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【トロンボーン初心者のための】はじめてのリップスラー

今回は金管楽器の代表的な基礎テクニックのひとつ「リップスラー」について説明したいと思います。

リップスラーというのは、タンギングを使わずに音を滑らかに変えるテクニックです。

この練習を通して、より最適な息や舌の使い方を身につけることができますので、やり方を覚えて普段の練習に取り入れてみてください。

リップスラーの仕組み

トロンボーン

http://o-dan.net/ja/

トロンボーンは音の「高さや音量」によって必要な息の「量やスピード」が決まります。

同じ音でも息の圧によってプレスの加減や口の支え具合が違ってきますし、音域によって舌の位置も変化します。

出したい音によって、吹き方に微妙な違いがあるんです。

その微妙な違いをタイミングよく瞬間的に切り替えることでタンギングを使わず滑らかに音が変わる……これがリップスラーです。

なんだか難しそう?

確かに、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、今日はそんなリップスラーに慣れるための練習方法を教えちゃいます。

オススメ練習法

トロンボーンの教則本にはリップスラーを練習するためのさまざまなパターンが載っていますが、定番なのは以下のようなフレーズです。

トロンボーンの譜面。リップスラー、オススメ練習法

最初のBbだけタンギングして、2音目以降はタンギングをせずに音を変えるというもの。

もちろんこれでもいいんですが、個人的にはもっともっとやりやすいところから始めてみることをオススメします。

というのも、音と音の距離が離れるほど口の状態も大きく変わってくるので、当然リップスラーも音が離れるほど難易度は上がってくるんです。

なので、最初はなるべく自分が「吹きやすい音域」の「近い音同士」から始めて、慣れてきたら徐々に「音域」と「音同士の距離」を広げていくようにするのがいいでしょう。

例えばこんなのはどうでしょう。

トロンボーンの譜面。リップスラー、オススメ練習法

まずは中音域のFとGを選んでみました。

音と音の距離が近いので口の形はほとんど変わりません。

上の譜例を、最初はタンギングありでやってみてください。

次に、タンギングなし(リップスラー)でやってみます。

どうでしょう、うまくいきましたか?

うまくいかなかった方も、ご心配なく。

次はリップスラーをする時のポイントをひとつずつ確認していきましょう。

練習時のポイント

ポイントは4つです。

  1. 息を流し続ける
  2. 音(音程)をイメージする
  3. スピードのコントロール
  4. 唇を締めすぎない

まずは息を流し続けること。

なめらかに音をつなげたい時はなめらかに息をつなげる必要がありますので、ロングトーンのように2小節間まっすぐ息を流してください。

音をイメージすることも大切です。

タイミングよく音が変わるよう頭の中で「G~F~G~♪」と音程をしっかり歌いながら吹きましょう。

慣れてきたら音程だけでなく息の量やスピードまでイメージするようにしてみてください。

うまくいかない時は、Fの音に変わる時にほんの少しだけ息のスピードをゆるやかにしてみてください。

Fで息をゆるやかにしたら、Gの音に戻る時にまた息のスピードを元に戻すことも忘れずに。

最後に、唇を締め過ぎないこと。

リップスラーとはいいますが、唇だけで音を変えるには限界がありますし、無理をすれば余計な力みが発生し、かえって音のコントロールが難しくなります。

上で述べたように、息を上手に使うことで唇に負担をかけずに音を変えることが可能です。

以上がポイントですが、これらを一度に完璧に実行するのは大変だと思いますので、「まずは息をまっすぐ流しながらやってみよう」「息が流れるようになってきたので、次は唇を締め過ぎないよう気をつけてみよう」と、ひとつずつ意識しながら慣らしていってください。

また、タンギングをせずにスライドを動かすというのは、慣れるまではもしかしたら少し勇気がいるかもしれません。

最初は奇麗に音が切り替わらず音と音の間の音が入ってしまうこともありますが、あまり神経質になりすぎず、息を流し続けることを優先してください。

音が切り替わる瞬間を繰り返し感じながら、感覚をつかんでみてくださいね。

口と息の変化、そしてスライドの移動……最終的にはすべてのタイミングがそろうことを目標に練習してみましょう。

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