野外ライブの電源はどこから取るの?
日常を離れ、野外の大自然の中でのライブは大変気持ちいいですよね!
行楽シーズンになると、野外でライブや催し物がたくさん行なわれていますが、音を鳴らしたり照明を使ったり、一体どこから電気を供給しているのでしょうか?
もくじ
大型の野外フェスでは電源車が一般的
巨大な音響システムや楽器を扱うためには電気は欠かせません。
もちろん電源は楽器や音響システムだけではなく、照明や、テントやトイレなどの雑電も必要になってきます。
野外フェスやドームクラスのライブの際には、電源車(電気を供給する車)が用意されていることがほとんどです。
電源車は一般では使用する機会も少ないため、専用の電源車を供給する会社が存在します。
イベント運営会社や音響会社が事前に使用する電気がトータルでどれぐらいの容量かを確認し、電源車の数やタイプを決め、電源車を供給する会社に依頼します。
一般の電源とは違い、電源車の電気はノイズカットやトランス(変圧器)などの対応も万全な状態です。
工事現場用のドカジェネと呼ばれる野外用電源を用意するときもありますが、音楽ライブでは、ノイズや漏電・電圧問題などのトラブルのリスクがあります。
これがドカジェネです。↓
街の野外フェスステージではガソリン発電機を使用することも
街のお祭りやライブステージでは、近隣の屋内から電源を引き回してくるのが一般的なケースですが、どうしても電源箇所がない場合は、ガソリン発電機を使って電気を発生させます。
参考:発電機シリーズ – 富士重工業株式会社 産業機器カンパニー
一般的なものだと、ガソリン満タンで10時間は稼動させられると思います。
エンジンの音が音楽の演奏を邪魔するときがあるので、ステージや客席からはある程度離して設置しなければいけません。
燃料のガソリンは、発電機を持って行きガソリンスタンドで入れてもらいます。
携行缶を使う場合は、錆びたり汚れがない状態で持って行きましょう。※セルフスタンドの場合は自分で給油できません。
参考:発電機・ガソリン携行缶(発電機への給油)ご利用時のお願い|お届けレンタルのサークランド【送料無料】
野外ステージで使用するタイプは、購入すると、50,000円〜100,000円、専門業者からレンタルする場合だと1日あたり6,000円ぐらい〜が相場かと思います。
路上ライブだと電池・バッテリー駆動の楽器も活躍
簡単に持ち運べて、電池・バッテリー駆動のギターアンプやPAセットもあります。
Crate(クレイト)|TX15
バッテリー駆動のアンプ内蔵スピーカーです。
ギターやマイクや音楽プレーヤーもこれ一台で鳴らすことができます。
約6時間でフル充電、約4時間の連続演奏が可能です。
ROLAND(ローランド)|Cube Street EX
電池駆動のアンプ内蔵スピーカーです。
7.4kgの軽量設計で持ち運びも便利です。
さまざまな入力端子を搭載しているので、どんな状況でも活用できます。
アルカリ乾電池で4時間〜8時間は稼動させられます。
ROLAND(ローランド)|BA-330
乾電池対応のオールインワンPAシステム。
アルカリ乾電池MAX使用時だと約8時間稼動できます。
ROLAND(ローランド)|JUNO-Di
電池対応のキーボードです。
マンガン乾電池、アルカリ乾電池は使用不可ですが、充電式ニッケル水素電池で稼動させることができ、約5時間使用できます。
ELECTRO-HARMONIX|Power Tank
エフェクターなど電源で使える充電式のパワーサプライもあります。
電池フルの状態で、約4時間45分駆動、充電時間は約2.5時間です。
もちろんACアダプターをつないでも使えます。
9VDC出力ジャック(センターマイナス)x6を搭載。
寸法は、209×44×30mm。
最後に
本格的な電気の取り扱いには、専門の知識が必要になりますので、野外で使用する際はくれぐれも注意が必要です。
もし、野外イベントをお考えの方おられたら参考になれば幸いでございます。
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya