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歌がうまく聴こえるカラオケマイクの正しい使い方
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歌がうまく聴こえるカラオケマイクの正しい使い方

歌うときのマイクの使い方で大切なのが、マイクの角度と距離、そして持ち方です。

カラオケに頻繁に行く人は多いものの、そのカラオケで使用するマイクをどのように使えば、自分の歌声がもっとうまく聴こえるようになるのか?ということを知らない人はとても多いものです。

今更だけれどマイクの使い方がよく分からない

マイクの上手な使い方を知っていれば、それだけで歌は歌いやすくなります。

マイクを使うときには、次の2つのことを意識すれば歌いやすくなるでしょう。

  1. マイクの角度と自分との距離
  2. マイクの持ち方

では、ひとつひとつ見ていきましょう。

1. マイクの角度と自分との距離

歌がうまく聴こえるマイクの使い方として、マイクの角度は水平にし、マイクと自分との距離はギリギリにすると良いでしょう。

カラオケでのマイクの使い方は、カラオケをはじめたばかりのときは、自分であれこれと、

「こうすればいいのかな?」

と、試行錯誤していた人がほとんどでしょう。

しかし、マイクに声はきちんと入るので、次第に、

「まあ、声が入れば良いか!」

と、マイクの使い方をそのまま気にせず今まで使っている、と言う人もとても多いでしょう。

マイクの上手な使い方が分かっていないと、カラオケで歌っていて、音がこもったり、うまく入らなかったりと、いろいろとうまくいかないことも出てきます。

まず、マイクの角度ですが、マイクは基本的にマイクの頭部分とおしりの部分が水平になるように、常に角度を維持するようにします。

マイクで歌う人

なぜ、この角度なのかというと、下を向いたまま歌う人や、上を向いたまま歌う人はほとんどいませんよね?ほとんどの人が正面を向いて歌を歌います。

そのときの顔の角度にあったマイクの角度が、水平な角度となるのです。

テレビでアーティストが歌うときに、スタンドマイクを使って歌うときがありますが、基本的に角度は水平になっています。

パフォーマンスとして、顔を激しく動かすタイプのアーティストは、マイクの角度が下だったり上だったりしますが、自分の口とマイクの角度は、手を前にまっすぐ伸ばしたくらいの水平な角度がベストです。

マイクの頭を上にして、おしりの部分が地面の方向にくるように持つ人もいますが、あの持ち方は、かなりの声量のある人でないと、マイクに声がうまく入りません。

マイクで歌う人_垂直

マイクがなくても部屋に響きわたるレベルの声量の人なら、その角度でも問題ありません。

しかし、声が小さい人や、部屋中に響きわたるほどは声量がない人は、マイクは水平に持ちましょう。

そして、マイクと自分との距離ですが、マイクの頭と唇がつくかつかないかくらいのギリギリの距離くらいがベストになります。

カラオケのマイクは、消毒されているとはいえ、いろいろな人が使っていますし、汚いからと、かなり離して歌う人も多いでしょう。

しかし、マイクは離せば離すほど、きちんとした音を拾いにくくなります。

たとえば、CDを聴いたときに、大きな音で聴いた場合と小さな音で聴いた場合とでは、同じ曲でも、曲の印象がものすごく変わると思います。

マイクも離して歌う場合と、ギリギリまで近づけて歌う場合とでは、声の感じが全然変わってくるのです。

カラオケで大人数で歌う場合は、マイクに口をつけて歌われると、イヤだと思う人も多いかもしれませんので、大人数でのカラオケなどでは、マイクは少し離して歌う方が、人間関係としては、良いかもしれません。

しかし、ヒトカラや2人だけでのカラオケなど、1人ひとつマイクを独占して使える状態ならば、マイクは唇がつくかつかないかくらいの、ギリギリの距離で使うと良いでしょう。

自分は声量がないと悩んでいる人が、実はマイクの使い方が悪くて声量がないように感じていただけだった、などはよくあることです。

マイクの角度や距離も、自分の歌の成長とともに、いろいろと研究していくと良いでしょう。

2. マイクの持ち方

歌がうまく聴こえるマイクの使い方として、マイクの中心部分は、手で軽く握って持つようにすると良いでしょう。

マイクの持ち方は、音の聴こえ方の影響が強く、とても重要なものです。

見た目がカッコイイからと、マイクの頭を手で握って、マイクのおしりの部分を天井に向けるように持つ人がいます。

マイクで歌う人_天井

これでは、奇麗な音が入りません。

マイクの頭の部分を手で囲むように握って歌うと、低い声はとても入りやすくなりますし、声も漏れが少ないので、多少大きくなります。

しかし、音がこもるので、透き通るような奇麗な声というのが出ないのです。

ダークな声を出したいときは、テクニックとして良いかもしれませんが、そんなにダークな歌を歌う人も少ないでしょうし、明るい歌やさわやかな歌を歌うならば、この持ち方では音がこもりすぎて、奇麗に聴こえにくくなります。

マイクを持つ位置でも、音の感じはかなり変わりますので、歌う曲によって一時的にマイクの持つ場所を変えるのも、テクニックとして面白いかもしれません。

しかしそれは、自分が基礎的なことができるようになってからの方が良いでしょう。

マイクテクニックにばかり頼ると、今度は自分の歌声を成長させる気持ちが低下し、歌唱力が上がりにくくなることがあります。

ただ歌っていれば歌はうまくなる、と言うわけではありません。

「歌がうまくなりたい」

という意志と、

「どうすればうまくなるか?」

という疑問を持つ考え方が、歌がうまくなるには必要になります。

色々な疑問を持ちながら、疑問に対して、調べて、実際にやってみて、という流れを繰り返し、知識と体験を増やしていきましょう。

歌っている間に、マイクの角度が変わってきたり、持っている手に力が入りすぎたりする人もいます。

マイクの角度や持ち方は、できるだけ一定を保つように、歌っている間は意識してください。

集中しすぎると、全体のバランスに対する注意が落ちることにより、バランスを乱してそのときに、

「あ!マイクの角度が変になってた!」

と気がつくこともあります。

どれだけ集中しても、基本的な部分には意識を持ち続けられる人が、歌がうまい人ともいえます。

常にバランスを保つことを意識して、歌を歌うと良いでしょう。

まとめ

歌がうまく聴こえるマイクの使い方は、マイクの角度は水平にし、マイクと自分との距離はギリギリにして、マイクの中心部分を手で軽く握って持つと良いでしょう。

ヒトカラなどで、マイクをいろいろな持ち方にして歌ってみて、音の変化を聴いてみるのも、新しい発見があるかもしれませんね。

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奏音

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