子供に絶対音感を身につけさせるためには?
どのように訓練したら、子供に絶対音感が身に付くのでしょうか?
今回はその気になる疑問にせまってみたいと思います。
もくじ
絶対音感とは?
https://www.youtube.com/watch?v=b1cn_EYUy6E
絶対音感(ぜったいおんかん、英語:perfect pitch)は、ある音(純音および楽音)を単独に聞いたときに、その音の高さ(音高)を記憶に基づいて絶対的に認識する能力である。
狭義には、音高感と音名との対応付けが強く、ある楽音を聞いたときに即座に音名・階名表記を使用して表現できる能力である。
絶対音感があって困ることは特にない
よく言われる「救急車の音などの生活音がドレミに聴こえて困る……」とかなどの話は全くその通りなんですが、ずっとこの感覚で生きていると、いつのまにか慣れてきます。
絶対音感の正確性や性格なども関係あるかもしれませんが、あまり困っていません。
海外に行くと、全然違うメロディーでビックリするし、むしろ楽しんでしまうんです。
また、聴こえてすぐ口ずさんでしまうクセは、持っていない人からすると自慢以外の何物でもないらしく、なるべく口ずさまないように気をつけているくらいです。
子供に絶対音感をもってもらうコツは?
普段の生活の中でのひと工夫でもできます。
小さいうちにしかつかないものですから、愛する我が子のためにぜひ実践してください。
生活習慣をすこし工夫する必要がありますが、ほんの少しの工夫でできます。
いくつか思いつく方法を列挙してみます。
テレビをつけない時間を必ず作る
聴こえてくる音に敏感な耳を育てるためです。
いつも音が聴こえていると、鈍感になる気がします。
勉強ができる子にするためにも必要なことと思います。
これは、ゲームにも当てはまると思います。
いつまでも許してはいけません。
節度を持って、遊ばせましょう。
一緒に音楽を聴いて楽しめる環境を作ってあげる
好きな曲を聴く大人の耳を感じさせてあげるのです。
「聴いていて気持ち良い感じ」とか「ワクワク感、楽しくなる気持ち」これは空気を伝わって人に同調させます。
目には見えませんが、確実に伝わる何かがあると常々感じています。
「いい曲だね」とか「ステキだね」とか言葉にして、お話しするのも有効でしょう。
音楽をたくさん聴かせて、何が好きそうかを知り、それを何度もたくさん聴かせる
特定の曲に妙に反応する、特定の曲に妙に大人しくなるなど、気に入った曲には何かしらの反応があります。
好きな曲だとよく聴きます。
できるだけ好きな曲を聴かせて、耳を育てたいですよね。
興味のある上手な歌に合わせて真似て歌わせる、歌って聞かせる、一緒に歌う、一緒に踊る
音楽を楽しむ姿を見せる、そしてともに共有するということですね。
先程の気持ちを伝染させるのもっとわかりやすいバージョンではないかと思います。
音楽は聴くよりも歌ったり演奏したりと、参加する方が楽しいに決まってます。
気持ちも音に乗せて飛ばすことが可能になります。
いろいろな音を聞かせて、どんな種類の音が好みかを調べる
先程の曲の好みが人それぞれであるように、音の種類にも好みがあるはずです。
何を好むかは、神のみぞ知ることなので、いろいろ聴かせてみないとわからないですよね。
声なのか、ピアノの音なのか、バイオリンの音なのか、サックスの音なのか、チェロの音なのか、ピンとくる音は人によって違うはずです。
曲のジャンルもさまざまだと思います。
2~3歳になると、自分でも意識してこれが好きとかわかるようになると思いますが、そこまで大きくならなくとも「先程のこの楽器の曲は妙に動く」とか「妙に止まる」とかが出てくると思います。
好きなものをたくさん聴いて、絶対音感のある人間に育ててください。
さぁ、ご自宅のCDをあさって、いろいろかけてみましょう!!
人生の幅が広がることを願って止みません!
最後に
ちなみに、相対音感は、絶対音感よりもつきやすく、わたしも大学時代に初めて相対音感の存在を知りました。
絶対音感を持っている人なら、相対音感ももれなく付いています。
仕組みさえ分かればすぐ活用できます。
だから「絶対音感で困ったら相対音感を使えばいい」と切り替えるだけですみます。
相対音感の勉強さえ嫌がらなければ、音楽に関わって困ることは1つもないということです。
絶対音感を持っていない人は、相対音感がどういうものかを知ると、大人になってからでもつけることは可能でしょう。
ライタープロフィール
ピアノ講師
西岡裕美子
【プロフィール】 幼少からヤマハ音楽教室に通い、音楽の研鑽を積む。
北海道札幌北高等学校普通科卒業。
北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コース卒業。
現在、(株)エルム楽器ヤマハ音楽教室講師。
石山東音楽教室主宰。
合唱や声楽の伴奏、自身の音楽活動も行っている。
読み聞かせユニット「ピアノストーリア」での作曲・語り、童謡・お子様向けピアノアレンジ楽譜サイト「童謡楽譜わらべえ」での童謡編曲・BABYMETAL「イジメ・ダメ・ゼッタイ」ピアノ用編曲なども手がけ、活動の幅を広げている。
【講師歴】 講師歴は、16年になります。
ヤマハ音楽教室のシステム講師として、2歳からご年配の方まで指導経験がございます。
北翔大学にて幼稚園、小学校の免許取得に必要な、音楽の実技指導経験がございます。
信念と情熱で石山東音楽教室を盛り上げていきます。
【取得資格】 中学校・高等学校教諭一種免許(音楽)ヤマハピアノ演奏グレード3級 ヤマハエレクトーン演奏グレード4級 ヤマハ指導グレード3級 【受賞歴】 2004年 東京国際芸術協会第新人賞受賞 2007年 ピティナ・ピアノコンペティション(デュオ部門)奨励賞受賞 2007年 旭川市新人賞(ピアノ部門)受賞 2008年 ANP全日本ピアノデュオコンクール奨励賞受賞 2008年 ヤングアーチストピアノコンクール(2台ピアノ部門)奨励賞受賞 2008年 旭川市新人賞(アンサンブル部門)受賞 などとありますが、やはり現在の演奏に対する心・姿勢と、向上心を大切にしています。
【師事歴】 下家香世子、秋山由美子、佐々木朋香、二宮英美歌、石橋克史、各氏のもとで、ピアノを学んでまいりました。
【所属している会】 東京国際芸術協会、フェリーチェ楽友会、ハイメス・アーティスト、各会員。
【ブログ】ピアノ演奏と音楽教室の意義について
http://ihmusichappy.blog.fc2.com/
【YouTube】童謡楽譜わらべえ
https://www.YouTube.com/channel/UCvv2tm3e8_-T02tZM2Hx_xA
【お問い合わせ】 ishiyamahigashi.music@gmail.com
記事一覧