中山晋平の人気曲ランキング【2024】
明治から昭和にかけておよそ1700曲にもおよぶ曲を作曲した中山晋平。
彼の代表作としては、童謡「シャボン玉」や流行歌である「東京行進曲」などがありますが、この記事では、それらの曲もふくめ彼の楽曲をランキング形式で紹介していきますね!
中山晋平の人気曲ランキング【2024】
シャボン玉作詞:野口雨情/作曲:中山晋平
大正時代に仏教児童雑誌『金の塔』にて歌詞が発表された、詩人・野口雨情さん作詞による唱歌。
賛美歌のテイストを感じさせるどこか幻想的なメロディーは、幼少期に多くの方が口ずさんだことがあるのではないでしょうか。
よう逝してしまった我が子への鎮魂歌として制作されたと言われている歌詞は、その意味をふまえて読むことで違った情景が目に浮かびますよね。
受け止めきれない感情を歌に乗せるという本来の歌の役割を感じさせる、未来まで残したい童謡です。
(星野貴史)
背くらべ作詞:海野厚/作曲:中山晋平
5月にある行事といえば、こどもの日ではないでしょうか。
子供が健やかに成長していけるように、といった願いが込められています。
『背くらべ』は、そんな子供の成長、時間の経過を強く感じられる楽曲です。
自分の背に合わせて家の柱に傷をつける姿、以前に付けた傷と比べることで、自分の成長を感じるとともにもっと背が伸びるようにといった願いが感じられる内容。
初夏に広がる美しい風景も合わせて描かれていることで、季節の変化に対する高揚感のようなものも伝わってきます。
(河童巻き)
田植え作詞:井上赳/作曲:中山晋平
日本人にとってお米は欠かせない食べ物。
秋の収穫だけでなく、初夏の田植えも重要なイベントですよね。
そんな田植えの風景とともに、お米がどれほど大切なものなのかが力強く表現された唱歌です。
田植えにしっかりと向かい合うことで、おいしいお米への一歩が踏み出せるといった高揚感が伝わってきますね。
軽やかに歌われているところも印象的で、楽しく田植えに向き合っている様子も感じられます。
歌詞をじっくりと読み解くことで、お米が食べられることへの感謝や愛情がさらに強くなりそうな内容です。
(河童巻き)
てるてる坊主作詞:浅原鏡村/作曲:中山晋平
絶対に晴れてほしいときにつるす白い布や紙で作った人形を歌った童謡。
遠足や運動会の前日など、幼少期に願いを込めて軒先や窓際につるしながら歌ったという方も多いのではないでしょうか。
その起源は諸説あり、日本では雨乞いに失敗したお坊さんが首を切られ、その首を白い布に包んでつるしたところよく晴れたことが3番の歌詞を意味していると言われています。
また、中国では人柱としての伝説も残っているなど、かわいらしいメロディーからは想像もつかない伝承が恐怖をあおる童謡です。
(星野貴史)
しょうじょうじのたぬきばやし作詞:野口雨情/作曲:中山晋平
『しょうじょうじのたぬきばやし』は、中山晋平さんの手掛ける音楽と、野口雨情さんの手掛ける詩で、秋の元気なたぬきを表現した1曲。
聴くだけで美しい情景が目に浮かぶ歌詞は、季節感満点です。
そこにたぬきを表す擬音語でコミカルさを足してくれているので、楽しみながら風情を感じられます。
また、擬音語に合わせておなかたたく動作をしても楽しめそう。
ちなみにタイトルにある「しょうじょうじ」とは、千葉県のお寺のことなんですよ。
(山本)
雨降りお月さん作詞:野口雨情/作曲:中山晋平
雨の中馬の背にゆられながら嫁入りをする情景を歌った『雨降りお月さん』は、作詞を手がけた野口雨情さんの奥さまの嫁入りの様子を歌詞にしたとも言われています。
1929年には『雨降りお月』のタイトルで歌手の佐藤千夜子さんが歌い、ロングヒットを記録したそうです。
ゆったりとしたメロディが心地よく、上品な日本語の歌詞が映える名曲です。
雨で月は見えないけれど、隠れている月の様子をお嫁さんに例えた歌詞も秀逸ですよね。
日本語がきれいな童謡を後世にも伝えていきたいですね!
(みやび)