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スマホでうたを録るときの注意点とおすすめマイク

nanaとか歌ってみたを始めてみたい……。

初めてだし、あまりお金も掛けたくない。

なにを手に入れればいいの?

という方にオススメの「今さら聞けない」シリーズ。

今さら聞けないデジタルDJのこと」「今さら聞けないDTMのこと」に続く第三回となる本記事は、「うたを楽しんで簡単に録る」ということをコンセプトに、「分かりやすく簡単に」特集してみたいと思います。

ところで、楽しんで簡単に録るということは、動画やMP3などを作るということのほかに、ライブなど人前でのパフォーマンスにも通ずるところがあるので、実はバンドさんにとっても要注目なお話。

そうした話も含んで楽しく紹介できればな、と考えています。

自分の声って変な声?

缶

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うたを録ってみると「自分の声ってこんななんだ……(泣)」みたいになりがちです。

「自分の声ってこんな声?」と録音物を人に聞かせると、心なく「そうだね」とも言われるし、間違いないんだなって二重に凹みます。

ただこの問題、人のREC(レコーディング)や自分のRECをやってきた私から言わせてもらいますと、「録り方」と「機材」の問題でそうなっている、ということであって、魅力がないということではないと思います。

ということで、まずは録り方の話からいきましょう。

良い「うた」が録れるたった二つのこと

椅子

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「プロのレコーディング」となるともちろん二つでは済まないのですが、こうしたプロの現場でおこなっていることは「プロが聴いても100点満点」であることを目標としていて、ソーシャルサービスなどでコンテンツを楽しむとかSoundCloudのような音楽公開サービスでの公開を目的としているのならば、正直とっても重要なのは「二つのこと」で十分だと思います。

逆にいうと、プロでこのことを疎(おろそ)かにしているケースは絶対にありません。

マイクと口元の位置関係

「位置関係」という言葉は、いろいろな意味を含んでまして、それは「向き」「距離」「高さ」です。

まず、本やWeb情報を調べてみた上での情報としては

  • マイクと口元の距離はこぶし2個分。
  • 口元はしっかりとマイクの方向に向き、マイクも口元の方に向ける
  • 高さはリラックスした状態で背筋をのばし、口元と同じ高さに

ということのようです。

が、僕の見解としては以上のことは本当に「基本情報」であって、もう少し自由で良い気がします。

というのも、マイクと口元の位置関係によって、「録れる音の雰囲気」(音質)が変わるからです。

つまり、自分が満足できる音質を、位置関係をアレコレと変えてみて「これだ!」というのを見つける方が良いのではないか、ということ。

その尺度として「基本はこんなくらいだよ」というのが「基本情報」であって、あまりこれに囚われず楽しむ方が良いでしょう。

じゃぁ具体的な答えはないのか!と言われると……。

そうなんですよね、ないんです。

というのも、声質によって「これだ!」という答えが全然変わるので、そもそも「答え」ということもないんです、残念ながら。

だけども「音がこもる」とか「やけに軽い」、「妙に声が近い、音楽に馴染(なじ)まない」とかそういう現象はこうした位置関係を変えることで改善されることが非常に多いです。

これでダメなら、そのとき初めて機材を疑ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに上手なプロのボーカリストの場合、この距離感を「曲に応じて」さらには「曲中」で変えて音を作ったりしてます。

それくらい位置関係のことはとっても大事、ということですね。

音量

音が割れてる、ということはそもそも論外ですが、音が割れてなくとも、機材側の音量設定は重要です。

nanaの場合、録音画面に録音ボリュームを調整できるスライダーがありますね。

マイク

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こんな具合で、ちゃんと録音音量が調整できるので、ちゃんと調整して録音に挑みましょう。

nana以外にも「EZ Voice」などのボーカル録音アプリはたくさんあるので、標準iOSアプリ「ボイスメモ」など入力音量(声の音量)を調節できないのは、できれば使わない方が良しです。

というのも、マイクは声だけでなくいろいろなノイズも一緒に録音してしまいます

そこで比率の問題なのですが、小さい音で録音してしまうと、音量を上げる際に声と同時にノイズも大きくなってしまうので、なるべくならできる限りの音量で録音する方が良いわけです。

といっても、そんなに気を遣いすぎない程度で良いのですが、もしDTMソフトなどで録った音をしっかりと編集することになったときに、他のいろいろな面で「適正な音量で録音」された音は扱いやすいので、ここはできれば少し気遣ってやると良しです。

さて、音量調整は、マイクの位置関係調整が終わった後、歌パワー(声の大きさ)を意識して調整します。

私の基本基準としては、「まず、歌パワーが普通で、音量メーターが真ん中くらい。

その後、歌パワーが全開で、メーターは9割を超えないくらい」の感じです。

人によって「声量」も「歌パワーの範囲」も、あと体調などによってもこのセッティングが違ってくるので、まずはこうして二重チェックをするわけですね。

さてさて、「良い「うた」が録れるたった二つのこと」というタイトルに対して詐欺ですが、ここまでのことは全然基本なので「知ってるよ、やってるよ、やってるのに声がヘンなんだよ!」という人もいるかとは思います……。

そんな場合、次は機材(マイク)を疑ってみてはどうでしょうか……。

機材で変わる、良い歌声

コンソール

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nanaのブログでも紹介されているように、機材を変えると音も良くなります。

nanaの場合、録音はスマホの内蔵マイクかイヤホンマイクジャックのみですから、第五回記事のように他のアプリやDAWソフトウェアでしっかりと音楽を作って、それをnanaにイヤホンマイクジャックで流し込んでアップ!という手法がとられています。

まぁ普通に考えてiPhoneの内蔵マイクが「歌を歌う用に作られている」わけもなく、むしろ周辺ノイズを拾いやすい仕様なので「声だけを明瞭に録りたい」と思うのならば、別途マイクを用意するべきでしょう。

「機材を変えると音が良くなる」というのは、「音がこもってる」「声が変」というようなことを解決する以外に、息使いや歌い回しのニュアンスなども「しっかりと録ってくれる」ということですので、歌の表現力も増すことまちがいなし。

といっても「そもそもDAWソフトウェアとか操作が難しくてイヤ!」「設定やセッティングが難しそうで無駄使いになりそう!」とか「面倒くさい……」とか色々あると思うので、そういうことを気にかけながらオススメ機材を紹介してみたいと思います。

《とにかく手頃に音質向上》 IK Multimedia iRig Voice

マイク

https://sunphonix.jp

価格:¥4,000〜¥5,000くらい

本機をイヤホンマイクジャックに接続するだけで使える、音楽製品を作るメーカー「IK Multimedia」のお手頃マイク。

iPhoneの内蔵マイクに比べて音質向上を図れるのはモチロン、「マイクを握って歌う」という行為によって本気度・テンションが変わることまちがいなし!

見た目もポップなカラバリがありますので、動画配信にもオススメですね!

《もうすこし奮発して高音質に》 IK Multimedia iRig Mic

マイク

https://sunphonix.jp

価格:¥6,000〜¥7,000くらい

同じく音楽製品を作るメーカー「IK Multimedia」の大人気ボーカルマイク。

こちらも本機をイヤホンマイクジャックに接続するだけで使える単純明快な製品ですが、マイクの品質はiRig Voiceよりもずっと「鮮明」。

特に女性ボーカルの「些細な息遣い」などのニュアンスも逃さず録ってくれます。

「あそび」から「本気」へのステップアップにオススメですね!

お好きなマイクを持っている/いずれ買おうをと思うなら、

IK Multimedia iRig Pre

マイク

https://sunphonix.jp

価格:¥4,000〜¥5,000くらい

すでに心意気は「本気」なのであれば、いずれDTMを始めてみようとかライブをしたいとか、そういうことをお考えではないかと思います。

となると、必ず必要なものは「自分のマイク」。

そうした本気用の自分のマイクを、iPhoneに接続して利用できるのが本製品です。

逆に言うと、これだけではマイクとして利用ができないので、要注意です!

というか、ボーカルの方でこれから「DTMをしてみよう」「ライブをしてみよう」という雰囲気なのであれば、まずはiOSアプリ「take」や「Vocalive」で始める方が直感的で簡単で、機能も豊富で面白いですから、本製品と、何かマイマイクを購入して始めるのがコスパ的にも機能的にも吉だと思います。

簡単にDAWソフト、DAWアプリで高音質レコーディングなら、

Apogee MIC96k

マイク

https://sunphonix.jp

価格:¥24,800 –

iPhone/iPadなどのiOSデバイスやMacに「直接接続して面倒な設定なしにスグ使える」本気マイク。

ちなみに接続は「USB(パソコン)」や「Lightning(iOS)」での接続で、iRig Micなどのようにイヤホンマイク端子での接続ではありません。

こうした製品を「USBマイク」と呼ぶのですが、USBマイクはイヤホンマイク端子タイプのマイクでは超えられない「高音質」の世界への必須仕様。

プロになったかのような、驚きの音質アップを図ることができます!

というのもApogeeというブランドは、世界有数の一流レコーディング機器メーカー。

日本、世界のプロのスタジオでも広く利用されているプロ機器を作るメーカーが生んだUSBマイクですので、音が悪いわけがありません(笑)。

確かに高額にはなってしまいますが、他の人がたどり着けないような高音質をゲットしてみては?

超・高音質でDAWソフト、DAWアプリにレコーディング!

Lewitt DGT650

マイク

https://sunphonix.jp

価格:5万中間くらい

Apogee MIC96kと同様にUSBマイクですが、本製品は同じUSBマイクの中でも音質がずば抜けて優れている「超・高音質」USBマイクです。

しかも「USBマイク」でありながら、「オーディオインターフェース」でもあるので、高音質に録った「うた」も、それを活かして作り込んだ「楽曲」も、全て良い音で録音・再生。

iOSでは繋いでスグの便利性があり、パソコンでは本格的なレコーディング機器としても活用できるスグレモノです。

また、その品質がプロ機器に迫るものがありますので、今後本気でDTMを開始することになってもそのまま愛用いただけることでしょう。

というのも、Lewittというブランドは大人の事情で大きな声では言えませんが、かなり凄いブランド。

Lewittはわりと若い企業で、日本ではまだあまり知られてはいませんが、高額マイクロフォンで有名なAKG社のスタッフが独立し、新たに立ち上げたメーカーですので、「良い声、良いマイクロフォン」を知り尽くした人たちで構成されたブランド。

つまり、これひとつでAKGマイク+オーディオインターフェースを手に入れたと言える品質をゲットできるわけですね!

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著者プロフィール

株式会社サンフォニックス

放送制作技術(音声・カメラ・VE)、音響(PA)技術、楽器、音響及び映像機器のレンタル・リース、ツアースタッフの派遣、コンサート・イベントの企画制作、運営、ピアノ販売・調律・レンタル・修理・買取・ショールーム運営。

ウェブサイト:https://sunphonix.jp

ブログ:https://sunphonix.jp/blog

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