よく使われるジャズギターコードソロ。ツーファイブフレーズ3選
よくあるジャズギターツーファイブフレーズ集はシングルノートのものが多く、コードソロのものは少ない気がします。
あっても難解な理論から入るものが多く「結局何を弾けばいいんじゃい!!」となりがちです。
今回は一応理論的なことも少しは書きつつ、ジャズギターでよく使われるツーファイブコードソロ3選を書いて行きたいと思います。
はじめに
コード進行はkey=Fでツーファイブフレーズを練習する時のおなじみの進行です。
譜面上のコードネームはバックで流れているコードで実際に弾いているのはもう少しテンションが入っていたりします。
コードソロフレーズその1
コードソロその1。 pic.twitter.com/ITPv6Cjt4P
— マサヤング@ギタリスト (@masayoung) November 9, 2016
Gm7の部分はトップの音が11thからm3rdに流れて、ポジションが代わり9thからルートになっています。
ジャズのソロギターアレンジとしてもよく使われるフレーズです。
このフレーズは結構遊べて9th→ルートから初めて11th→m3rdの順番で弾いてもカッコいいですよね。
C7の部分は13th→5thとトップの音が進んでいますが内声に♭9thのオルタードテンションが入っているのでジャズ感がいい感じに出ています。
FM7はあまり見慣れないかもしれないですがジャズギターではよく弾くFM7(9)です。
通常ならば4弦の音をM3rdにすることが多いのですがここでは9thを弾いています。
最後のD7はディミニッシュを3フレット移動させる手法を使っています。
これはドミナントがかかる7thコードならすべてに使える方法です。
コードソロフレーズその2
コードソロその2。 pic.twitter.com/Fia4Lr3TSW
— マサヤング@ギタリスト (@masayoung) November 9, 2016
Gm7の部分ではまずルート、m3rdの半音下からクロマチックアプローチ。
そして4弦から2弦で
- 6(m7th)
- 7(5th)
- 8(m3rd)
のフレットを押さえるポジションに移動。
C7ではその形から3弦と2弦を半音下げて
- 5(M3rd)
- 6(♭9th)
- 8(m7th)
とオルタードテンションをしっかり混ぜていきます。
Fのところは普通の6thコード。
D7はよくあるパターンで#9thから♭9thに動いています。
コードソロフレーズその3
コードソロその3。 pic.twitter.com/kVZ30cKzWd
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Gm7は5弦ルートのフォームから9th→m3rd→5th→m7thと駆け上がり「その1」で出てきた9thのフォームに向かいます。
これまたC7は「その1」のオクターブ上フレーズです。
Gm7が9thに来たらこの流れは使えるので覚えておきたいですね。
そしてFは6(9)のコード。
D7はトップの音だけ見ると#9th→♭9thになるので「その2」と同じですが2弦で♭13thを弾いているのがポイントになります。
さいごに
おそらく押さえ慣れないコードがたくさん出てきたのではと思います。
しかし、どれもそれほど難易度は高くなく練習すれば必ず弾けるものばかりです。
この辺りのフレーズを実際のアドリブなんかで弾けるとかっこいいですよね。
ぜひとも挑戦してみて下さい。
ライタープロフィール
ギタリスト
マサヤング
高知在住のギタリスト、もしくはギター講師、時々ベーシストのミュージシャンです。
Swan'fee(現在休止中)のギターの方。
YouTubeでギターレッスンもやってます。
ウェブサイト:http://www.masayoung.net
Twitter:masayoung