Vocaloid@RAG
ボカロをもっと楽しむWebマガジン
menusearch
最終更新日:227 view

進化したVOCALOID5でオリジナル曲を作ってみた

VOCALOID5発売から少したちますが、なかなかVOCALOID5のオリジナル曲は増えていないようです。

そういう意味では、VOCALOID5オリジナルというカテゴリーは、追究するには面白いジャンルではないかと思ったりします。

前回はV5の標準ライブラリだったAmyを使って英語歌唱データに挑戦してみましたが、今回はVOCALOID IAでオリジナル曲に挑戦してみました。

基本的なセッティング

今回は過去に作成したオリジナル曲のリメイクをIAに歌ってもらいます。

VOCALOID4まではかなり大胆に調整をしないと抑揚が付けにくかったり、奇麗に聴かせるには熟練が必要でした。

今回はVOCALOIDが苦手としていた抑揚やウィスパーボイスなどを織り交ぜた歌を作ってみます。

基本的なセッティングは次の通りです。

VOCALOID5設定

Characterの設定は少しだけ高めにして、少しAirを上げることでエアリーさと存在感の両立を目指しています。

これらのパラメーターは歌唱の途中にも結構手を入れることになります。

IAはVOCALOIDの中でも性能の高いライブラリですので、VOCALOID5の機能とIAの能力でどこまでできるのか細かく調整をおこなってみました。

アクセントをつける3つのパラメーター

旧バージョンのVOCALOIDから大幅に表現力が向上し、調整も簡単になったのが抑揚の制御です

旧バージョンではベロシティとダイナミクスの調整で抑揚をつけても強弱感の表現は難しいものでした。

VOCALOID5では新しいパラメーターによって、はっきりとした強弱が付けられるようになりました。

1つはExciterでこのパラメーターを上げることで声のハリが出ます。

ベロシティの高い歯切れの良い発音と合わせれば頭のアクセントになりますし、フレーズ中にアップダウンさせることで強弱によってよりリズムを強調できます。

2つ目はEmotion、これはDynamicsとは別に発声タイミングに対して抑揚と長さの調整をダイレクトにおこなえます。

エモーションツールでアクセントをつけたい部分を強調することで音量とスピード感が変化して強調されるようになります。

VOCALOID5設定

画像のハイライト部分をオンにするとピアノロール上でエモーションツールが使用できるようになります。

3つ目はDynamicsで、単純に基本の音量を上下させられます。

ほかの音源におけるExpressionと同じような振る舞いですが、VOCALOIDの場合は、弱くなる部分でDynamicsを下げる方向の調整や、音価を短くしたい時にDynamicsで音を切るような使い方に向いています。

この3つを組み合わせることで抑揚とリズムをコントロールするように調整してみました。

ビブラートは歌唱スキルで

VOCALOID4までは、Vibrato DepthとRateでコントロールする方法と、全てのビブラートをカットして手動でPitchBendパラメーターを書く方法がありました。

しかし、VOCALOID5では歌唱スキルによってスタイル別の歌い方の特徴をある程度表現してくれます

例えば、Soulfulを選択すると若干のしゃくりや強めのビブラートが、idolを選択するとやや不安定なピッチとヒーカップっぽい跳ねが末尾についたりします。

それぞれSkillとAmountが設定でき、Skillでは適用カ所や範囲が変化し、Amountはビブラートの揺れの大きさなどが変化します。

今回はスローな曲なのでBalladを選択しました。

Amountを上げ過ぎるとビブラートが邪魔になる部分があるのでAmoutは少し低めにしてあります。

歌唱スキルによっては発音の途中に音程の跳ねが入ったりして扱いにくい部分が出たりしますが、これはエモーションを下げることによって解消できます。

おすすめの記事あわせて読みたい