サイレントギターってどんなギター?
「サイレントギターって何?」と気になっておられる方も多いのではないでしょうか。
アコースティックギターやクラシックギター、ガットギターを愛用されている方に是非おすすめしたいギターです。
もくじ
サイレントギター = YAMAHAが開発した消音ギターのこと
サイレントギターと名前は、国内メーカーYAMAHA(ヤマハ)独自のギターことで商標登録している名前のことです。
「サイレント = 発音しない」という名前のとおり、サイレントギターは「消音状態でもギターサウンド、プレイが楽しめるように」をコンセプトに発売されています。
まだ歴史はそう古くなく、2,000年代になってから登場した独自の進化を遂げているギターです。
見た目のまま「胴(ボディ)が空洞」のギターなのですが、ここにこのギターのコンセプトがこめられているのです。
サイレントギターの使用用途と特徴
自宅練習で活躍する
サイレントギターは、基本的にアコースティックギター(生ギター)に近い仕様のモデルが多いのです。
アコースティックギターをされている方はもし体感し知っていると思いますが、アコースティックギターは通常、ボディがしっかり共鳴し、サウンドホールから大きい音が鳴るように設計されています。
日本の密集している住宅環境では、どうしても練習するときの「胴(ボディ)鳴りの音」が大きくて気になってしまいますよね…?
それらを解決するために、サイレントギターは「胴(ボディ)が空洞」のため、生音を極限に押さえ音が大きくなることを防ぐことが可能です。(生ギター約1/10の音量)
かといってアコースティックギターはしっかり弦を弾いて演奏することで、初めて楽器として成り立つので、通常通りの演奏方法で練習したいものだと思います。
サイレントギターは、ピックアップ内蔵でヘッドホンで音を聞けたり、アンプに接続して音を鳴らせることができます。
現行モデルでは、YAMAHA独自で開発した「SRTパワードピックアップシステム」が搭載されているので、胴がない状態でもアコースティックギターの質感を再現可能になっています。
この機能はご自宅でのレコーディングでも大いに活用できます。
私達ヤマハ技術陣は新開発”SRT “システムにより、実際に高性能マイクロフォンをギターの前に立てた時と同様のサウンドを生み出すことに成功しました。
プロ仕様のマイクを選び、そのマイク位置を決めるという、まるでスタジオでレコーディングしているかのようなプロセスでサウンド設定ができます。
http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/guitars-basses/pick_up/srt/
こ演奏するときの使用感はそのままで、アコースティックギターやクラシックギターのサウンドが自宅環境でも思いっきり楽しめる理由がここにあります。
旅先でも持ち運びやすい
単純に胴がない分「軽い」、そして、ボディの形をしているフレームが脱着できる構造になっているため「コンパクト」に納められます。
大きくて荷物になるギターもストレスなく持ち運ぶことができます。
もちろん専用のケースは付属でついてきます。
バンド演奏でも活躍
胴鳴りがない分、アコースティックギターをマイクで拾った際に起こりがちな「ハウリング」が一切発生しません。
スピーカーからの出力が十分に大きい場合、マイクをスピーカーに近づけると振幅の大きな規則的な電気信号が得られる。
多くの場合その音は不快感を伴う中~高周波の「ピー」「キーン」といった音であるが、比較的低い「ブーン」「ボー」といった音の場合もある。連続的な過大入出力が起こるため、場合によってはスピーカーが破損するなど、機材にダメージを与えることもある。
大人数の編成のアンサンブルやセッションでも、アコースティックギターの質感を保ったまま、抜けのよい音を再現できます。
このようにバンドのスタジオ練習、ライブステージでも活躍できる特徴もあります。
おすすめのサイレントギターのタイプ
YAMAHA(ヤマハ) / SLG200S
SLG200シリーズは、SRTパワードピックアップシステム搭載の高音質なアコースティックサウンドを実現したモデル。
こちらは通常のアコースティックギタータイプです。
携帯音楽プレイヤーなどと接続できる端子もあります。
YAMAHA(ヤマハ) / SLG200N
こちらはクラシックギタータイプですが、細めのネック構造になっており、小さい手の方でも演奏しやすい仕様になっています。
YAMAHA(ヤマハ) / SLG110S
ネックも指板も通常のアコースティックギターと同様のタイプ。
YAMAHA(ヤマハ) / SLG130NW LAB
本格クラシックギターサイズの指板、ネックになっているので、通常のクラシックギターから持ち替えても演奏感はスムーズに切り替えられると思います。
YAMAHA(ヤマハ) / SLG110N
通常のクラシックギターよりもやや狭い指板幅と低めの弦高設定のタイプ。
最後に
ご自宅での生ギターの練習がスムーズにできるようになれば、より演奏する機会が増え、ギターライフを楽しむことができると思います!
是非ご検討してみてはいかがでしょうか。
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya