カッコいいライブオープニング用SEの作り方
皆さん、ライブで「SE」って流していますか?
わたくしは職業柄、普段ライブをたくさん見に行くのですが、どんなバンドでもSEがなった瞬間「はじまるぞ!」と毎回ワクワクしてしまいます。
もちろんSEなしでいきなり演奏もかっこいいのですが、SEが鳴ると視線が一気にステージへと引きつけられる独特の期待感がたまりません。
そして会場に緊張感が流れているあの瞬間が大好きです。
もくじ
SE(エス・イー)とは?
SEとは、スタートする前に会場でかかる効果音=Sound Effect(サウンドエフェクト)の事。
「入場曲」「登場曲」「オープニングSE」「ライブSE」とも呼ばれます。
「演奏前に客電が落ちて暗い中で流れている音楽」「ライブが始まるあの瞬間に流れている音」
のことです。
SEもライブの一部・第一印象が肝心
SEは、その場の空気を一気に高騰させ、観客の視線をステージへ集中させる大切な役割があります。
そうです。
演奏はまだ開始されていなくても、ライブ自体はSEが鳴ったに瞬間スタートしているのです。
好きなバンドやアーティストのライブが始まった瞬間に、思わず興奮したことがある方も多いのではないでしょうか。
SEはバンドやアーティストの第一印象を担う重要な役割を果たしてくれます。
決してSEはオリジナルソングでなくても構いませんが、自分達にとってピッタリなものを選びたいですね。
今回はそんなSEを準備したり、作成したりする上で基本的なことをまとめてみました。
カッコいいライブオープニング用SEの作り方
CD-Rで持ち込む
盤面・CDケースに黒マジックでしっかり「バンド名・出演順番・トラックNo・尺(長さ)…など」を書くようにしましょう。
可能な限りトラックは、1トラックのみのオーディオCD-Rを作成しておき、事故を未然に防ぎましょう。(数曲入っていると次の曲の頭が出たり、かけ間違えたりするリスクがあります)
最近では事例としてあるのかもしれないですが、端末の操作・再生トラブルも多いため、iPhoneやウォークマンでの音源持ち込みは避けましょう。
ライブ当日をイメージする
お客さんの入りは?どんなイベントか?会場の大きさは?持ち時間は?
ライブ当日のシナリオによってもSE選びは変わってくると思います。
盛り上げたいからと言って、決してライブSEは派手なものが良いとは限りません。
実現させたい状況をイメージすることが大切だと思います。
尺(曲の長さ)
あまり長いと飽きてしまいますし、逆に短いとあっさりしすぎたライブになってしまうのではないでしょうか。
これはあくまでわたくしの主観ですが、SE音源は、持ち時間の25分の1ぐらいの尺が通常の公演では、美しく納まるのではないかと思います。
例:25分のステージなら1分、60分のステージなら2.4分、120分のステージなら5分程度
板付きか?SE登場か?
SEが鳴ったり、幕が開いた時点で演者が舞台上にいることを「板付き」と言います。
そしてSEをきっかけにステージへ登場することを「SE登場」と言います。
ライブ会場のPAさんや照明さんと事前に打ち合わせし、どのタイミングで鳴らすかをしっかり決めておきましょう。
- 全員登場してボーカルが手をあげたらSEをフェードアウト
- ドラムが音を鳴らしたらフェードアウト…など
当然、リハーサルでも確認
セットリストを通して練習する場合は、SEありで練習しましょう。
SEが鳴っている時はお客さんを目引きつけている絶好のタイミングなので、ここでのリハーサルは大変重要です。
自作する場合は大きい音でもチェックしよう
SEはライブ当日に、ある程度大きい音量で流すものなので、可能な限り高音質でノイズが少ない作品にしておきたいですね。
リハスタなど大きい音が出せる場所でもチェックされるのをオススメします。
オリジナルで作るからには「このSEはこのバンド!」と言えるぐらい定着するSEを目指しましょう。
おまけ。個人的に好きなバンドのSEを紹介します 笑
ブルガリア民謡「Molih Ta, Majcho I Molih」|BRAHMAN
これを聴くだけで、もうお腹いっぱいになります。
素直に「今からはじまるぞ!」って気合いが入ります。
ベートベン「月光」|LUNA SEA
「月光」のアレンジしたバージョンをライブ直前のSEとして流しています。
LUNA SEAのメンバーはこの曲をバックに登場するのですが、SEとしては少し時間も長めで、大きい会場ならではの興奮を誘います。
742617000027|Slipknot
ちょっとセレクトが古いですかね…(世代がバレる)
当時この曲が入っているアルバムツアーの来日公演を見にいったときのこと。
まだ演奏がなにも始まってもいないのに、これが流れた瞬間の会場はモッシュの嵐でしたね。笑
Sigur Rós
無音と言う名のSE。
SEというよりかは、オープニングの演出ですけど、一気に引き込まれます。
最後に
ライブの時に「キタ―――(゜∀゜)―――!!!」と思わせる演出にSEは欠かせません。
自分達に合った演出方法を考えるきっかけになれば幸いでございます。
いいライブになることを応援しております!
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya