DTM初心者のモニターヘッドホンにおすすめのエントリーモデル SHURE SRH440
モニターヘッドホン(ヘッドフォン)とは、レコーディングのモニタリングやDTM、DAWソフトウェアを使った作曲などに使用するモニタリングのためのヘッドホンです。
いかにフラットな音を出せるかがポイントになってきます。
モニターヘッドホンは数多くありますが、その中でも初心者からプロまで利用できるSHURE SRH440を紹介します。
もくじ
スタンダードなモニターヘッドホンのエントリーモデル
SHURE SRH440はダイナミック形式の密閉型のまさにスタンダードなモニターヘッドホンです。
インピーダンスは44Ωで最大入力は500mWと申し分ないスペックです。
また、重量はケーブルを除きわずか200グラムと軽量なため、長時間装着して作業をしていても疲れにくくなっています。
値段も1万円前後で販売されているためエントリーモデルとして最適です。
音の特徴はフラットだがやや高音寄り
モニターヘッドホンなのでほぼフラットですが、SHURE特有のやや高音寄りの音質です。
とはいえモニタリングにも全く問題なく使用する事が出来ます。
また、ボリュームが出やすいのでスマホや携帯音楽プレーヤー直挿しでも音楽の視聴にも十分使う事が出来ますが、音の輪郭がはっきりしてしまうために好みは分かれます。
あくまでモニターヘッドホンという印象です。
作曲・DTMなどに使用した場合
側圧がかなり強く、遮音性は非常に高いです。
ただ、そのせいでメガネなどを掛けていると浮いてしまう事もあります。
そのため大音量で作業を続けるとやや耳が疲れてしまう事もあります。
上でも書いた通り、フラットな音質で音の輪郭もはっきりしているため作曲やDTMなどではかなり活躍させることができるでしょう。
また、マスタリングやミックスに関しても同じくフラットな音質を生かし十分に使う事が出来ます。
楽器演奏、練習の際のヘッドホンとして
アンプやマルチエフェクターのヘッドホンアウトに繋ぎ、楽器演奏や練習の際に使用する事もできます。
こちらももちろんフラットな音質のため充分に使用する事は出来ます。
ただし、大きなボリュームが出やすいため耳の保護のためにも少しボリュームの調節は必要です。
SHURE全体に言えることなのですが、やや高音寄りでベースのモニターに使うとやや物足りないという意見もあります。
ただ、使い物にならないなんてことは一切ありません。
レコーディングのモニタリングとして
楽器演奏やボーカルのモニタリング用として使用した場合も充分に使用する事が出来ます。
ただし、中音域・高音域の存在感が強く低音域が目立たなくなってしまう傾向がありますので調整が必要です。
特にマイクを使ってボーカルをレコーディングしたりアコースティックギターのレコーディングのモニタリングなどをしてみると腕の悪さが見つかってしまうほどの微妙なニュアンスまで良く表現することができます。
音楽や映画の視聴用として
音質は決して悪くはありませんが、あくまでモニターヘッドホンのため音はかなり近くでなっているように聞こえます。
人によっては固い音で疲れてしまうという人もいるかもしれません。
ただ、他のヘッドホンと比べても音質はかなり良いためリスニング用としても充分に使用する事が出来ます。
同価格帯では最高峰の品質
SRH440の上位モデルにSHURE SRH840やSHURE SRH940とありますが、それらと比べても大きな差はなく、また同価格帯の別のモニターヘッドホンと比べるとコストパフォーマンスも良く最高クラスのモニターヘッドホンです。
高級ヘッドホン、プロ仕様ヘッドホンのエントリーモデルとして最適なヘッドホンです。
しかし、言い換えれば本格的になってくるに従い少し物足りなくなってしまう事もあるかもしれません。
とはいえプロレベルのモニターの使用にも充分対応できるモニターヘッドホンです。
データシート
感度 | 105 dB |
最大許容入力 | 500 mW |
周波数特性 | 10 Hz – 22 kHz |
重量 | 272 g |
ケーブル長 | 3 m |
ケーブル形状 | Detachable coiled oxygen-free copper |
ブラグ形状 | ステレオミニプラグ |
インピーダンス | 44 Ω |