【ベース初心者のための】ピックを弦にあてる角度についてまとめて解説
ベースをピックで弾く際、しっかりと弦にあたる角度を意識して弾いてますか?
あまり意識していないという方はこれを機会に実際、ピックのあてる角度を変えながら弾いてみて、その違いを体感してみてください。
平行
ベースのピック弾きでは弦に対してピックを平行にあてるのが一応、基本とされています。
若干角度をつけた方がいいと書かれている教則本などもありますが。
平行にあてることによって抜けの良い太く大きな音を出すことができます。
また、弦との摩擦によるガリガリといったピッキングノイズも出にくいと言えるでしょう。
しかし、ピックが弦にあたる面が大きい分、弦とピックの抵抗が強くなり、ピックが弦に引っかかりやすくなります。
特にベースだと、弦も太く、テンション(弦の張りの強さ)も強いため、しっかりと力を入れてのピッキングが必須となります。
1曲通してとなると最初のうちはかなりきついでしょう。
順アングル
上から見たピックの表面を下側(ブリッジ側)に傾けてあてるのが順アングル、または正アングルと言われています。
この弾き方ですと、ピックが弦にあたる面が小さいため、引っかかることも少く、弾きやすく感じるでしょう。
細かいフレーズを弾くのにも向いていると言われます。
しかし、順アングルの場合、ピックが弦にあたる際、ピックが弦を滑ってしまい、しっかりと力が伝わりきらないため、太く抜けの良い音は得られないでしょう。
また、同じ理由により、ピッキングノイズも出やすくなり、非常に目立ってしまいます。
逆アングル
順アングルとは反対に上から見たピックの表面を上側(ネック側)に傾けてあてるのを逆アングル、通称佐久間式ピッキングと呼ばれているものになります。
逆アングルでのメリットとしては音の立ち上がりが早く、パンチのある芯の太い音が出せることでしょう。
海外では黒人系のギタリストが逆アングルで弾く人が多いみたいです。
ポイントとしてはピックを弦にあてるというよりは振り抜く感じで弾きましょう。
そして振り抜く一瞬にだけ力を入れます。
あとは振り抜くスピードも重要です。
振り抜くスピードが早ければ早いほど大きい音が出ます。
しかし、慣れないうちは弾きにくく、平行にあてる時以上にピックが弦に引っかかる感じがするでしょう。
変にピックを持つ方の手首に角度をつけず、親指が上向きのスラップと同じ感覚で弾くと比較的楽に弾けると思います。
生前の佐久間正英氏本人による逆アングルピッキングについて、詳しく解説してくれている動画があるので、興味のある方はぜひご覧になってください。
まとめ
ピック弾きも非常に奥が深い世界です。
順アングルはピッキングノイズが出るからダメだということでもないですし、ピッキングノイズも音色の要素のひとつとして捉える人もいます。
むしろ、順アングルの人が一番多いかと思います。
ピックをあてる角度によって音色やニュアンスが大きく変わってきます。
ベーシストとしての表現力を豊かにするためにも、一通り覚えておいて損はないでしょう。
しっかりマスターできたら、楽曲やフレーズによって使い分けてみてはいかがでしょうか!?
ライタープロフィール
ベーシスト・サウンドクリエイター
Broad Person
ベーシスト、サウンドクリエイター、ブロガー。
14歳の時にベースを手にし、バンド活動を開始。
その後、大阪の某音楽専門学校へ進学。
これまでにいくつかのインディーズバンドを渡り歩き、全国規模での活動を展開してきたが、限界を感じてあえなく就職。
就職後はベースの講師業も隠れてこそこそ行い出す。
DTMにも手を出し、ひとりで曲作りも開始。
自身のペースで地道に活動中。