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【ギタリスト編】ジャズセッション参加の手引き
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【ギタリスト編】ジャズセッション参加の手引き

「ジャズギターを始めて、スタンダード曲もある程度覚えてソロも弾けるようになってきた……」

すると、自宅でカラオケに合わせて弾くだけでは物足りなくなってきて、お店のセッションに参加したくなる人も多いかと思います。

でも、お店のセッションはなんだか怖い感じがするし、参加したくてもなかなか踏み出せないのではないでしょうか?

そんなお悩みをお持ちのあなたに向けて、セッションに参加するために押さえておくべきポイントを紹介しますね。

お店のセッションは本当に怖いのか

まずは、セッションって怖そう……と思われている方にお伝えしたいのですが、セッションは怖いものではありません!

私は、ジャズセッションをやっているお店には10軒以上行ったことがありますが、お店のマスターやホストの人が怖かったという経験はありません

これらの人は多くのお客さんに来てほしいと思っているわけですから、わざわざ高圧的な対応をしてリピーターを逃すようなことはしないと思います。

では、ほかに参加しているお客さんの中に怖い人がいるかというと、よほど上級者向けのセッションでもなければ、そういう人もほとんどいないと思います

ですが、常連のお客さんなどにありがちなのですが、場をしきりたがる人がたまにいます。

こういう人は、知り合いの常連の選曲にヤジを入れたり、自分の選曲時には難しい曲をやりたがったり、いきなりイントロを弾くように振ってきたりすることがあるかもしれません。

こういう場面に遭遇するとちょっと萎縮してしまうことがあるかもしれませんが……。

セッション参加の心構え

ここで大事になる考え方は、「自分はお金を払って、お客としてセッションに参加している」という意識を強く持つことです。

まぁ、こんな強調することでもないのですが、意外とこの考え方は有効で、うまい人に対して萎縮してしまうのも、自分のソロが回ってくると頭が真っ白になってしまうのも、「きちんとした演奏をしなければならない」という自己暗示によるところが大きいと思います。

基本的には、ヘタな演奏をすると周りに迷惑がかかるし恥ずかしいという気持ちは捨ててしまうのが賢明です。

とはいえ、自分のせいで進行や曲を止めるようなことになってしまうのももちろん良くないので、きちんと予習はしておきましょう。

具体的なセッション参加の流れ

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セッション参加前の心構えをお伝えしたところで、ここからは実際にセッションに参加する場合の流れをご紹介します。

入店からステージにあがるまで

まず、初めて参加するお店の場合は、セッションが開始する前にお店に入っておきましょう

セッションが始まってから入店すると、音がうるさくてお店の人とコミュニケーションが取りにくいですし、座るところがなかったり、お金は先払いなのか?後払いなのか?よくわからなかったりでいいことがありません。

逆に早めに入店してホストやマスターと会話をしておくと、無駄に緊張することもなくなるのでオススメです。

入店すると、マスターかホストの人が演奏者の名前と楽器を書くノートを持っているので、それに記入をしてドリンクなどを頼みます。

お金は先払いのことが多いです。

その後は適当に空いている席に座って、チューニングなどの準備をして、名前が呼ばれるまで待ちましょう。

名前を呼ばれると一気に緊張してくるので、少し気持ちを落ち着けて、ゆっくりとアンプの前まで移動しましょう。

アンプのセッティングと曲決め

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アンプの音量は、ギター本体のボリュームを5〜6くらいにした状態で、自分にはっきり聞こえるくらいの音量にしておきましょう

この段階ではドラムの音がないので、大きめに聞こえがちですが、実際にドラムの音が入ると自分の音が聞こえにくくなるのはよくあることなので、アンプの音量は少し大きめにしておくのがよいです。

アンプのセッティングが終わったら曲決めに参加します。

ここは長引かせても仕方ないので、選曲を促されたらさっと提示をして先に進みましょう。

いよいよセッションスタート

曲を始めるにあたってはイントロがあった方がいいですが、うまく出せそうにない時は諦めてカウントで始めましょう

カウントで始められない曲はないですし、冒頭でもお伝えしたように、お客さんとして参加しているわけですから、イントロを出す責任を負う理由はひとつもありません。

むしろ、中途半端なイントロをつけて曲に入れなかったりして、いつまでたっても曲が開始しない展開の方が良くないと言えます。

セッション中の演奏の流れ

曲が始まったら1コーラス目はテーマを弾いて、2コーラス目以降はアドリブソロを弾きます。

ソロは長くなりすぎないように気をつけましょう。

自分のソロが終わったら、ほかの楽器の人にソロを回していって、ベースソロが終わったらバースソロに移ります。
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バースソロというのはメロディ楽器とドラムのかけあいのことで、大体は4バースか8バースで進行します。

4バースの場合は自分が4小節ソロを弾いて、ドラムが4小節ソロを叩いて、次のメロディ楽器が4小節ソロを弾いて……というのを繰り返していきます。

何小節のバースをやるのかについてはテーマを弾いた奏者が決める必要がありますが、迷った時はとりあえず4バースにしておくのが無難です

バースソロを大体2コーラスくらい繰り返したらテーマに戻ります。

テーマに戻るときは、頭を指さすなどして、曲の頭に戻ることを示すのが一般的です。

エンディングは、曲にもよりますが最後の部分を3回繰り返すことが多いです。

自分が選曲する場合は、エンディングまで練習しておくと良いでしょう。

注意するべきことは

そんなにビクビクするようなことでもないのですが、気持ちよくセッションに参加するために、ある程度気を付けた方が良いこともあります。

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