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【トロンボーン初心者のための】タンギングの仕組みと上達のための練習方法

丸く柔らかい音から歯切れのいい音まで、豊かで幅広い音色が魅力のトロンボーン。

そんな変幻自在な音を生み出すために欠かせないのが「タンギング(tonguing)」です。

初心者だけでなく経験者にとっても常に課題となるこの基礎技術ですが、楽器を演奏している時に口の中で何が起きているのかをしっかりと把握することが演奏の向上や問題解決の助けになります。

今回は、タンギングの仕組みから上達するためのヒントまで、ばっちり教えちゃいます!

タンギングの役割と仕組み

タンギングは舌を使って息の流れを区切り音の長さや形を整える技術で、息と舌を上手に組み合わせて演奏することで柔らかい音からパリッとした音までさまざまな表現が可能です。

まず、楽器を持たず口だけで「Ta」と言ってみてください。

発音する時に舌が動いているのがわかりますね。

舌が歯の(裏側の)付け根の辺りにぴたっとくっつき、離れると同時に「Ta」と発音されます。

この動きがタンギングです。

この舌の動きを、楽器で音を出しながら行います。

発音は先ほどと同じ「Ta」です。やりづらければ「Tu」も試してみてください。

tonguing

上の図の[A]と[B]を比べてみると、どちらも息の流れは同じですが、[B]は1拍ずつタンギングをすることで音(息)を4つに区切っています。

音符に合わせて息も「フッフッフッフーー」と細かく吐いてしまうとフレーズがぎこちなくなってしまうので、常に[A]のようなロングトーンを吹いているつもりで息を吐き、タンギングで音を区切るようにしましょう。

発音

通常は「Ta(またはTu)」、少し柔らかい音が出したければ「Da」……もっと滑らかにするなら「La」など、他にも選択肢はいくつかあり、より多くの発音を使いこなすことで表現の幅も広がります。

ジャズなどを演奏する際にはさらに多くの発音を織り交ぜながらニュアンスを出していくのですが、まずは基本となる「Ta」「Da」「La」などをしっかりと身につけることが大切です。

また、「た」のような「日本語の発音」は良い結果を得られることが少なく、楽器演奏の際にはあまりオススメできません(人それぞれなので一概には言えませんが)。

発音する時は「た・とぅ(タ・トゥ)」ではなく「Ta・Tu」というようなイメージでやってみましょう。

トロンボーンの場合、アメリカ、フランス、ドイツなど海外の演奏家の音を聴き比べてみると、それぞれの言語の特徴が音色にも表れていて面白いですよ。

プロフィール

島田直道

1985年生まれ。

栃木県出身。

高校からトロンボーンを始め、昭和音楽大学短期大学部 と専門学校 東京ミュージック&メディアアーツ尚美(現:尚美ミュージックカレッジ)を卒業。

現在は自身のラテンジャズユニットKiyoseción でのライブをはじめ、アーティストのバックバンド、レコーディング、トロンボーン講師、執筆などで活動。

https://www.facebook.com/kiyosecion

また、サルサなどラテン音楽の専門家としても研鑽を積み、これまでLA-33、Yumuri、HERMANOS YAIPEN、Charanga Habanera、Victor Manuelle、Maykel Blanco y su Salsa Mayor など海外ラテン・アーティストの来日公演にてオープニングアクト等出演、Marcelo Villar(ex-Mayimbe)、Juan Carlos "El Lobo de la Salsa"(ex-Adolecentes Orquesta)、N'Samble来日の際にはバックバンドも務める。

2014年~2015年にかけて、日本初の音楽理論Webマガジン「サークル」にて【ラテン音楽講座】を連載。

http://circle.musictheory.jp/

2016年、大編成サルサバンド ORQUESTA REGULUS(レグルス)を結成。

https://www.facebook.com/orq.regulus/

EL COMBO CREACION、Star Salsa、PORCO ROSA、ORQUESTA HAVATAMPA メンバー。

ウェブサイト:http://gauche-tb.com

Twitter:gauche_tb

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