ギターの音圧とサスティーンを操るコンプレッサー・エフェクター MXR Dyna Comp
今回は、MXR Dyna Comp のご紹介をしたいと思います。
Dyna CompはMXRの最初期に登場した代表的ラインナップで、独特の甘くパーカッシブな音色やロングサスティーン、そしてその真っ赤な躯体が印象的なロングセラーモデルです。
コンプレッサーとは?
コンプレッサーというエフェクターは何の働きをするの?なんて思うギタリストもいるかもしれない。
そもそもコンプレッサーって何の為に使うの?と思う方もいるかもしれない。
コンプレッサーとは、その名の通り圧縮機である。
音を圧縮する
音を圧縮するのである。音を圧縮するとはどういうことか?
ギターも弾く人は人間である、人間である以上、必ず演奏に強弱がつく強く弾くとこと弱く弾く所とムラがでてくる。
そのムラを均一するためにつかうのがこのコンプレッサーである。
とくにわかりやすいのは、カッティング演奏である。
ピッキングのムラを均一化
カッティングは強く弾く所と弱く弾く所がはっきりするため、このコンプレッサーを掛けてあげると、そのムラを均一化させる事ができる。
中でも、このMXR Dyna Compはサスティーンと独特のアタック感を持ち、その心地よいサウンドは長年受け継がれるロングセラーモデルです。
ヴィンテージエフェクターの一つですね。
Dyna Compならではの粘り
このDyna Compはストラトのシングルコイルでもアタックをブチュっとつぶし粘りのあるサウンドを作り上げる事もできる。
Dyna Compならではの粘りは弾いていても気持ちがよいのである。
ブースターとしての役割とはまた違った楽しみ方をしたいただきたい。
ちなみにレスポールのような出力の高いギターの場合はコードで掛けるというよりも、バッキングや単音で弾く際に掛けてあげる事がおすすめである。
独特のアタック感が人気
Dyna Compはサスティーンに加えて、その独特のアタック感が人気を博していた。
特に、シングルコイルのハーフトーンのいわゆる中高音域にあたる箇所をパコンと出してくれる、まさに抜けの良いサウンドにしあがるのである。
これは国産のコンプレッサーではなかなかなし得なかったまさにDyna Compでしか実現できなかったものである。
70年代から現在まで生産されている間には、多少の回路変更はあるかもしれないのだが、サウンドに変化はない。
まさにヴィンテージエフェクターといったところであろうか。
セッティング例
JC-120との相性はかなり良いと思われます。
MXR社のディストーション+等と組み合わせて使う事によって、驚くべきサスティーンが得られると思います。
なんと、テスト試奏では16秒もロングサスティーンを得たという逸話もあります。
コンプブーストとしての使い方
最近はブースターをしようしてサスティーンを得たり音量を稼いだりしますが、こういったDyna Compでもロングサスティーンを得られ、なおかつ音圧もあがるといった、コンプブーストとしての使い方も最近人気がでてきています。
必ずコンプレッサーを前に置き、順番にディストーション、モヂュレーション、リバーブの順に繋いでいこう。
情感溢れるピッキングニュアンス
そして、コンプ最大の魅力、ピッキングニュアンスがよくでるということ。
やはりダイナミクスやニュアンスってギタリストにとっては必要不可欠なものなのですが、このDyna Compはそんなピッキングニュアンスがよく出るのです。
強弱によって音色が変わる事によってギターのサウンドは人間味の溢れた情感溢れるものになります。
コンプレッサーを使いこなす事によって、さらなるギターテクニックの向上、そして人間味溢れるプレイを実現可能にさせます。
注意が必要なのはコンプのアウトプットを上げすぎてしまうとノイズの原因にもなりますので、加減の注意が必要になります。
最後に
コンプレッサーは使えば使う程魅力的なエフェクターありますので、一度試奏してみてはいかがでしょうか?
特に、音圧が欲しい方、粘りのあるサウンドを演出したい方にはとっておきのエフェクターです。
MXR社との組み合わせで更に相性の良い、粒立ちのいいサウンドが得られます。