路上ライブで使用してきた機材からベースの音作りなど。約2年ストリートライブをやり続けて思ったことまとめ
僕がそれなりに金を積んでたどり着いた音について解説していきます。
正直かなり無駄金も使いました。
それでも結果いいところに落ち着けたと僕は思っています。
これから路上ライブをしようと思っている、または今すでにしていて何かしら問題を抱えているベーシストの方の助けになれば幸いです。
もくじ
アンプ選びについて
まず電源のタイプをどれにするかですが。
- 電池駆動のアンプ
- バッテリー駆動のアンプ
- 電源が必要なアンプを外付けバッテリーで動かす
- 電源が必要なアンプを発電機で動かす
以上の4つの選択肢があります。
僕のオススメは「3.電源が必要なアンプを外付けバッテリーで動かす」です。
順番に説明していきます。
1. 電池駆動のアンプ
代表的なのは、Roland ステレオ・ポータブル・アンプリファイアー BA-330。
僕も一番初めはこれを使っていました。
小型のもので、Roland ベース アンプ MICRO CUBE BASS RX MCB-RXもありますが、5Wなので人が多いところでは役に立ちません。
なので、Roland BA-330を中心に説明していきます。
メリット
- 電池駆動なので、電源を確保しやすい。最悪コンビニに買いに走ればライブができる。
デメリット
- 低音をまともに再生してくれるのはおそらく電池の容量が100%〜80%のうちだけ。早々に音割れが始まる。(使っていた時は1時間に1回、電池交換していました)
- BA-330に関してはモニタースピーカーのため、ベースで音を出すと低音が暴れる。間にパッシブのDIを通してやっと聴けるレベル。(僕が使っていたベースは18Vアクティブの6弦ベースだったので特に悩まされました。)
- ノイズがわりとある。電池の容量が減れば減るほどノイズはひどくなっていく。
- 言っても30W。音を出したいようには出せない。
- いくつか入力チャンネルがありますが、他の楽器と一緒に使った時、真っ先に音がかき消されるのはベースです。
導入費用例(Amazon価格より)
約70,000円。
充電池 2セット分買うとして、約4,000円。
約11,000円。
合計:約85,000円。
まとめ
費用対効果が薄すぎてオススメできません。
絶対ストレスに悩まされることになります。
「3.電源が必要なアンプを外付けバッテリーで動かす」のことを先に知っていたら僕も買いませんでした。
3なら、アンプにこだわりを持たなければ、85,000円あればお釣りがきます。
2. バッテリー駆動のアンプ
今となっては当てはまるのは、PHIL JONES BASS BRIEFCASE ベースアンプだけでしょうか。
バッテリーは別売り。
生産完了する前はCRATE TX50DBJも人気だったようです。
使用していないので予想も交えた説明になりますが。
メリット、デメリット
- 電池駆動よりは音が安定するだろうけど、今度は取り付けるバッテリーの質の問題になってきます。メーカーサイトによると6時間は連続使用可能。音の落ち方は限界がくると急に歪むようです。
- バッテリー充電、取り付けの一手間。
- このアンプに関しては正直重い。バッテリーも取り付けたとしたら約17kg。カートを使ったとしても持ち歩く重さではない。
導入費用例
約90,000円
約10,000円
合計:約100,000円
まとめ
どうしてもPHIL JONES BASS BRIEFCASEがいい人向け。
ただ重いっていうのが思ったよりしんどいです。
演奏場所までの移動、警察に止められたら移動。
たどり着いたら手がしびれてうまく演奏できないことが起こったら嫌ですしね。
3. 電源が必要なアンプを外付けバッテリーで動かす
一番のオススメはこれです。
バッテリーは
システムトークス スゴイバッテリー DX【リチウムデラックスタイプ】Ver2 SGB-MDC300LP2-DXを使用するのがオススメ。
別売インバーターが必要です。
システムトークス SUGOI INVERTER 200W ACI-SG200W
スゴイバッテリーのことも含めた説明です。
メリット
- 電源があるので(定格消費電力120W以下なら)好きなベースアンプが選べる。
- ノイズほぼなし。
- 圧倒的に連続使用時間が長い。(最大で8時間使用したことがありますが、目盛りは1つ減っただけでした。)
デメリット
- 荷物が増える。
- 配線が増える。
スゴイバッテリーについて
大容量、軽い、小さい。出力の端子もさまざま。
専用インバーターは2個コンセント挿せます。
本当に便利。
これより安い物はたくさんありますが、中途半端な物を買うのはやめた方がいいです。
実際それで僕は失敗しました。
肝心な時に動かなかったことも。
おそらく小型のバッテリーがはやって出だしたのは震災があった時。
なのでその頃の売れ残りに当たる可能性もあります。(僕はそれでした)
スゴイバッテリーにしてからは快適、ストレスフリー。
導入費用例
約40,000円。
約5,000円。
約32,000円。
合計:約77,000円。
まとめ
自分の好きな音を出せて、しかも軽くて、大容量で。
1、2に比べたら導入費用も安い。
インバーターのコンセントも2個あるので、エフェクターの電源用に回すこともできます。
個人で用意できる範囲で、巷に存在するもので、最適な選択肢はおそらくこれです。
これが一番いつもの簡単に電力を得られる室内の環境に近い。
スゴイバッテリーのさらに詳しいことはこちらの記事にまとめてあります。
路上ライブのスゴイバッテリーの使用にあたって、追記その②。(いただいた質問についてのやりとり。)
「4,電源が必要なアンプを発電機で動かす」は、現状発電機を使うのは、場所がとても限られるため現実的ではないので、このまま次に行きます。