私生活に取り入れるともっと歌いやすくなる!3つの声の日常トレーニング方法
歌がうまくなりたい……そんな時に日常生活に取り入れることで効果を発揮するトレーニングを3つのポイントに絞ってお伝えします。
歌う練習は練習場所の問題などがありますが、今回ご紹介するポイントは日常生活に取り入れることができることばかりです。
日常生活で行える、声のトレーニング方法
毎日できる声の日常トレーニング方法には、人と話したり、運動をしたり、耳をよく使う、などがあります。
歌がうまくなりたいので「週3回カラオケに行って歌の練習をしている」「毎日家で歌の練習をしている」という人もいますね。
歌うときに、「調子が良いときと悪いときがある」と悩む人もいますが、そういう人は普段の生活の中に、歌が歌いやすくなるためのトレーニングを取り入れていない人が多いものです。
週に何度も歌を歌えば、歌わない人よりはうまくなる可能性は高いですが、普段の生活の中に歌いやすくなるトレーニングを取り入れると、より歌の上達が早くなるでしょう。
ボイストレーニングなどもありますが、今回は普段の生活の中で簡単に取り入れられるものを3つ考えてみました。
- 人とよく話し、たくさん声を出すようにする
- 運動を取り入れ、体をよく使う
- 音楽をたくさん聴く
では、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。
1. 人とよく話し、たくさん声を出すようにする
声の日常トレーニング方法のひとつとして、人とよく話し、たくさん声を出すようにすると、歌うときも声の使い方が上手になる、というのがあります。
歌を歌うのと話すのとでは、さまざまな要素で違うところがありますが、声を出すという点では共通する部分です。
歌うとき以外あまり話さずに声を出さない人よりも、普段からおしゃべりで声を出す人の方が、声を使うのがうまくなります。
普段あまり人と話さないのに歌がうまい人もいますが、そういう人は歌の練習時間が多かったり、コツをつかむのがうまかったりする場合もありますので、自分が今、あまり歌がうまくなくて、「普段あまり人と話さない」という生活をしているならば、これからは積極的に人と話すようにしてみると、声の使い方が分かってくることがあります。
歌がうまく歌えない人は、気が小さく、コミュニケーションが苦手で、普段からあまり話をせず、声を出す機会に遭遇すると緊張したりあがったりしやすい人が多いものです。
逆に、普段から人と話をしたりして声を出すことが多い人は、声を出すということを毎日たくさんしている人ですので、歌うときも堂々としていたり、「声の調子が良かったり悪かったりする日がある」というような、声の調子のバラつきも、普段あまり話さない人よりも少ないものです。
「日常的に人とたくさん会話をしていれば歌が急にうまくなる」というような単純な話ではありませんが、声を出す機会は多い方が、歌うときにも声の出し方などに応用しやすくなります。
普段口数が少ない人が、急に人とたくさん話すのは難しいですし、多く話すことに慣れていない間は話すことが強いストレスになることもあります。
慣れるためにも行動する必要はありますが、急に完璧を目指そうとすると、大体うまくいきません。
最初は会話の中で、一言か二言を普段よりも増やすようにして、徐々に話す言葉を増やしていき、歌の練習をしていないときも、声を出すトレーニングだと思ってたくさん会話をして声を出していきましょう。
2. 運動を取り入れ、体をよく使う
声の日常トレーニング方法のひとつとして、運動を取り入れ、体をよく使うことで、体の感覚をより鍛えることができる、というものがあります。
歌の練習をするときは、立って歌って全身をつかうけれど、普段はゴロゴロしていたり、ずっとイスに座っていたりして、体をあまり使わない人もいます。
歌はスポーツとかなり似ているところがありますが、プロのスポーツ選手は試合のときなどにベストを出せるよう、普段から食事や運動や精神の状態まで、コントロールすることを考えて行動しています。
歌も同じように、歌うときだけでなく、普段から自分の体をよく使ってあげる必要があります。
筋トレができるなら筋トレも良いですし、散歩などの全身を使う運動は、健康面から考えてもオススメな運動法です。
ストレッチなどもおこなえば、自分の体のどこに疲れがたまっているのかがすぐに分かりますし、柔軟な筋肉にしておけば、歌を歌うときに声が出しやすくなりますので、散歩とストレッチは、ぜひ毎日取り入れたいものです。
散歩は1日10分などでも構いませんが、できるだけ毎日おこなえるように、自分の体力に応じた長さで行うのがポイントです。
仕事の帰りや、ちょっと買い物に行くときなどに、歩くということを積極的に取り入れると良いでしょう。
下半身の筋肉が強くなると、歌を歌うときに安定感が出てきますので、トレーニングのひとつとして、よく歩くことを意識して行ってみましょう。
ストレッチは、お風呂上がりや、眠る前など、毎日の生活で行うこととセットにすると、習慣化しやすくなります。
今日から少しずつ取り入れて行ってみてください。
3. 音楽をたくさん聴く
声の日常トレーニング方法のひとつとして、音楽をたくさん聴くことで音感を鍛える、というものがあります。
「歌を歌うときや練習をするときは音楽を聴くけれど、普段は全く音楽を聴かない」という人もいます。
音楽も聴く回数が多いほど、音感なども発達してきますので、集中して音楽を聴く時間を1日1回作るようにすると良いでしょう。
外出中に音楽を聴く人も多いですが、イヤホンの音漏れで人の迷惑になったりすることもありますし、自分の周りで何かあっても耳がふさがっていることで瞬時に気がつかず、事故などにあうこともありますので、音楽を聴くのは外ではなく、安心できる自分の部屋などにいるときに、集中して聴くことをオススメします。
音楽を聴くときは、できるだけ静かな状態で、目をつぶり集中して聴くと、細かな音などが聴き取りやすいのでオススメです。
練習曲は100回は聴いて、さらに100回は歌う(計200回は聴く)くらいで丁度良いと思っています。
みんながしていることと同じことをしても、同じだけの結果しか出ません。
しかし、周りの人の倍練習すれば、倍の結果が出る可能性は高くなります。
簡単なことを簡単にしたとしても、それなりの結果しか出ないことが多いものです。
「それだけやればうまくなるのは当たり前だ!」と思えるくらいの数をこなせば、当たり前にうまくなっていきます。
それができる人が、歌がうまくなる人だと私は思います。
歌のテクニックを上げることや、練習などに集中することはとても良いことですが、普段の生活にも、歌がうまくなるための土台作りのチャンスはたくさん隠れています。
喉のケアを普段から行っていれば「歌うときに最初から声が枯れて出ない」なんてことも減ってきます。
歌がうまい人は、普段から歌うことに影響するさまざまなことに対して、気をつけながら生活しています。
音楽を聴くという習慣も、歌がうまくなるために毎日の生活に取り入れると良いでしょう。
まとめ
毎日できる声の日常トレーニング方法は、声の使い方をうまくするために、人とよく話したくさん声を出すようにして、体の感覚をより鍛えるために、運動を取り入れ体をよく使うようにして、音楽をたくさん聴くことで音感を鍛えるようにすると良いでしょう。
毎日のちょっとしたことの積み重ねが、歌がうまくなることに結びついてきますので、自分が今までしていなかった声のトレーニングを、今日から少しずつ取り入れてみてください。
ライタープロフィール
奏音