【ボーカリストのための】フレーズの語尾処理のコツ
今回は、フレーズの終わりを自然に、かつ、うまく処理するコツをお伝えいたします!
「ビブラートをかけたいけど、うまくかけられない」という人は、まずはこの方法から実践してみてください。
フレーズの語尾処理がうまい人は、歌がうまく聞こえる
フレーズの終わりを奇麗に処理できる人は、「歌がうまい」という印象を持たれます。
語尾というものは、聞いている人にとって、目立ちますし印象にも残りやすい。
フレーズの終わりを「切る」や「伸ばす」、そして加えて「強弱」もつけることができます。
練習(準備)
弱い声(ささやき声)⇔ 強い声(芯のある声)の行き来
ロングトーンで「ア~」と伸ばしながら、声に強弱をつけます。
弱い声と強い声を自由に行き来できるように練習しましょう。
声の「強弱」の付け方は、声の「大小」で考えるのではなく、声質=「芯のある声と芯の無い声」と認識して、実践するのがコツです!
ここでポイント!
「芯の無い声を出すときは、芯のある声を出している時の2倍のエネルギーを声に入れるつもりで出す」こと。
なぜ、2倍のエネルギーを込める必要があるのかといいますと、芯の無い声は、必然的に声が小さくなるので、同じエネルギーでは、聞いている人には「弱い、届かない」というような印象になってしまうからです。
ですので、芯のある声と同等の印象を与えるためには、2倍のエネルギーを入れる必要があります。
芯の無い声の方が楽?と思ってしまいがちですが、実は逆でエネルギーを倍使うんですよ!
実践
実際、フレーズで使ってみましょう。
好きな曲のフレーズを使って、ロングトーンで、声をフェードアウト(芯のある声→芯の無い声に変化し、ボリュームを絞っていく)していってみましょう。
声を伸ばし切った最後は、唇の周りに、あたたかい息が「もわ~っと」感じるようにして、終われたらいい状態です。(=息が残っていて、余裕がある証拠)
ポイントは、2つ!
- 芯のある声から芯の無い声に変えるタイミングを明確にすること。そして、急にではなく、徐々に声を変化させていくこと
- 「練習」でも行ったように、芯の無い声になっていくときに、声に込めるエネルギーやテンションを落とさないこと
オーディオのボリュームを絞るように、ゆっくりと声を変化させていきます。
この声の変化(芯のある声→無い声)の説明については、いろいろな伝達方法がありますが、言葉(文字)で説明する方法としては以下のような表現になります。
- 芯のある声 → 芯の無い声
- 力強い声 → ささやき声
- 声帯をしっかり閉じた声 → 声帯の閉じ具合を少し緩めた声
あなたがしっくりくるイメージや方法で、練習してみてください。
そして、必ず録音して、チェックをしてみましょう。
「芯の無い声が弱すぎた」というケースがあったりしますので、その場合は微調整が必要です。
聞き心地の良いフレーズの終わりを獲得して、歌がうまく聞こえるように、練習を重ねていってくださいね。
ぜひ、参考にしてみてください。
ライタープロフィール
仙台のボイストレーナー
KAN
東京の大手ボーカルスクールや、横浜のR&B専門スクールの講師として生徒を育成。
喉の構造を、科学的視点から専門研究。
喉声を改善し、高音を楽に出す従来のボイストレーニングとは全く違うトレーニング法で多くの悩みを解決し、延べ300人以上の指導に当たる。
現在は、宮城県仙台で指導しています。
LOOSE VOICEでは、随時、体験レッスンを実施しております。
実際に、あなたの声を聞かせて頂き、アドバイスいたします。
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