みんなこれで音楽を好きになった。ポンキッキーズの魅力
皆さんテレビ番組のポンキッキーズはご存じでしょうか?
1990年台後半以降生まれの方は「???」と思われるかもしれませんね(笑)。
今回はかつて放送されていた、ポンキッキーズについて、少し紹介したいと思います。
もくじ
ポンキッキーズって?
フジテレビ系列で、1973年に子ども向け番組として「ひらけ!ポンキッキ」がスタートし、そのポンキッキが終わった後に1993年から始まったのが「ポンキッキーズ」です。
『ポンキッキーズ』は、フジテレビ系列およびBSフジで放送された子供向けテレビ番組。
本項では便宜上、地上波フジテレビ系列での1993年10月1日から2001年3月31日までの放送を第1期、2005年4月2日から2006年3月25日までの放送を第2期、BSフジでの2017年4月2日から2018年3月25日までの放送を第3期とする。
「懐かしい!」と思われた方もおられるのではないでしょうか。
視聴対象年齢が、就学前から小学生以上という、幅広い層に発信されていた総合エンターテインメント番組です。
みんなこれで音楽を好きになった?ポンキッキーズの魅力
今回は、ポンキッキーズが安定期に入ったと言われる、1994年10月〜1999年3月の放送期間にスポットを当てて、紹介したいと思います。
ポンキッキーズは朝や夕方など、たびたび放送時間が変更になりましたが、この時期の放送時間は月曜日から金曜日の朝8:00〜8:30の放送。
1990年前後生まれの方は、幼稚園や保育園、小学校に行く前は、これを観るのが習慣だったのではないでしょうか。
番組放送の30分間に、P-kiesメロディと呼ばれるたくさん音楽が流れていた記憶があり、わたくしもとても大好きなテレビ番組でした。
P-kiesメロディ
番組で使用されたテーマ曲およびアーティストのタイアップ曲の総称。
コーナーのテーマ曲を除いて大半は番組内に設けた「P-kiesメロディ」コーナー(番組冒頭もしくは中盤)において、番組独自制作のミュージッククリップを添えて一定期間1コーラス分ヘヴィー・ローテーションする形態となっているが、一部はエンディングテーマとしても使用された。
懐かしくなって今聴き返すと、ここで流れていた音楽や出演ミュージシャンがどれも素晴らしいことに気づかされます。
サザンオールスターズ
まず記憶にあるのが、サザンオールスターズの勝手にシンドバッド。
番組始めの午前8時8分になるとサビの部分が流れていました。
斉藤和義
https://www.youtube.com/watch?v=yNiC1MvYmQ8
そしてエンディングソングとして流れていたのが、斉藤和義さんの歩いて帰ろうです。
この曲は、ポンキッキーズがきっかけとなって人気となったようです。
森高千里
森高千里さんのロックンオムレツが個人的には大好きです(笑)。
スチャダラパー
1994年より5年間、HIPHOPグループスチャダラパーのBOSEさんもレギュラー出演していました。
電気グルーヴ
日本を代表するテクノバンド 電気グルーヴのメンバー、ピエール瀧さんもレギュラー出演。
電気グルーヴの「ポポ」は一時、エンディングテーマに起用されていました。
安室奈美恵
安室奈美恵さんも、1994年4月より鈴木蘭々さんとコンビを組んで、シスターラビッツとしてレギュラー出演されていました。
金子ノブアキ
当時あっくんとして、レギュラー出演していた金子ノブアキさんは、現在ロックバンドRIZEのドラマーや俳優としても活躍中されています。
鮫島巧
タクミくんとして、レギュラー出演していた鮫島巧さんは、GACKTさんをはじめ、そうそうたるミュージシャンのサポートでギターを弾いていたり、サウンドプロデュースを担当されています。
そのほかにも名曲のオンパレード
その他にも、番組中で起用されている曲は、名曲のオンパレードです。
- 石井竜也さんの「Child’s days memory」
- 鹿賀丈史さんの「Ja-nay」
- 小沢健二さんの「オナラで月までいつかいけらいいな」
- ニキリナの「地球をくすぐっチャオ!」は、日本を誇る世界的サックスプレーヤーの渡辺貞夫さんがサックスを演奏し、作曲も手がけられています。
- 濱田マリさんがメインボーカルを務めるモダンチョキチョキズの「ピピカソ」
- 山下達郎さんの「パレード」
- 矢野顕子さんの「夢のヒヨコ」
- 大江千里さんの「夏の決心」
- 和田アキ子さんの「さあ冒険だ」
- 杏里さんの「future for you」
……など。
番組中の音楽に関わるミュージシャンが、豪華メンツであることが分かっていただけたのではないでしょうか。
視聴者層は主に4歳〜12歳の子どもですが、決して子ども向けの音楽としてではなく、幅広い世代に高い音楽センスを養わせることをコンセプトとして選曲されていたようにも感じます。
小さいときから音楽を聴く習慣が、この番組がきっかけとなって自然と備わっていったのかもしれません。
ちなみに音楽の世界で言うと、現在の音楽シーンや各地で開催されているフェスを主宰している世代が、このポンキッキーズ世代です。
最後に
わたくしが、小さいときにポンキッキーズを見ていたころは、まだインターネットや携帯電話が普及していませんでした。
情報を受け取るのはテレビが中心の背景。
その中でポンキッキーズの影響力は、幼い自分にとって大きかったのではないか?と大人になってから感じました。
ポンキッキーズは2018年3月でBSで放送されていた第三期も終わってしまいましたが、今もなお、ポンキッキーズで得た音楽への親しみは受け継がれているでしょう。
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya