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日本のプログレッシブロックバンドまとめ【前衛的】
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日本のプログレッシブロックバンドまとめ【前衛的】

まず「プログレッシブロック」についての説明をビシッとしておきたいところですが……現状、一言で表現できる言葉はありません。

というのも「プログレッシブ」には「前衛的」などの意味合いがあるので「新しいことをしているロック」であれば当てはまるんですよね。

ただ、それだとイメージがつかみづらいと思うので、一般的に言われているある程度の要素を並べてみます。

「技巧派」「ジャンルレスな音楽性」「電子楽器などを取り入れた特殊なバンド構成」この辺りが一つ、ジャンルの境界線として認知されています。

そして今回、この記事に載っているバンドを押さえておいてくれれば、邦楽のプログレッシブシーンが見えてくるはずです!

日本のプログレッシブロックバンドまとめ【前衛的】

悲しみのゴールJYOCHO

京都を中心に活動していたポスト・ロックバンドである宇宙コンビニのギタリストだっただいじろーさんが、宇宙コンビニ解散後にソロプロジェクトとしてスタートしたのがJYOCHOです。

ソロプロジェクトとしての活動からバンドとなり、2015年にファーストアルバム『美しい終末サイクル』をリリースしています。

ライトハンド奏法などのだいじろーさんの圧倒的なギターテクニックを生かした『sugoi kawaii』や、変拍子を取り入れつつもメロウに奏でる『悲しみのゴール』など魅力的な楽曲がたくさんあるんですよね。

濱田卓也

凡能um-hum

ヒップホップやR&B、オルタナティブロックなどを融合した先進的なサウンドを奏でるバンドがum-humです。

2020年に行われた関西最大の音楽コンテストであるeo Music Try 19/20に出場すると、結成約1年にもかかわらずグランプリを獲得し話題を呼びました。

前衛ジャズのような予想もつかないコード進行や、シーケンスやシンセサイザーなどの電子機器をうまく取り入れたサウンドは唯一無二で個性的なんですよね。

2022年にはセカンド・ミニアルバム『steteco』をデジタルリリースしています。

濱田卓也

EverythingChanges宇宙コンビニ

複雑で変則的なギターを中心としたロックであるマスロックでありながら、どこかメロウでキャッチ―なサウンドが魅力のバンドが宇宙コンビニです。

2012年に京都で結成され、その独創的なサウンドで話題を呼びました。

カナダでライヴツアーを行うなど世界的な活動をみせていましたが、惜しまれつつも2015年に解散を発表しています。

宇宙コンビニのリーダーであったギタリストのだいじろーさんはバンド解散後、JYOCHOとして活動を続けています。

濱田卓也

一触即発四人囃子

日本のプログレシーンを語るうえで絶対に外せないバンド、四人囃子。

1971年に結成され、当時の欧米でピンク・フロイドやキング・クリムゾンなどの活躍により徐々にメインストリームへと躍り出つつあったプログレロックのサウンドを、いち早く日本でも取り入れました。

メンバー交代や再結成をくり返して、音楽性を少しずつ変化させながら、現在でも活躍している息の長いバンドでもあります。

1974年リリースの彼らの1枚目のアルバム『一触即発』を聴けば、日本のプログレロックの原点を感じられますよ!

もも@ライター

UNCROWNED KINGDOMTHE ALFEE

『星空のディスタンス』や『メリーアン』などの名曲で知られるTHE ALFEEは、実はプログレッシブ・ロックバンドでもあります。

ギターを担当する高見沢俊彦さんは見た目からも分かる通りハードロックやプログレから影響を受けていて、五大プログレバンドの一つであるピンクフロイドの名盤『原子心母』がルーツなのだとか。

アルバム『The Renaissance』収録の『GATE OF HEAVEN』やアルバム『GLINT BEAT』収録の『UNCROWNED KINGDOM』など、たくさんのプログレの名曲を残しているんです。

濱田卓也

Dhorimviskha高円寺百景

日本を代表する超絶テクニックドラマーである吉田達也さんによって結成されたのが高円寺百景で、フランスのプログレッシブ・ロックバンドのマグマのコピーバンドとしてスタートしました。

難解なフレーズのユニゾンをバックに、器楽的なメロディをオペラ調の発声で歌い上げるサウンドはまさに前衛的です。

幾度もメンバーチェンジをくり返し、その時々で少しずつ変化するバンドサウンドも魅力的なんですよね。

メンバー全員の圧倒的なテクニックで奏でられる自由演奏のインプロからも耳が離せません!

濱田卓也

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