【ボイパ入門】ボイスパーカッションのやり方とコツ
皆さん「ボイスパーカッション」をご存じですか?
ボイスパーカッションとは文字通り「ボイス(声)」で「パーカッション(打楽器)」を表現した演奏のことを指します。
今回はそんなボイスパーカッションのやり方と、オススメの練習曲を紹介させていただきたいと思います。
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ボイスパーカッションには2種類ある
ボイスパーカッションの演奏方法は大きく分けて2種類あります。
1つは唇や舌を使って無声音で奏でる「マウスドラム(無声パーカッション)」と呼ばれる奏法です。
そしてもう1つは声を使って奏でる「ボイスドラム(有声パーカッション)」と呼ばれる奏法です。
マウスドラムでの演奏
ボイスドラムでの演奏
ちなみに私の感覚では、マウスドラムを用いて演奏するボイスパーカッション奏者の方が圧倒的に多いように感じます。
ボイスドラムのやり方
今日は触りと言うことで基本の8ビートを演奏する上で必要不可欠な「バスドラム」「スネアドラム」「ハイハット」の演奏のやり方を簡単に解説したいと思います。
バスドラム
低い声で「どぅ」とか「どぅん」と言うことでバスドラムの音を表現します。
このとき、音をしっかりと鼻や胸に響かせるように意識すると深みのある良いバスドラムの音がなります。
胸や鼻に響かせるのはボイストレーニングでおなじみの基本の発生と同じです。
スネアドラム
「とうふ」と素早く言うことで表現します。
「とうふ」の文字の間隔が詰まり「とぅふ」になるまで素早く「とうふ」と言う練習をしてみてください。
このとき、少し口をすぼめて上げるようにするとより奇麗な音がなりやすいです。
ハイハット
舌打ちをしてみてください。
「チェッ」と言う音が鳴るかと思います。
今度はその「チェッ」が「チッ」に聴こえるように母音(eの音)を発音しないようにしてみてください。
今回は説明上の都合で「チ」を使いましたが、「ツッ」とか「スッ」と発音している奏者も多いです。
マウスドラムのやり方
ボイスドラムと同様に「バスドラム」「スネアドラム」「ハイハット」の演奏のやり方を簡単に解説したいと思います。
バスドラム
投げキッスをするように唇を前に突き出して音を出します。
「ブ」とか「ボ」とか言う音がなれば成功です。
小学生の頃に行ったであろうダンボールにお線香を入れて空気法を打つ理科の実験を覚えていますか?原理はあれと同じです。
口から空気法を打つイメージで「ボン!!」と唇砲を打ってみましょう。
スネアドラム
上下の唇を強く押し付け合ってください。
すると加重に絶えきれなくなって唇が前後にずれる様に弾けるかと思います。
この時に鳴る音が洗練されてスネアドラムのような音に近づいて行きます。
しかしこの音、加重して唇をはじいて出す音なので唇の筋肉が必要です。
人によって個人差はありますが、クリアな音を出すまでに一カ月ほどの唇の筋トレが必要になると言われています。
音を出そうとしていればそれが自然な筋トレになるのでお風呂場などで1日3分ほど唇遊びをしてみると良いかもしれません。
動画でもチェックしてみましょう!
オススメの練習曲
スピッツさんの「空も飛べるはず」のドラムの音に合わせて演奏してみてください。
基本の8ビートでの演奏なので、ボイスパーカッションの演奏に慣れるには最適です。
またテンポもさほど早くなく、曲の尺も良い感じに長いので、安定したテンポで1曲演奏する体力を養うのにも最適です。
最後に
一度試していただければわかるのですが、ボイスパーカッションの演奏にはものすごく体力を要します。
はじめのうちは、すぐに息があがってしまったり、口が筋肉痛になったりします。
それも慣れるうちに自然と疲れなくなるので、ぜひ自分が好きな曲を流しながら、それに合わせてボイスパーカッションを演奏してみてください。
今日はほんの触りの部分でしたが、もっと踏み入ったやり方であったり、演奏して行く上での疑問は私のブログにて詳説しております。
もし興味をもっていただけた方がいらっしゃいましたらぜひ、こちらの記事も読んでみてください。
ライタープロフィール
ボイスパーカッション講師
mokabuu
個人ブログmokabuu.comを経営し、兼ねてより自身が問題に感じていた「アカペラの情報に特化したサイトの少なさ」を解決するために自身が4年間のアカペラサークル生活で精力的に取り組んで来た「アレンジ」「ボイスパーカッション」「バンド運営」を中心に記事を書き溜める。
歌詞・和音・リズムを多面的に理論立てて曲を解釈するスタイルで、大学在学中には約70曲の採譜およびにアカペラ編曲を手がける。
演奏したことのある楽器は主にピアノ・クラシックギター・ドラム。
大学では軽音サークルに所属するも自身の音楽の趣味と合わずにすぐに退会。
その後友人にアカペラサークルに誘われボイスパーカショニストとしてアカペラの楽しさに目覚める。
アカペラの楽しさを知り自分の好きなメンバーと好きな歌を歌えるようになりたいと想いアカペラアレンジを学びはじめる。
友人の影響もあり和声法を勉強しているうちに次第にジャズに傾倒。
和音の美しさに目覚めた。
ウェブサイト:http://mokabuu.com
Twitter:mokabuucom