バンド入門
素敵なバンド
search
演奏の録音に所有したい「リニアPCMレコーダー」厳選5機種を聴き比べ
最終更新:

演奏の録音に所有したい「リニアPCMレコーダー」厳選5機種を聴き比べ

歌を歌ったり、楽器を演奏する人の最も手軽な録音といえばスマートフォン。

メモ程度なら良いけれどYouTubeに投稿したり、後で聞いても楽しみたいならやはり高音質録音したいもの。

リニアPCMレコーダーとよばれるポータブルな音楽用の録音機器が便利。

価格はもちろん細かなスペックの違いによる選択肢に迷う人も多いはず。

メーカーが手がけたプロモーション映像はどうしても「良い側面」にフォーカスしてしまいがち。

結局はネットの口コミを参考にしてしまうもの。

ここではわりと探すのが面倒な「実際にどうなの?」という動画を紹介します。

最新販売が1万後半〜3万円くらいのミドルライン5機種をピックアップ。

バンド演奏を収録したYouTube動画を見つけ、聴き比べをしてみました。

リニアPCMレコーダーとは

リニアPCMレコーダーとは、リニアPCM形式で音声データを圧縮せずに記録するICレコーダー。リニアPCMは無圧縮で音声を記録するデータ形式で、Windows標準のWAV形式などにも採用されている。

従来のICレコーダーはMP3形式などで音声データを数分の一から数十分の一に圧縮して記録することで、限られた記憶容量で長時間記録を可能にしていたが、圧縮率に応じて音質が劣化する欠点があった。リニアPCMレコーダーは無圧縮でデータを記録するため、原理的には一切音質を損なわずに記録することができる。近年になり記憶装置に使われるフラッシュメモリの大容量化・低価格化が進んだため、各メーカーとも実用的な記録時間のリニアPCMレコーダーを手ごろな価格で供給できるようになった。(IT用語辞典e-Wordsより転載)

単なるボイスメモなどを録音するICレコーダーとちがい、高感度なマイクや入力音圧レベルの耐性など、きれいな音声を収録するための技術が盛り込まれています。

紹介するモデルはいずれもハイレゾ対応機種。

YouTube動画に音声の収録機材として記載されているバンド演奏をピックアップしました。

SONY リニアPCMレコーダー M10 ブラック PCM-M10/B

https://www.youtube.com/watch?v=JJpfiptKaAU

いかにもアマチュアが収録したという映像ですが、低音もしっかり拾っていてそれなりに楽しめる音質です。

ちょっとこもった音質に聴こえます。

ZOOM ズーム ハンディーレコーダー H5 リニアPCMレコーダー

Guy Marshallバンドによる演奏。

TASCAM リニアPCMレコーダー 24bit/96kHz対応 ブラック DR-100MK2

これもライブハウスの臨場感がしっかり伝わります。

部屋鳴りの感じもいい感じで収録できています。そういえば、ドラムの透明のスクリーンは日本の小さなライブハウスではほとんど見られませんが、狭いハコほど意外と有効なんではないかと感じるのは私だけ?

OLYMPUS リニアPCMレコーダー 2GB LS-20M

バンドがうまいのもありますが、個々の楽器音が良く感じます。

ドラムの皮の感じとか各楽器の繊細なニュアンスを捉えています。

ハイレゾ高解像度で録音したと思われます。

TASCAM リニアPCMレコーダー ブラック DR-40

全く問題ないクオリティの音質ですね。

映像も本格的なので収録時のセッティングもベストに近い。

今回、Tascamのみ2機種とりあげていますが、独特な音質と感じます。

ローエンドの音質が特徴的。

内蔵リミッターによるものか?

まとめ

収録時のPAそのものの完成度にも左右されますが、微細な音色のちがいはセッティング場所による影響が最も強いです。

どれを選ぶかは収録時の使い勝手やその後のデータ転送など、ユーザービリティを優先したほうが良さそうです。

どんな機材もそうですが、使い込んでその癖をつかみ「かげん」を知ることが重要です。

こちらのブログで紹介した動画以外にもリニアPCMレコーダーをマスター音源に、他の映像機器を含めて編集するケースが多く見受けられました。

マルチミックスしないなら高音質でAIR録音というライブ作品も増えてきています。

チープなLINE音源の動画を見ることが減ってきたのは、これらの機材の進化による影響もあると思います。

高音質が手軽な時代になればなるほど、超アナログ的なマイクセッティングなどが最も重要になる。

面白いものです。

この記事を筆者のサイトで読む

ライタープロフィール

yamakaWA

サウンドクリエイター

yamakaWA

「色褪せたMusicをこの世から撲滅させたい….」音楽のリフォームを提案するHybridSoundReform.comの山川です。

失敗したレコーディング&マスタリング音源の改善、ライブハウス音源のコンテンツ化、動画や講演会などの音声ノイズ除去。

非効率な音質改善サービスを運営しています。

ウェブサイト:http://www.hybridsoundreform.com

ブログ:http://hybridsoundjournal.net

このライター・クリエイターへメッセージを送る

記事一覧

続きを読む
続きを読む