表現豊かなバンド・アンサンブルから織り成す素晴らしいソングライティング・センス、そしてなんといっても卓越したテクニックに裏打ちされた圧倒的なライブ・パフォーマンスでしょう。

楽曲を気に入った方は、ぜひ彼らのライブに足を運んでみてくださいね。

KOH-1

CRCK/LCKS

ジャズにはあまり詳しくはないけど、ジャジーでオシャレな味わいの高品質なポップスを探している……といった音楽ファンにはぜひチェックしてもらいたいバンドです!

バークリー音楽院実を首席で卒業したという経歴を持つジャズ・サックス奏者にして、多方面で活躍する小西遼さんをリーダーとして、STEREO CHAMPのギタリスト井上銘さんなども参加しているCRCK/LCKSは、2015年に活動を開始した5人組です。

2021年の時点で1枚のフル・アルバムと数枚のEP作品をリリースしており、サマーソニックなどの大規模な音楽フェスティバルへの出演を果たすなど、音楽ファンの間では注目されている存在なのですね。

CRCK/LCKSの音楽性は、ジャズを軸としながらもあくまで聴きやすいJ-POPとして成立しているというのが特徴的で、突出したテクニックもさらりとこなすクールなバンド・アンサンブルの妙と、多くの客演をこなして同業者のファンも多い小田朋美さんの上品かつ存在感のある歌声が見事に調和した結果、CRCK/LCKSならではのサウンドとなっているのです。

BLU-SWING辺りがお好きな方にもオススメですよ!

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魔法使いサリーのうた薗田憲一とデキシーキングス

ジャズ生誕の地とも呼ばれる、アメリカはルイジアナ州南部のニューオリンズで発展したジャズのスタイルに「ディキシーランド・ジャズ」というジャンルが存在します。

どのようなスタイルなのかと言うと、ブラス・バンドを原型としたクラシカルなジャズで、最初期のジャズの形でもあり、陽気でにぎやかなリズムを基調とした軽快なサウンドを特徴とするものなのですね。

煙をくゆらせてお酒を片手に暗いBARで聴く、といったモダン・ジャズのイメージとは全く違った魅力があるディキシーランド・ジャズを鳴らすバンドはもちろん日本にも存在しており、その代表格が薗田憲一とデキシーキングスです。

1929年生まれのトロンボーン奏者、薗田憲一さんを中心として1960年に結成され、以来日本を代表するデキシーランドジャズ・バンドとして長きに渡り活動を続けてきました。

薗田さんは残念ながら2006年に亡くなってしまいましたが、息子の薗田勉慶さんが加入して2020年代を過ぎた今も精力的に活躍中です。

誰もが一度は聴いたことのある『魔法使いサリーのうた』も、薗田憲一とデキシーキングスが演奏を担当しているのですよ!

興味を持たれた方は、コンピレーション盤などでぜひ深掘りしてみてください。

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