ピアノ初心者のための指使いの基本
「右手と左手は指が反対だから!」
そのために両手でピアノを弾くのに苦労されている方が多いそうです。
人間の身体は、手だけではなく、足も、耳や目も左右が向かい合った形についています。
手を置くと、右手の親指は左はし、左手の親指は右はしについているのです。
今回は指使いの基本についてお話しします。
指番号
指には番号が決まっていて、親指1、人差し指2、中指3、薬指4、小指5となります。
楽譜に書かれている数字はこの番号の事で、「この指を使えば一般的に上手く弾けるよ」というものです。
もちろん手の大きさも指の長さも一人ひとり違うので、必ずその指使いが良いというわけではないのですが参考にはなるものです。
さて、右手と左手は左右対称なので、両方の指を同じように1・2・3・4・5と動かすと、図のように反対方向に行ってしまうのです。
ピアノの両手練習でも、右手も左手も1・2・3・4・5と動かすのは簡単だけど、
同じ音(例えばドレミファソ)と弾こうとすると、
右手が1・2・3・4・5、左手は5・4・3・2・1となるのです。
右手が1・3・2・4・5なら、左手は5・3・4・2・1です。
両手で同じメロディを弾きたい場合は、
同じ指ではなく、同じ方向に行くと考えて両手を動かす練習をしましょう。
ブラインドタッチ
鍵盤を見ないで、鍵盤の幅を手が覚えて、手を見ないで弾く事をブラインドタッチと言います。
初心者の方には大変そうに見えるかもしれませんが、これを身につけると、色々な曲に応用できるし、楽譜を読める人は、覚えていない曲も楽譜を見てすぐに弾けるわけなのです。
まずは、1つの鍵盤に1本の指をおき、鍵盤の幅を意識しながら練習すると、自然に幅を覚えてくるはずです。
黒鍵を使うと幅が変わってくる時もあるわけですが、それより意識しないといけないのが鍵盤の底です。
ピアノの音がなるのは鍵盤の底の部分にタッチした時で、黒鍵と白鍵ではその高さが違います。
底の部分を意識して、底に着地するイメージで弾くと上手くいきます。
ポジション移動
ブラインドタッチが身についたら、ポジション移動です。
いつまでも最初に指を置いた場所しか弾けないとレパートリーは広がりません。
低音から高音まで自由に使えるのはピアノの楽しさでもありますから、
ポジション移動をマスターして、鍵盤上を自由に移動しましょう。
引っ越し
まずは、鍵盤上を腕ごと移動する「引っ越し」、これは手首を使って、腕が手指を別の場所へ連れて行くイメージで練習します。
参考動画「引っ越し」
ひろげる
次に「ひろげる」これは、それまで1・2の指でドレやレミと隣の音を弾いていたものが、同じ1・2の指をひろげてドミやドファ、レファやレソを弾く方法です。
色々な指から右(高音)にひろげる、左(低音)にひろげる練習をします。
参考動画「ひろげる」
くぐらせる・かぶせる
3つ目に「くぐらせる・かぶせる」です。
これは指またぎとも言われ、1の指を使って、色々なところへ移動する方法です。
人間の手を見ると、親指だけ他の指と違う向きについているので、物がつかめるようになっています。
くぐらせるときは、他の指の下に1の指をくぐらせその指の向こう側に1の指を持っていきます。
かぶせる時は1の指の上を他の指がかぶせる形で移動します。
(くぐらせる場合①②③の順、かぶせる場合③②①の順番になります。)
参考動画「くぐらせる」
参考動画「かぶせる」
組み合わせて弾く
実際にはこれらのポジション移動を組み合わせて弾いているわけですが、初めはどのポジション移動を使えば良いか考えて、楽譜に書き込むなどして意識して練習すれば自然に身について行くと思います。
ポジション移動をマスターして、弾きたい曲にチャレンジしましょう。
ライタープロフィール
ピアノ講師
岡太淳子
横浜在住、ピアノ・電子オルガン・リトミックの指導を行いながらバンド活動を続けています。
音楽が好き、ピアノが弾きたい方のために、初心者でも楽しめる方法を提案します。
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