スタジオミュージシャンのお仕事
自作品以外での演奏を専門にしている演奏家のことを、一般的にスタジオミュージシャンと呼びます。
今回は、ミュージシャンとして活躍する方法の一つとしても知っておきたい、スタジオミュージシャンについて説明したいと思います。
スタジオミュージシャンって?
スタジオミュージシャンは、ソロミュージシャンやシンガーや歌手、芸能人などの自分以外のミュージシャンが音源のレコーディングをする際に、演奏するミュージシャンのことを言います。
もちろんジャンルや活躍する楽器パートの種類は多岐にわたります。
お仕事として引き受ける内容は、プロジェクトによってさまざまですが、表舞台に立っているミュージシャンと違い、裏方としてサポートする演奏者のことをいいます。
他のアーティストから求められるサウンドや演奏を実現させるミュージシャンです。
近年では明確な線引きは難しく、レコード会社やプロダクションに所属して活躍されている方、フリーで活躍されている方、メインのミュージシャン業と並行してされている方、さまざまなスタイルがあります。
スタジオミュージシャンになるには?
華やかな印象はないかもしれませんが、スタジオミュージシャンも歴然としたプロミュージシャンです。
資格などはありませんが、高度な演奏スキルや、さまざまな要求に応えられる幅広い対応能力が必要になります。
バンドやアーティストとしての活動を平行して行なうパターン、専門学校や大学で音楽や演奏方法を勉強した後になっていくパターン、師事してローディー職から潜入していくパターンなど、まずは音楽のコミュニティへ関わるところからのスタートになります。
日本スタジオミュージシャン連盟に登録して、お仕事依頼を引き受けるような方法もあります。
必要なスキル
演奏能力
さまざまなミュージシャンとコラボレーションをしていくためには、あらゆる楽曲に対する対応性、感性が備わっておく必要があります。
それは、経験を積めばどんどん広がっていくものですが、それに伴い演奏能力の向上も常に磨かないといけません。
楽譜が読める
レコーディングの現場では、楽譜を使って作曲家や他演奏者とやりとりをします。
その場で楽譜を読みながら演奏(初見)する機会もたくさん出てきます。
DTM・作曲スキル
依頼された自分のパートを録音したり、フレーズを考えたりする中で、DTMや作曲スキルは欠かせません。
ただレコーディングや作曲ができると活動の幅はさらに広げられます。
管理術
事務所などに所属せずに、フリーで生計を立てていく場合は、スケジュールや金銭面的なところでの管理術が必須です。
コミュニケーション能力
初対面のミュージシャンやスタッフと関わる機会も多く、その後のお仕事もそのつながりで依頼されていきます。
自分から積極的に多くの人と連携をとりながら、求められるものに応えていくために、コミュニケーション能力は欠かせません。
最後に
スタジオミュージシャンは演奏スキルや対応力は高くてあたり前。
その上でコミュニケーションスキルは重要で、これはミュージシャンに限らずどんな仕事でもかわりません。
スタジオミュージシャンになりたい方は、とにかくたくさんの現場を経験していく中で、少しずつアーティストやスタッフからの信頼感を勝ち取っていくことが王道です。
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya