ジャズドラムの打ち込みのコツ
ドラマーなら一度は憧れるジャズドラムですが、知らない人にはジャズドラマーが何をやっているかってすごくわかりにくいんですよ。
odasisも大変苦しみました。
いわんやDTMerをや!です。
というわけで4ビートのジャズドラムの打ち込みの考え方を解説してみます。
まずはそれっぽく聴こえさせることを目標にしてみます!
最後にデモも載せています。
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キック
キックも役割はスネアと同じですが右足で鳴らす楽器なので右手のライドのアクセントに合わせると自然。
右半身と左半身は同じ動きをする方が楽なように身体はできていますから。
必然的に表拍の方が多くなります。
アクセントとして後述のシンコペーションに合わせるのも効果的です。
またランダマイズの回で「キックは全部ベロシティは同じでOK」と書きましたがジャズは例外です。
こんなかんじ↓
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タム
タムは左手で叩くことが多くなりますのでスネアの音色の選択肢の一部として捉えると良いです。
右手で叩くこともありますが、その時はライドを鳴らさないように注意です。
クラッシュシンバル
8ビートや16ビートではクラッシュは「1拍目にズドーン」が定番ですがジャズではそんな鳴らし方はあまりしません。
ライドのアクセントのような位置付け。
あるいはシンコペーションで強めに鳴らすのも効果的です。
わからなければ無くてもOK。
シンコペーション
シンコペーション(syncopation、切分法)とは、西洋音楽において、拍節の強拍と弱拍のパターンを変えて独特の効果をもたらすことを言う。
ジャズといえばシンコペーションですが、特にジャズらしいシンコペーションは4拍目のシンコペーションです↓
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打ち込むポイントは
- ベロシティを上げる
- 複数の楽器を同時に鳴らす
です。
複数の楽器とはライド+キックであったり、スネア+キックであったり、あるいはスネア+キック+ライドであったり。
シンコペーションさせたりさせなかったり、鳴らす楽器を変えたりしながらフレーズに表情を付けていきます。
フィルイン
ジャズには分かりやすいフィルインが少ない。
少しずつ音を増やしながら基本パターンにつなげていくと良いでしょう。(これが難しいんですけど…)
分かりやすいフィルインのひとつはスネアロールです。
後のデモ音源で使っています。
音色について
ジャズでは余韻がある楽器が好まれます。
打ち込みでやるなら
- 全体的に高めのピッチのものを使う
- できるだけ木製のタイコを使う。メイプルとかバーチとか
- タイコ類はつながりが良い音色を選ぶ。(タム間の音程差が大きすぎないように etc.)
- シンバルはヴィンテージ系のものを使う
- ミックス時はオーバーヘッドマイク、ルームマイクを大きめに空気感を出す
といったところでしょうか。
今回のデモで使っている音源はSuperior Drummer 2.0。
作ってみた
全部まとめて作ってみました↓
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ドラムソロはこちら↓
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MIDIデータ↓おまけ①
おまけ②↓これのドラムは打ち込みです。
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ライタープロフィール
作曲家・ギタリスト
odasis
サウンドクリエイター・ギタリスト。
・島村楽器「録れコン2017」グランプリ。
・島村楽器「録れコン2015」ベストプレイ賞。
・クレオフーガ「ラフ・ダイアモンドVOL.2」入賞。
ウェブサイト:http://odasis.net
Twitter:odasis