【今さら聞けない!】O.A.やオープニングアクトってどういう意味?
オープニングアクトの意味
オープニングアクトとは一言で言えば前座のことです。
O.A. と簡略化されて表記されていることも多いです。
サポート・アクト(Support Act)、フロント・アクト(Front Act)とも呼ばれることもありますが、全て共通してメインに出るアーティストの前に会場を盛り上げることを指します。
オープニングアクトの曲数としては1~3曲くらいが妥当です。
それって必要なの?
オープニングアクト目当てじゃないお客さんは多いのでそれって必要なの?と思う方も多いかもしれません。
しかし、これはかなり重要な役どころなのです!
すでにブレイクしているアーティストのオープニングアクトをきっかけに有名になったアーティストもいます。
有名なのはGrand Funk Railroad(グランド・ファンク・レイルロード)というアメリカのハードロックバンド。
Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)のアメリカ公演の前座をやった際に、その歌と演奏力でレッド・ツェッペリンのファンを熱狂させ大変盛り上がったことで、レッド・ツェッペリンファン、ロックファンの中で知名度がかなり高まったバンド。
まさにオープニングアクトという自分のお客さんではない観客を実力でファンにさせたバンドです。
しかしそれも、オープニングアクトという場を勝ち取り、たくさんの観客の前で演奏する機会があったからこそなのです。
O.A.やオープニングアクトの使い方は?
O.A.やオープニングアクトってどんな風に使われているの?
そんなハテナをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
タイムテーブルや、ライブハウスの看板などでこんな文字を見かけたことはないですか?
これは、このO.A.とついているバンドがこのライブの前座をするということです。
このバンドが最初にこのライブの会場を盛り上げて温めるといった役割をするという意味です。
O.A.ではなくオープニングアクトやOPENING ACTと表記されていることもありますが、意味は同様になっています。
オープニングアクトを聴いた方がいい理由
オープニングアクトに出るアーティストは、メインのアーティストと深交が深いことが多いです。
つまり、自分の目当てにしていったアーティストもリスペクトしていたり、好きなアーティストである可能性が高いのです。
ということは自分の好みのバンドに出会える可能性が高まるので「全然知らなかったけどとても好きな音楽!」という発見になったりします。
オープニングアクトじゃなかったらきっと聴かなかったかもしれないアーティストは割とたくさんいると思います。
自分の知らないアーティストと出会えるのが一番のメリットだと思うので、私はライブの楽しみの1つにしてもらえたらいいなと思います。
対バンとは違うの?
ライブハウスなどでおこなわれるライブイベントで、共演バンドのことを対バンと呼んだり、イベント自体を対バンライブと呼んだりすることをご存じでしょうか?
対バンライブの時に、MCで「今日はツアーに呼んでくれてありがとうございます!」や「一緒にライブができてうれしいです!」といったようなコメントをよく聞くと思います。
しかし、対バンライブでツアー中のバンドがそのライブのメインだったとしても、対バン相手のバンドはオープニングアクトという呼ばれ方はしません。
これは一体どうしてなのか?
ツアーだったらそのバンドが主役で共演者は前座になるのでは?
そんな風に思いますが、実は違いがあります。
それは、対バンライブの場合はそれぞれのバンドにファンがいるということです。
たとえその日のライブのメインはツアー中のバンドだったとしても、必ず対バン相手のバンドを目当てに来るお客さんがいます。
私がライブハウスの受付をしている時は、目当てにしてきたバンドの集計をとりますが、多くのお客さんが「両方目当てにしてきた!」とおっしゃいます。
もう1つ、対バンの場合はチケットがどのバンドからも購入できます。
しかし、オープニングアクトの場合、メインのアーティストのチケットに含まれているので、ギャラは発生することがあっても、チケット代という形では基本的にはいただかないことがほとんどです。
最後に
O.A.やオープニングアクトの謎が少し解けましたか?
オープニングアクトは曲数や持ち時間が非常に少ないです。
しかし、その一瞬を全力で演奏しているアーティストばかりだと思います。
ライブに行った時、ちらっとその本気の演奏を観ればもしかしたらあなたの一生を彩ってくれる音楽に出会えるかもしれません!
ライタープロフィール
フェス大好き女子
今江瑞希
中学時代に親友に聞かされたBUMP OF CHICKENにハマりまくり音楽に目覚める。
高校時代の先輩にメロコアの世界へと導かれまんまと心酔。
当時付き合っていた彼氏の影響をモロに受け当時から現在まで10-FEETの大ファンに。
毎日ウィッグとにらめっこした美容師時代を卒業し現在はスタジオ、ライブハウス、ブライダル音響のスタッフとなり毎日新しいバンドを探し漁る毎日。
年中フェスとライブに出回っているのにもかかわらずツーステができないポンコツキッズです。