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有名なオペラの名曲|偉大なオペラ歌手も多数登場

日本でも教科書に採用されるなど、ある程度のなじみ深さがあるオペラ。

しかし、聞き覚えはあっても、オペラの名曲のことは詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな方に向けて、有名なオペラの名曲をピックアップしました。

楽曲の紹介はもちろんのこと、制作に至った経緯、歌っているオペラ歌手の魅力など、さまざまな観点から解説していますので、普段からオペラを聴く方も、オペラのことをあまり知らない方でも楽しめると思います。

ぜひ、最後までごゆっくりとお楽しみください。

有名なオペラの名曲|偉大なオペラ歌手も多数登場

愛の神よ、安らぎを与えたまえMaria Callas

モーツァルトのフィガロの結婚より、2幕の伯爵夫人のアリア。

リリックソプラノによって歌われるこのアリアはとにかくメロディーが美しい。

特筆すべきは前奏部分であり、モーツァルトの豊かな和声構成には驚嘆します。

セヴィリアの理髪師からストーリーが続いている所もおもしろい点です。

Winterstürme wichen dem Wonnemond/冬の嵐は過ぎ去り(冬のあらしは去り、こころよい月となった)Klaus Florian Vogt/クラウス・フロリアン・フォークト:歌、The Bavarian State Orchestra/バイエルン国立管弦楽団

生き別れた双子の男女が再会し、惹かれ合ってしまうという、許されない恋を発端とするオペラ、「ヴァルキューレ(ワルキューレ)」のうちの1曲です。

兄ジークムントが妹ジークリンデに結婚を申し込むときの歌で、巡り会えた喜びを歌っていて、甘く情熱的です。

喜劇 愛の妙薬(ガエターノ・ドニゼッティ作)ウィーン国立歌劇場管弦楽団

恋の駆け引きを巡るストーリーがおもしろく、ロマンティックで哀愁の香るオペラです。

中でも、愛を得るための妙薬を買うお金を工面するため兵隊になったと聴いたアディーナが目に涙を浮かべたのを見て、ネモリーノが彼女の愛を信じて歌うアリア「人知れぬ涙」の切なく美しいメロディーは心震える感動を与えてくれます。

Libiamo ne’lieti calici/乾杯の歌Carlo Rizzi/カルロ・リッツィ:指揮

名家出身の青年アルフレードと、高級娼婦ヴァイオレッタの恋を描くオペラ「椿姫」のうちの1曲です。

ヴァイオレッタ宅のパーティーで、二人がはじめて出会う際に歌われます。

恋のときめきを歌った曲ですが、軽やかな曲調で、パーティーの雰囲気も表現された心弾む曲です。

あれかこれかEnrico Caruso

ヴェルディのリゴレットより、1幕のマントヴァ公爵のアリア。

権力を振りかざし、自らの浮気性を開き直り歌うシーン。

ストーリーを知っている人であれば、この時点でマントヴァ公爵に嫌悪感を抱く人も多いはずです。

それとも騙されるジルダが悪いのでしょうか?