ラルクのtetsuも使用する PSK CDV-5 Core Drive の分解修理
『ギターのトーンノブがぐるんぐるん回り続けるようになった』
『シールドを挿すジャックがカタカタする』
など、経験したり見聞きしたりした事は無いでしょうか?
長年の内に振動やちょっとした負荷などが蓄積してヴォリュームポットを締め付けて固定しているナットが緩んでくる事があります。
あれっ!音が出ない
むしろ、普通に使っているとほとんどの機材でこうした部分が緩んできます。
自宅で練習している時に調子が悪くなるならまだ良いのですが、スタジオ練習の最中や、ライブ中に『あれっ!・・・音が出ない(汗)』となるのは避けたいですね。
ギターでのやり方紹介の後に、音が出ないという故障にまで発展したケースを紹介します。
ノブを外す
ほとんどの物は引っ張ると取れます。
サイドにこうやって穴がある物は六角レンチかマイナスドライバーで緩めてやると取れます。
増し締め&ついでに掃除
レンチでナットを掴んで時計回りに締めてやりましょう。
この際しっかり掴まないと滑って指を挟んだりします。気をつけて。
ノブで隠れているのでホコリが溜まっている事が多いです。
クロスやティッシュ等でキレイにしてやりましょう。
エフェクターの修理事例
さて続いては、これを行わなかった事により起こった故障の実例を紹介します。
題材となるのは PSK Core Drive CDV-5
このエフェクター「ラルクのtetsuが使ってるエフェクターなんです☆」某大学サークルの超 L’Arc-en-Ciel 好きが語ってくれたのですが、残念ながら数日前からエフェクト音が鳴らなくなったそうです。
彼が使っている時のシルエット写真だけありましたので掲載☆
まずはノブを全て取ってチェック。
ナットが全て指で摘んで回るくらい緩んでいて、ちょっと回すだけで取れちゃいました。
もう、この段階で症状と改善策はほぼ想像できているのですが、実際どうなっているか分解していきましょう。
裏のネジを外すと、すぐ基盤!
この緑色の基盤をやさしく持ち上げるとヴォリュームポット周りが見れるのですが、
この写真で見えますでしょうか・・・iPhoneではここまでが限界ですね。
状態としては一般的なハンダ割れです!
ハンダ付けされた所も負荷がかかると割れたり剥がれたりしてしまうのです。
POTが絡んだハンダ箇所がほぼ全てダメになっていたので、全てハンダ付けし直します。
古いハンダを全て吸引・除去してから新しいハンダを付けるのが強度的には1番良いのですが、除去する器具を持っていない方や音が変わるのを避けたい方は熱を与えて溶かし直すだけでもとりあえずは大丈夫です。
修理自体はこれだけで終了!
ハンダ付けができる人にとっては簡単な作業ですね。
ライブ中にノブが空回りしたり、断線しちゃうともう分解修理しないとどうしようもなくなるので、事前の対策をして万全の状態で臨みたいですね!
他にもストラップのピン等のネジ類も一緒に増し締めしてやるとなお安心ですね!