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洋楽ジャズファンクの名盤まとめ~定番から最新作まで
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洋楽ジャズファンクの名盤まとめ~定番から最新作まで

一口にジャズと言ってもさまざまなサブジャンルがあり、独自の進化をとげたジャンルも多いです。

本稿で取り上げる「ジャズファンク」はその名の通りジャズにファンク的な要素を取り込んだ音楽性を持ち、実際にその名前が定着したのは80年代から90年代以降のこと。

つまり後続のDJやミュージシャンから再発見されて評価を得た作品も多く、ヒップホップにおけるサンプリングソースとしても人気の高いジャンルなのですね。

そんなジャズファンクを知るためにまずは押さえたい70年代の定番作はもちろん、ジャズファンク的な要素を感じる近年の注目作品も含めたアルバムをまとめています。

初心者もある程度知識のある方も、ぜひご覧ください!

洋楽ジャズファンクの名盤まとめ~定番から最新作まで

On the Corner

One and OneMiles Davis

世界的なジャズトランペッター、マイルス・デイヴィスさん。

多くの名盤を生み出してきた彼ですが、そのなかでもこちらの『On the Corner』は特に高い評価を受けています。

1972年にリリースされた本作はそれまでの作品とは違い、「ジャズから距離を置いているファンクやロックが好きな若い世代に届くもの」というコンセプトで作られました。

実際、ファンクや実験的な展開がうかがえる楽曲が多く存在します。

先見の明を持ったマイルス・デイヴィスの真髄を味わいたい方は、ぜひチェックしてみてください。

Ryo

Visions of a New World

A Chance for PeaceLonnie Liston Smith

1980年代後半に注目されるようになった音楽ジャンル、レアグルーヴ。

正確には音楽ジャンルというよりは、細分化の1つといった感じですね。

そんなレアグルーヴのブームを築き上げたのが、ロニー・リストン・スミスさんです。

彼の名盤として名高いこちらの『Visions of a New World』は、そんなレアグルーヴの良さが詰まった魅力的なアルバム。

浮遊感がただようハイレベルなエレクトリックピアノは圧巻です。

Ryo

School Days

School DaysStanley Clarke

ジャズファンクの域を超えた、Stanley Clarkeさんのアルバム『School Days』はまさに聴きどころ満載です。

非凡な才能が織り成すパーカッシブなベースラインは、まるでアコースティックギターのように鮮やか。

特異なスラップ奏法やハーモニクスの使い方は、聴く者の心を強く掴むでしょう。

ベースを中心に展開される楽曲は、熟練のリスナーはもちろん、これからジャズファンクの魅力に触れる方にとっても新鮮な驚きを与えてくれます。

圧巻のテクニックが詰まったこのアルバムは、音楽を志す人たちにとっては刺激的な一作であり、何度聴いても発見のある名盤です。

RAG MUSIC 編集部

Head Hunters

ChameleonHerbie Hancock

ハービー・ハンコックさんの音楽歴を彩る代表作『Head Hunters』から、ジャズファンクの名曲『Chameleon』は聴く価値のある1曲です。

電子音楽とジャズ―独特な世界観の融合が特徴で、彼の多彩な音楽性が表現されています。

楽曲は15分を超える大作でありながら、リズミカルで親しみやすいベースラインが印象深いです。

このトラックはジャズファンクを象徴する作品であり、まさに音楽の幅広い可能性を感じさせてくれるものです。

幾世代にもわたって愛される『Chameleon』は、ジャズを知るうえで欠かせない1曲と言えるでしょう。

RAG MUSIC 編集部

Places and Spaces

You & MusicDonald Byrd

ジャズやファンクをベースにソウルやR&Bなどをエッセンスを足した音楽性で人気を集めたトランペッター、ドナルド・バードさん。

オシャレでありながらキャッチーな楽曲が多く、日本でも非常に人気ですね。

そんな彼の名盤としてオススメしたいのが、こちらの『Places and Spaces』。

ブルーノートから1975年にリリースされたアルバムで、広大なストリングスアレンジメントや官能的なリズムギターといった大人でスムーズなネオファンクを感じさせる作品です。

Ryo

Bridges

Racetrack in FranceGil Scott-Heron and Brian Jackson

スポークンワードであるギル・スコット・ヘロンさんとキーボードやフルート奏者、そして音楽プロデューサーとしても活躍したブライアン・ジャクソンさんが共演した名盤、『Bridges』。

スポークンワードは日本でいうところの語りや詩人といったもの。

多くの場合は詩人らしく淡々と詩を詠んでいくのですが、ギル・スコット・ヘロンさんはリズムに乗せた、シンガーの要素が強いスポークンワードを得意としていました。

本作はそんなメロウなスポークンワードをジャズファンクやソウルに乗せたアルバムです。

Ryo

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