ライブを盛り上げるかっこいいステージングのコツ
「かっこいいステージを演出したい!」
「ライブを盛り上げたい!」
とお考えの方に少しでもヒントになれば幸いです。
もくじ
ステージング = 音を「見せる」
ライブステージは「大きな音」「派手な照明」などで構成されることが多く、音だけではなく「見せる場」としてもバンドは演奏と同時にビジュアル面の演出をします。
それらのことを一般的に「ステージング」と呼びます。
今回はどんなジャンルや形態のバンドでも活用できるステージングのコツをいくつか紹介しますね!
ライブを成功に導くステージングのコツ
正面を向く
これは舞台に立つ上では基本中の基本ですね!
楽器を触っているとどうしても横や後ろを向いてしまったり……スポットライトが当たっていて「まぶしい!」と感じて前を向けなかったりするかもしれませんが、お客さんの目はステージに集中しているんです。
正面を向くことを少し意識するだけでも、ライブ全体のステージングはグっと良くなりますよ!
自分たちの音を理解する
ライブハウスなどの客席では、バスドラやベースの音など、普段なかなか体感できないぐらいの低音が鳴っています。
ステージの上ではイメージがわきにくいかもしれませんが、客席は「自分たちの想像以上に低音に迫力がある音」なので、その音とステージ上の景色が一致すればより迫力のあるライブになるでしょう。
- リズムに合わせてヘドバンしてみる
- 手拍子やハンズアップをあおる
などのステージングは会場にも一体感が生まれ効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ipoHPKRw-Lw&feature=youtu.be&t=19s
MCは無理して話さなくてもいい
「MCで何を話そう?」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれませんが、話すことが決まっていない場合は、無理してMCをする必要はありません。
MCがない場合の曲間などは、可能な限り「無音な時間」を少なくし、ライブの流れが途切れないように集中しましょう。
ロックバンドBUCK-TICKはMCが少ないと言われています。
ステージのストーリーを作る
例えばライブ中にトラブルが起こったとします。
「ギターの弦が切れた」「急に音が出なくなった」などの機材トラブルから、会場の設備のトラブルまでさまざまでしょう。
場合によっては演奏を止めて再びやり直しもありですが、動揺せずこのトラブルを「演出」に変えましょう。
決してトラブルがいいと言う訳ではありません(笑)。
トラブルも味方につけるぐらいの「ライブステージ上のストーリー」を作りお客さんを釘付けにしましょう。
動画のRADIOHEADのライブでは、会場の柵が壊れてしまいライブが中断してしまって会場が騒然としていたところ、トム・ヨークがおもむろにアカペラで歌い始めるというもの。
https://twitter.com/SHUTO2469/status/770646886860468224
こちらは2016年の京都大作戦のThe BONEZのライブの様子。
PAのトラブルで音が出なくなりましたが、JESSEは拡声器を使ってフリースタイルラップで会場を盛り上げました。
余分な音は鳴らさない
プロのミュージシャンのライブを見ていると感じるのですが、演奏以外で楽器の音を出している時が圧倒的に少ないように思います。
演奏するときとしないときのメリハリをつけることで、音楽が浮き上がって見えてくるライブになると思います。
例:曲間やMC中に、楽器のチューニングの音は極力鳴らさない
静と動を意識する
静と動を意識する=音数に動きを合わせるということです。
音数が少ない静かな場面で動きをつけてしまうとお客さんは音に意識がいきません。
動画のように、ボーカルの弾き語りのみのときは、ほかのメンバーは極力動かないようにすればボーカルに注目が集まり会場にも緊張感が生まれますね。
その後のオールインのインパクトを高めるためにも効果的です。
ステージを狭く見せる
ステージ上を狭く見せる=自分たちを大きく見せるということ。
客席との距離を少しでも短くすることで、お客さんからもはっきり見えるようになるので、ライブパフォーマンスをより大きく見せることができますよ。
リハーサルを動画でチェック
普段からバンドで練習を積み重ねていると自然と体も動きを覚え、本番でもそれらがステージングとなって発揮されると思います。
動画を撮影してみてチェックしたり、セットリスト通りの曲順での練習など……客観的に自分たちを確認しながら練習をしましょう。
こだわらないのも「ステージング」
「ステージ上で何が起こるか分からない!」そんなスリリング満点なライブも、わたくしは立派なステージングだととらえています。
決してメンバー全員動きを合わせたり、予定調和にいかなくてもいいのです。
音を届けることに集中していればいるほど、リアルなカッコいいライブになることだと信じています。
最後に
結局のところステージングは「慣れ」だったり「どのように音を聞かせたいか」だと思います。
たくさんバンドで練習する機会を作って、自信を持っていいライブができるように目指していきましょう!
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya