発声は思春期にどれだけ大声を出せるか
年齢を重ねるにつれて大声を出す機会がなくなったと感じる方はおられますでしょうか?
今回は思春期に大きな声を出すことが大事な理由をお伝えいたします。
いつから大声を出さなくなるのか?
小さい頃は、いつも大声を出して遊んで、叫んで、歌って。
声に限界を感じる瞬間は少ない。
でも、中学生、高校生になり思春期に入ると、大声を出す機会が減ってくるのも、なんとなく分かる気がします。
レッスンをしていると、明らかに、十代半ば頃の年齢から、大きい声が出しにくそうになっている人が多く見受けられます。
小学生は、奇麗な声を出そうというよりも、大きい声を出そうという意識が強いので、思い切りがあります。
しかし、年齢が上がると、声に「品」を作るようになって、なるべく、奇麗で、周りの邪魔にならない声、要は、コンパクトにまとまった遠慮した声に寄っていく傾向があります。
男性はもちろん、女性も、変声期がやってきます。
そのタイミングで声が出しにくくなることは、当然ありますが、問題は「大きい声を出す意識と機会が減る」ということ。
思春期こそ、大声を出してほしい
無理な発声は禁物ですが、思春期の時こそ、声の可能性を広げておくことが、その後の歌人生に大きく関わってきます。
歌声に、美しさやハーモニー、響き、といった美学が芽生えるこの時期。
成人になった後も、いい声で歌っていくためのポイントとなるのが、「声に美しさを求めながらも、声量は上げていく」という意識。
大概の人は、声が出にくくなると、声を出さなくなります。
これは、マズイですよね。
どんどん喉の筋肉が怠けてしまいます。
なので、小学生の時に出していた大声を、品のある歌声という美学を追究しつつも、大きな声を出して歌うことが重要になってきます。
それは、合唱の授業で培われることが多いです。
合唱で叫んでいる男子は、その後、正しい発声を学ばなければ、苦労するでしょう。
逆に、そこで、美しい声で、皆とのハーモニーを感じながら、溶けあうような歌声を作れた人は、その後の人生、カラオケでポップスを歌っても順調に歌っていけるはずです。
この思春期の歌声がどうだったかが、歌がうまくなるかに、とても関わっています。
もし、いま、あなたが中学生、高校生だとしたら、合唱で使う美しい歌声の中に、声量も加えて、しっかり自分の声を育てていってください!
再度になりますが、無理な発声は禁物ですので、無理やり出す必要はありません。
感覚的でかまいません、「大きな歌声を、美しく響かせる」という意識で歌ってみて下さい。
ライタープロフィール
仙台のボイストレーナー
KAN
東京の大手ボーカルスクールや、横浜のR&B専門スクールの講師として生徒を育成。
喉の構造を、科学的視点から専門研究。
喉声を改善し、高音を楽に出す従来のボイストレーニングとは全く違うトレーニング法で多くの悩みを解決し、延べ300人以上の指導に当たる。
現在は、宮城県仙台で指導しています。
LOOSE VOICEでは、随時、体験レッスンを実施しております。
実際に、あなたの声を聞かせて頂き、アドバイスいたします。
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