レコーディングエンジニアになるために必要なこと
「レコーディングエンジニアになりたい!」「音響技術を極めたい!」
今回は憧れのレコーディングエンジニアになるために必要な資質やスキルなどをまとめました。
もくじ
世界は音で溢れかえっている
あなたは今日「音」を聴きましたか?
ミュージシャンが制作した楽曲はもちろん、生活に溢れる身近なものまで、現代では「録音技術」は避けては通れません。
「5分ある曲は聴くのにも5分かかる」
過去の音楽や世の中に出回ってる音楽を含めると、一生かけても絶対聴くことができません。
新しい音楽は今日もどんどん生み出されています。
レコーディングエンジニアはそんな音をキャッチし、音の作品へと仕上げる大切な仕事を担っています。
昔に比べて今は「技術とセンスを持ったレコーディングエンジニア」がより求められている時代に突入しているのです。
あなたの今聴いている音源も、どこかで録音された作品なわけです。
「レコーディングエンジニア」という存在はこの先も欠かすことができない存在なのです。
レコーディングエンジニアの仕事内容は?
レコーディングエンジニアは、「音」を録音し、各楽器のバランスをとり、音調整するのが主な仕事です。
- 各種機材・楽器のセッティング
- マイクを使用しての録音
- 音声の調整・編集
- ミックスダウン…など
当たり前かもしれないですが、レコーディングエンジニアは楽器の演奏はしませんし、楽曲の印税収入などはありません。
音の作業をするためのレコーディングルームで、何度も音を録音したり、聴いたりする作業が一昼夜問わず続きます。
時には深夜に及んだり、泊まり込みなどの時もあります。
ただ闇雲に作業に時間をかけていたら良いというものでもありません。
予算の関係、〆切の案件なども多いので「いかに短い時間でベストな作品に仕上げるか」も現代では求められます。
言葉だけで表現すると過酷な環境に見えるかもしれないですが、作品が出来上がった時の喜びは他のものには代え難いものがあります。
決して表舞台に出るような華やかな仕事ではありませんが、世に溢れる音を制作している素敵なお仕事だとわたくしは思います。
どうやったらなれるのか?
レコーディングエンジニアは、一般のお仕事同様、募集や求人を行っているところも多いです。
- 求人や募集を出しているところに応募する
- レコーディングスタジオに直接お問い合わせする
- コネクションを使う
ただ最初は誰でも「見習い」期間なので、決してその時間が就業時間とは限りません。
スタジオの管理業務(予約受付など)、レコーディングエンジニアのアシスタントとして、まずスタートをすることになります。
狭き門だと思っている人も多いかもしれませんが、決してそんなことはなく、実はきっかけはたくさん転がっています。
レコーディングエンジニアになるために必要な資格はない
レコーディングエンジニアになるために必要な資格はないですが、技術は当たり前のように持っていないといけない仕事です。
そして、その技術は、現場で経験とキャリアを積んでいき培われるものです。
音楽の専門学校などでも学べる機会はたくさんありますが、どんなに学校の中で優秀でもプロの現場ではそれ以上の数をこなしていく必要があるので、何年もかけてその技術取得に向き合っていかなければなりません。
ちなみにProTools技術認定試験やサウンドレコーディング技術認定試験やMIDI検定試験など、レコーディングエンジニアとしてのスキルには役に立つ検定は存在するので、学ぶきっかけにはなると思います。
レコーディングエンジニアに必要なスキル
Pro Toolsの操作
Pro Tools(プロツールス)とはレコーディングスタジオに常備している音楽制作ソフトウェアのことです。
現在レコーディングスタジオではほぼ100%と言っていいほど、Pro Toolsのシステムが使用されています。
操作技術の取得が必須なのは、世界共通です。
Pro Tools(プロ・ツールス)は、アメリカのアビッド・テクノロジー社が設計開発及び販売しているパーソナルコンピュータを核としたデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)用のソフトウェアの名称であり、音声信号を入出力させるオーディオ・インターフェースと組み合わせて使用されるシステム全体の呼称でもある。http://ja.wikipedia.org/wiki/Pro_Tools
音響機器の操作技術
録音機器が進化していく中でも、マイクの接続やミキサーの操作などの基本的なことは絶対必要です。
もちろん操作技術だけではなく、音響知識や電気工学的な知識も同時に必要となります。
コミュニケーションスキル
レコーディングエンジニアは技術職ですが、お客さん目線からは「接客サービス業」だと考えてください。
そしてプロデューサー、ディレクター、アレンジャー、スタッフなど、その作品に対して関わってくる人の数は計り知れません。
多くの人々と気持よく円滑に作業が出来るように、コミュニケーションスキル(礼節・気遣い・常識…など)は身につけないといけないスキルです。
参考:レコーディングエンジニアとうまくコミュニケーションするコツ
体力
レコーディングエンジニアは決して体を動かすような体育会系の仕事ではないですが、長時間の作業を何本も連続でこなすことも多く、基本的に休暇日などは不定期です。
「音」を扱う繊細な仕事なので、集中力を持続させることも必要となります。
空き時間は技術取得ための学習時間なども考えると、ハードなスケジュールをこなすことができる体力を身につける必要があります。