オーバードライブが魅力のオレンジ ギターアンプ Rockerverb
ギタリストに限らず、バンドマンの方であれば一度はこのアンプの奇抜な色と存在感に目を奪われた経験があるのではないでしょうか?
もしかしたらギターをやっていなくてもインテリアとして欲しいという方も少なくはないかもしれません。
今回は、そんなOrange社のアンプ「Rockerverb」についてご紹介します。
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Orange社とRockerverbの歴史
まずこのアンプを作ったOrange社は1968年にロンドンで設立されました。
当時からUKROCKを中心に、オルタナティブ系のジャンルでよく使われています。
最近ではクリーンサウンドとクランチサウンドを多用するポストロック系のギタリストもよく使っていますね。
ちなみにあの有名なMarshall社が設立されたのはそれよりも少し前の1960年です。
Rockerverbが販売され始めたのが2004年なので、この機種はOrange社の36年間をかけた努力と試行錯誤の結晶です。
Demos the Rockerverb MKII
どんな機能がある?
RockerverbはそれまでのOrangeアンプと異なり、クリーンCHとディストーションCHの独立2CH仕様になっています。
リバーブ、さらにはエフェクトループも搭載し、これ1台で多彩なサウンドメイクが可能なためジャンルを問わず幅広い音作りが可能です。
クリーンCHはトレブルとベースを調節することができ、粒の細かいクリーンサウンドを奏でることができます。
ディストーションCHの方はOrange特有のジューシーなドライブサウンドを特徴とし、トレブル・ミドル・ベースの調節の他にClean/Durtyスイッチを搭載しています。
このスイッチで歪みの量を3段階で選べるようになっており軽いクランチから破壊力のある深い歪みまで幅広い音を出すことができるのです。
そしてリバーブも秀逸でスイートなサウンドの隠し味まで作りこむことができます。
Orangeらしいクリーンからオーソドックスに癖なく使いやすいイコライザーに加えて、細かいところまで歪みを設定できるのでコンパクトエフェクターを繋がずともシビアな音作りが可能です。
なのでアンプ直結をモットーとするギタリストにもオススメです。
中でも特徴的なのが100Wモデルに搭載されるアウトプットバルブセレクションスイッチで、バイアス調整なしでパワー管を交換可能としチューブ交換での音の変化を手軽に味わう事ができるのも本機ならではです。
サウンドの特徴
簡潔に言うと、ジャリッとした音が特徴的です。
低域と中域よりも高域がまずガツーン!と来る印象でしょうか。
いわゆるドンシャリなのですが、他社のアンプには無い、高域が出ているにもかかわらず音が甘いという感覚を感じることができます。
また高域が強い音というのは歪みを深くかけた際に潰れがちなのですが、このモデルは歪みが潰れず芯のある音を出すことができます。
このあたりが、Orange社のアンプがクリーンからハイゲインまで様々な音色で様々なギタリストに使われている所以ですね。
シングルコイルやハムバッカー等、ギターのピックアップにも問わず甘い音を出してくれます。
実際のサウンドはこちら
どうしても弾いてみたい!
クリーンからハイゲインまで、シングルコイルからハムバッカーまで非常に広い範囲の音を出すことができるRockerverbですが、1つだけ残念な点があります。
それは、Rockerverbを常設しているスタジオがあまりないため、実際に爆音で弾いて確かめようとすると楽器店で試奏するくらいしか方法がありません。
使える機会が少ないにもかかわらず、たまに見かけると奇抜な色で異彩を放っているのためOrangeアンプは特有の「未知なる感じ」が出ているんでしょうね。
でも、京都にお住いの人はラッキー(笑)なことに、実はスタジオラグ西院店のオプション機材として使うことができるんです。
もちろんオプション料金はスタジオ会員なら無料ですよ!
最後に
いかがでしたでしょうか?
グランジやオルタナティブロックをやっているギタリストの方は特にこのアンプを試してもらいたいです。
きっと今までのアンプとは違った世界を体験することができますよ。
ちなみにお値段の方は、Rockerverb 50H MKIIが30万円!Rockerverb 100H MKIIが34万円と結構するのですが、実際に弾いてみるとそのサウンド・ルックスともに評価が高いのもうなずけます。