ドラム入門
ドラムをもっと楽しむWebマガジン
search
【ドラマーのための】リムショットをするうえで知っておくべきこととは?
最終更新:

【ドラマーのための】リムショットをするうえで知っておくべきこととは?

「リムショット」とは、スネアドラムを叩くときの奏法であり、スネアドラムの打面とリム(太鼓のふち)を同時に叩くもので、ロック・ポップスのドラミングでは必須のものです。

しかし、このリムショットですが「たまにミスってしまう」とか「叩き過ぎて手首がいたい」とか、結構悩みがつきものです。

そこで、今回は「リムショットのコツ」についていくつかお話したいと思います。

うまくいったときの「感触」を覚えよう

「リムショット」を上達させるには、まずはリムショットが成功したときの感触を個人練習でつかむことが大切です。

これはなぜかというと、バンド練習で音を出したときは自分のスネアの出音はほかの楽器の音にかき消されて、「あれ、こんな音だっけ?」と気持ち悪く思うことになってしまいます。

なので、まずは個人練習でうまくいったときのリムショットの感触を覚えておくといいでしょう。

「感触って何か?」ということなのですが、例えば、「リムショットの音がおなかに響く感じ」、「スティックがしなる感じ(実際にはしなりませんが)」など、極めて抽象的なものですが、ともかく自分なりの感触を持っておくといいでしょう。

リムショットのミスをなくすには?

次によくありがちなのが、「リムショットをミスりやすい」という問題。

これはリムショットをしようとしたら打面に当たらずにリムだけにスティックが当たって「カチッ」という音しか出ない場合です。

だからといっておすすめできないのは「スネアを低くセッティングし過ぎる」「イスを高くセッティングする」ということ。

ほかに理由があれば話は別ですが、リムショットのミスを防ぐためなら、ほかの方法で解決した方がいいです。

その対策としては「スティックの先端を先に打面に当てれば」解決できるわけですが、じゃぁどうすればいいの?ということですね。

結論をいうと、スティックを握りこまないことが大切です。

要は握りこむとチップの先端は当然ながら上を向きます。

スティック1

ですから、スティックを握りこまないで、チップの先端を先に打面に当てる練習をしてみるといいかと思います。

スティックは握ってはいけない

というわけで、リムショットのコツには、スティックを握りこまないことが大きく関わってくることが分かりました。

「でも握らなかったらスティック落ちるでしょ?」と思う方のために最後に補足。

これまで「握りこまない」と書きましたが、親指と中指にひっかける感じです。

スティック2
こうすると下へは落ちていきません。

ただ、慣れないライブの本番とかで変に張り切ったり緊張したりすると、これがだんだん握りこみに変わっていくので、常にこのフォームがキープできるように工夫してみるといいかと思います。

腱鞘炎に注意

もうひとつ、リムショットはスネアの金属部分も叩くので、気を付けないと腱鞘炎になりやすくなります。

この解決策は上にも書いた「スティックを握りこまない」こと、さらに詳しく言うと、スティックをリムに当てるときに、手のひらの接地面積を最小にすると手首への衝撃が緩和されます。

少しわかりにくいですが、要はスティックをリムに当てるときに一瞬だけ下方向に放り投げるような感じです。

ただすぐにすくい上げないとグルーブに締まりがなくなるので、本当に一瞬なんですが……このタイミングは個人練習でいろいろ探ってみるといいかと思います。

おわりに

というわけで今回はリムショットのコツについてお話しました。

リムショットがきれいに決まると本当に叩いていて楽しいし、そうでないと叩いてつらくなりますね。

ドラミングにおける一種のバロメーターのような重要な役どころでもあると思います。

なので、まずは個人練習でいろいろ研究してみて、バンドで合わせたときはあまり細かいことは考えずに、無心で叩ける状態に持っていけるといいかなと思います。

ライタープロフィール

Hazime

ドラマー

Hazime

ドラム歴20年。

プログレッシヴ・ロックバンドのドラマーやってます。

「セレクトーン」という音楽教室にてドラム講師もやっております。

https://www.selec-tone.com/

物理学や心理学をからめてドラムの楽しさを広めていくことをモットーとしています。

ウェブサイト:http://www.drum-lesson.net

このライター・クリエイターへメッセージを送る

記事一覧

続きを読む
続きを読む