楽器の盗難にご注意。予防策から盗まれた時の対処法まで
楽器の盗難被害は残念ながら、なかなか後を絶ちません…。
今回は大切な楽器が盗まれないために知っておきたいことをまとめました。
もくじ
楽器が盗まれやすい場所・状況
学校内(サークル部室・音楽室)
学校内に侵入して楽器を盗難されるケースも少なくありません。
楽器のコレクション目的だけではなく、換金目的で狙うパターンが多いようです。
車上荒らし
楽器演奏者を狙い、計画的に犯行に及ぶケースです。
楽器店
売り場から盗難するケースで、必ずしも楽器に詳しい人間が犯人とは限りません。
打ち上げ会場
ライブの打ち上げ会場などで、楽器から目を離した隙に置き引きに合うケースです。
ライブハウス・楽屋
これもバンドマンを狙った犯行です。
悲しいことにバンドマンが犯行に及ぶケースも少なくありません。
近年の主な事例まとめ
こちらのサイトでは50件以上の楽器窃盗事例を上げられてます。
ミュージシャンの機材車盗難も…多発中
近年、楽器だけでなくそれを運んでいる機材車の盗難被害も多くなっています。
多くの人を乗せられて使い勝手がよく丈夫で長持ちすることから、中東やアフリカなど途上国で根強い人気がある。
一方で、ややセキュリティが甘いとも言われ、プロの窃盗団に目をつけられやすく、分解して海外に送られているようだ。
千葉県警が08年に摘発した窃盗団は1年半で約100台を盗んでいた。
ハイエースが危ない多発するミュージシャンの「機材車」盗難
機材車としての利点が逆に犯行に繫がってるようです。
なぜハイエースばかりが狙われるのかというと、実はハイエースは耐久性に優れているだけでなく部品の汎用性もあり、近隣諸国など海外での人気がとても高いという点が背景として挙げられます。
ハイエースの盗難防止対策、狙われる理由は手口とは?
盗まれた楽器はどこに行ってしまうの?
盗まれた状況によっても違うとは思いますが、物を盗む動機のほとんどが、転売目的=お金目的と言われてます。
オークションや中古楽器店に持ち込まれるケースはもちろん、盗難後すぐに換金できるリサイクルショップや質屋などで転売をするケースも多いです。
バンドで使う楽器(エレキギター、ドラム、デジタル機器)のほとんどは、保証書や身元保証がなくても転売できます。
そして犯行の痕跡をなくすため分解されてパーツとして転売されるケースも少なくありません。
あとはコレクターによる犯行で希少価値の高い楽器に多いのですが、犯人の手元で保管されており全く消息がつかめないパターンです。
楽器を盗まれないための予防策
常に手元から離さない
電車での置き引きも手口として増えているほか、駐車の際など車から離れる時に盗まれたというケースも多いです。
とにかく目を離さないようにしましょう。
信頼できる人に預ける・見張りを頼む
物を貸し借りする際、貸してた楽器が戻ってこなくなるのも盗難です。
保管してる場所から離れるときは必ず施錠する
自宅はもちろん学校の音楽サークルの部室まで、周りに人が誰もいないからと言って安心しないでください。
盗まれた時のために…事前にやっておきたいこと
シリアルナンバーを控えておく
機種名や型番も同時に控えておいてください。
これは盗まれたときに被害届を提出する時などに必要となります。
楽器店では楽器のシリアルナンバーも管理されていますので、それを頼りに見つけやすくなります。
楽器の写真を事前に撮っておく
特徴をすぐ公開できるように、写真を撮っておきましょう。
保険に加入しておく
楽器にも損害保険をかけることができます。
一般的な動産総合保険でカバーできますが、事故や盗難内容によって補償範囲も異なりますのでどのような補償内容かしっかり確認するようにしましょう。
参考:非公開: 楽器に保険は掛けられるのか?盗難・火災・落下などに備える動産保険
楽器の「身元保証」ができる書類を用意しておく
購入時・修理の領収書や保証書などの書類が身元保証になります。
楽器と所有者との関係を証明する大切な書類になります。
もしも盗まれたら…対処法
素早く行動する
大切な楽器が盗難されたらすぐ行動しましょう。
早ければ早いほど見つかる可能性が高いです。
警察に知らせる
交番や警察署に行って被害届を出します。
第三者に売却されてしまったり、別の場所に移動されたりすると探し出すのが困難になるからです。
その際に楽器の身元証明や特徴などの提示が必要となります。(購入履歴、写真など)
楽器店や質店への連絡
楽器店や質店それぞれの組合へ連絡して、楽器探しに協力してもらいましょう。
メールやFAXなどで、しっかりと情報を伝えるようにしましょう。
盗難情報掲示板を利用する
何もしないよりは見つかる可能性が高くなります。
以下のような掲示板サイトを利用しましょう。
オークションを監視、インターネットの売買サイトもチェック
個人で売買できるインターネットオークションなどで売却されている可能性もあります。
型番などで検索してチェックしてみましょう。
ご自分のものと思われる楽器が見つかったら警察を通じて確認してもらいましょう。
もちろん出品者がその楽器の正当な持ち主の場合もありますので、間違ったことでのトラブルを避けるためにも慎重になりましょう。
ソーシャルメディアを活用する
盗難楽器の早期発見に大変役に立ちます!
Twitter、Facebookなどアカウントを持っていれば、そこに書き込んで情報を広げます。
「拡散希望」と入力すると情報が広がる可能性が高まります。
最後に
自分の思い出が詰まった楽器や希少価値の高い高価なビンテージの楽器は、他に代替え品として見つけることはほぼ不可能です。
大切な楽器は自分で守るしかありません。
1番大事なのは管理なのです。
楽器盗難は、こういったことを忘れた頃に被害に遭いますので、常に気に留めておくようにしましょう。
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya