なぜMacなのか?ミュージャンがこぞってMacを使う理由
皆さん所有されているパソコンはWindowsですか? Macですか?
ちなみにわたくしはMacを使用する機会が多いのですが「どうしてMac使っているの?」とよく聞かれるので、今回はその理由を考えてみました。
もくじ
まずWindowsとMacの簡単な特徴
まずWindowsとMacの違いをざっくり説明します。
Windows(ウィンドウズ)
マイクロソフト社が開発・製造しているパソコンのOSのことです。
そしてパソコンメーカー各社が、Windows OSを搭載し販売しています。
全世界でもっとも使われているパソコンのOSです。
Windowsに搭載されているワードやエクセルなどの事務系ソフトは、多くの職場で使われていますね!
対応しているソフトウェアの数も多く、電気屋さんなどにいっても多くの種類のパソコンが並んでいます。
値段も安くからあります。
Mac(マック)
MacはApple社が開発・製造・販売しているパソコンのことです。
林檎マークが見た目の特徴ですね!
Windowsのようにソフトだけで販売はしていなく、現在はOSのアップグレードは無償でできます。
同社のiPhoneやiPadのデータともicloudで共有・同期が簡単にできます。
もともとはグラフィック系のOSとして反響呼び、現在もシンプルで直感的な操作をテーマに開発されています。
なぜMacなのか?ミュージャン達がMacを使っている理由
周りで使っている人が多い?説
確かに、音楽・映像・デザイン関係のお仕事されている人は、Macを所有している印象がありますよね。
ただデータで見てみると、一般のパソコンは圧倒的にWindows OSが普及しています。
参考:所有端末の種類や携帯に関する調査結果(2015年6月) – BTOパソコン.jp
ちなみに音楽・映像・デザイン関係の教育機関のコンピュータールームは、Macだけというところも珍しくありません。
mac教室こんな感じ。 pic.twitter.com/oKpOvKjL2k
— ushio dazai (@ushiodazai) April 11, 2016
804教室がリニューアル!
廊下側にウインドウができて新しいMacルームになりました(^ω^)
これから更に壁紙が貼られて変身しますよー
乞うご期待!! pic.twitter.com/WIgC8noKZK— 大阪デザイナー専門学校INT/INC学科 (@ODC_INT_INC) April 11, 2016
λ18特別教室を開室しました。機器の置き換えが完了し、iMac 27型 Retina(5K)モデル+Thunderbolt2 外部ストレージの構成となっています。残念ながら、Mac Proではありません。どうぞご利用ください。 pic.twitter.com/VZOYJeZryV
— 湘南藤沢ITC公式アカウント (@sfc_itc) September 14, 2015
8月22日(土)夏祭りに向けて、神戸学園の充実した施設を自慢しちゃいます! ☆自慢その5☆1人1台!MAC教室 。プロの現場に近い環境で間隔を磨けます♪#オープンキャンパス #専門学校 #MAC教室pic.twitter.com/qBADLvq8r0
— 専門学校アートカレッジ神戸 / アートデザイン学科 (@art_ACK) August 21, 2015
「周りがよく使用している」「かっこいいから」という印象はこのようなところからきているのかもしれません。
なぜ使用されるのか?
もっと具体的にせまってみたいと思います。
ショートカットキー使い慣れている
MacとWindowsは、キーボードの操作や配列にも違いがあります。
例えば、Windowsは右クリックがあるのに対し、Macは基本的に「control+クリック」で同対応です。
どちらかの操作に使いなれると、環境移行するのが大変なため、Macに使い慣れた人はその後もずっとMacを使用するのかもしれません。
PhotoshopのWindowsのショートカットキーはやっかいです。
制作会社で働いていた時、Windowsだったのですが、Windowsのショートカットキーが日本語モードだと効きません。
これはかなり、面倒くさい。
参考:初心者必見!MacとWindowsのキーボードの4つの違い
スペックによる違い
Windowsは、メーカー各社から販売されているパーツ(ハードウェア)が非常に多いため、カスタマイズ性が高くなっています。
ただ、自由にカスタマイズできる分、多様な選択肢にユーザー的には迷ってしまったり、組み合わせることで問題が起こってしまったりがあります。
Macは、OSの種類が少なくて簡潔、ハードウェアのカスタマイズ性は低いですが、その分ハードウェアの相性問題などが起きる確率は低いといえます。
納期などがある音楽制作や、移動中や出先での使用機会が多いミュージシャンにとっては、少しでもトラブルリスクが低く動作が安定しているほうが安心して使用できます。
レコーディングスタジオのパソコンがMacの理由
レコーディングスタジオでは、音を録音する際に使用するレコーダーや、音の加工にはパソコンを使用します。
ここではほぼ100%といってよいぐらいMacが使用されています。
なぜMacなのかは、各レコーディングスタジオ理由がさまざまですが、まず挙げられるのがProtoolsという専用のソフトウェアを使っている点です。
直感的な編集が可能な柔軟さと操作性を備えており、ハードディスク・レコーディングならではの非破壊レコーディング[2]や、コンピューター本体にインストールされた各種プラグインでの処理による実機同様の音声信号処理が可能になるなど、現在では音楽制作現場をはじめ映画関連や放送局など、オーディオ素材を取り扱う多くの分野において共通する録音再生及び音声編集機材となっている。
Protoolsはオーディオレコーディングに特化した点が評価がされ、普及していきました。
使用され始めた当初は、動作させるために必要なオーディオインターフェースの規格がIEEE1394(Appleが開発のFirewire)で、Windowsでは相性の問題も多く、Macが使用されることが多くなりました。
他のDAWと違い、システム要件が非常にシビアであることでも有名で、OSのアップデート一つで動かなくなることもザラにあり、AVIDが定める推奨コンピュータなるリストすらある。多くはMacで、Windowsでの保証対象は、公式にはHP(ヒューレットパッカード)やDellのワークステーションタイプしかノミネートされていない。
レコーディングスタジオは、ミュージシャンが演奏する音をベストな状態で録音して記録できる場所でなければいけません。
「使い慣れている」「トラブルリスクが少なくて済む」というように常に安定した動作環境でMacを選ぶ傾向になっています。
単純に使用しているソフトウェアの問題
現代では、MacやWindows対応問わずのDAWソフト(音楽制作ソフト)がたくさんあります。
ただ一昔前だと、その環境は違い、ミュージシャンの間で元祖作曲ツールとして使用されていたMIDIシーケンサー・ソフトPerformer(現:Digital Performer)は、当時Macにしか対応していませんでした。(2013年にはWindows版リリース)
ちなみにミュージシャンの間でも人気の高いApple社が提供するLogic Proは、Macしか使用できません。
参考:【DTM初心者のための】Logic Pro(ロジックプロ)の使い方。インストール編
このようなDAWソフトは、ライブやレコーディングなど外現場でも活用されますので、見かけるタイミングが多いのかもしれません。
ちなみにわたくしはMacです。
わたくしの場合は、13年前に初めて自分のパソコンを買ったとき、デスクトップのMacでした。
なぜなのか?
それはMacしか知らなかったからです(笑)。
たまたま行った電気屋さんで、おすすめされたのがMacでした。
それ以来、ずっと制作やレコーディングなどの業務、プライベートでも使用することになり…そのままずっと使い慣れています。
一台試しにプライベートでWindowsを購入しましたが、今もっとも愛用しているのは、デスクトップもノートPCもMacです。
Macを選んでいる特別な理由はありません。
最後に
偏見もあるかもしれませんが、ミュージシャンがMacを選ぶ理由を考えてみました。
システム同士の互換性や、Macの普及の流れに注目すると、もっと明確な理由が出てくるかもしれませんが、単純に「かっこいい!」「おしゃれ!」という憧れな部分もあるのかもしれませんね(笑)。
もちろん初めてのパソコンお考えの方は、MacとWindowsどっちでも構いません。
現代ではハードウェアもソフトウェアも共に充実しているので、まず「パソコンを買って何をしたいか?」の目的をはっきりさせておけば、それぞれにピッタリのパソコンへとなるのではないでしょうか。
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya