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7弦ギターや12弦ギターなど多弦ギターの魅力
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7弦ギターや12弦ギターなど多弦ギターの魅力

通常6弦〜1弦のアコースティックギターやエレキギターだけではなく、世界中には様々な多弦ギターが存在します。

いくつかご紹介しますので、まだ知らない方は是非チェックしてみてください。

7弦ギター|ヘヴィーサウンドの進化系

Ibanez UV777P-BK

主に6弦ギターの低音弦に1本追加する仕様の7弦ギター。

エレキギターの場合の特徴としては、主にヘヴィーな音を求め歪ませて使用されます。

多くのギタリストに愛用されており、現在では馴染み深いサウンドになっているのではないでしょうか。

12弦ギター|独特の響きが美しい

ST12-98TX

12弦ギターは、通常の6弦にそれぞれにオクターブまたはユニゾンにチューニングされた弦を追加するタイプのものが主流です。

6弦から3弦(E-A-D-G)には1オクターブ高音の弦が、2弦から1弦(B-E)には同じ弦が、付加されています。

サウンドは「キラキラした響きの美しいサウンド」が特徴です(コーラス・エフェクターの効果に近い)。

主にアコーティックギターでの仕様ですが、奏法や運指的には6弦ギターと大きく変わらないので、多くのギタリストに愛用されています。

8弦ギター|ギタリストや音楽により様々に変化

RG8PB-SBF

8弦ギターは通常の6弦に、高い弦もしくは低い弦を追加したものです。

低音弦側に2本追加した場合、チューニングは「F#-B-E-A-D-G-B-E」が一般的ですが、高音弦側を2本追加したもの、低音弦、高音弦にそれぞれ1本ずつ追加したものなど、ギタリストや音楽によって様々な組み合わせパターンがあります。

アコースティック、エレキギター問わず様々なタイプのギタリストに使用されています。

ネックの太さや適合するピックアップが少ないことから、大手メーカーによる生産を待ち望む声が多いようですが、メジャーシーンではまだ少数のギタリストの使用だけにとどまっています。

9弦ギター|新たな奏法が期待される実験的ギター

RG90BKP

まだ普及には至っていませんが、ギターメーカーIBANEZより「今後新たな解釈や音楽性に応じて使用される」提案の下、昨年発売されたことで話題の9弦ギター。

どのように奏法するかは確立されておらず、そんな演奏が聞けるかの今後が楽しみです。

10弦ギター|本場スペインの歴史あるサウンド

ASTURIAS 10-STRING

http://www.asturias.jp/classical/regularmodel/10string/

10弦ギターは、スペインの名ギタリスト「ナルシソ・イエペス」によって考案された、他の多弦ギターより比較的歴史が長いギターです。

全ての音が同じように豊かな共鳴を持つように工夫されており、6弦ギターに比べると非常に響きの豊かな音、常にベース音が鳴っているような錯覚が感じれるのが特徴です。

ピアノのように低い音から高い音までの音の均一が施されていますが、それが故に奏法は大変難しくなっており、世界中でも限られたギタリストだけが演奏しています。

リズムでもメロディーでも対応できる優しいサウンドで、主にガットギター、クラシックギター、アコーディックギターのタイプがあります。

Serkan Yilmaz(セルカン・イルマス)さんと、日本人ケーナ奏者の岩川光さんによるサウンドも魅力です。

最後に

日常であまり聞けない刺激的で新鮮なサウンドを聴かせてくれる多弦ギターの魅力。

一度体感してみてはいかがでしょうか。

ライタープロフィール

中尾きんや

スタジオラグ

中尾きんや

スタジオラグスタッフ

ウェブサイト:https://www.studiorag.com

Twitter:kin_kinya

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