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今こそ聴きたい!2000年代洋楽ロックの名曲・ヒット曲
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今こそ聴きたい!2000年代洋楽ロックの名曲・ヒット曲

2020年代を過ぎた現代の音楽シーンにおいて、もはや2000年代のヒット曲や名曲はクラシック・ナンバーとして記憶されていますよね。

たとえば1990年代のグランジやオルタナティブロックのように、時代を動かすような巨大なムーブメントこそ起きませんでしたが、インターネットの急速な普及に伴い、音楽との向き合い方そのものが変容した時代ならではの素晴らしい音楽やアーティストが多く生まれました。

そこで今回は、2000年代を代表する洋楽ロックのヒット曲や名曲をご紹介。

ロックというキーワードを軸としつつ、バラエティ豊かなラインアップでお届けします!

今こそ聴きたい!2000年代洋楽ロックの名曲・ヒット曲

Punk Rock Princesssomething corporate

2000年代のポップパンクやエモブームの中でも、後にソロとしても大成功するアンドリュー・マクマホンさんのピアノを大々的にフィーチャーしたバンドとして人気を集めたサムシング・コーポレートの名曲『Punk Rock Princess』。

2002年発表の彼らのアルバム『Leaving Through the Window』に収録され、パンクロックを愛する女の子への憧れと若さゆえの情熱が詰め込まれたこの楽曲は、ピアノの旋律が疾走感あふれるバンドサウンドに見事に溶け込んでいます。

歌詞はセンチメントに満ち、誰もが経験するであろう屈託のない日々と青春の焦燥を形容しており、リスナーの心を揺さぶります。

ピアノの力強い鍵盤は、まさに曲の中心をなし、エモーショナルな一面とポップな魅力をギュッと凝縮して放つのです。

思春期を象徴するかのような本作は、ピアノが奏でる感情の起伏を感じながら聴きたい逸品ですね。

RAG MUSIC 編集部

A Thousand MilesVanessa Carlton

2002年リリースのヴァネッサ・カールトンさんの代表作『A Thousand Miles』。

ピアノのメロディックなイントロは今でも多くの人々のココロを掴んで離さないですね。

ラブソングとして、または自己実現を願う応援歌として、さまざまな感情と情熱が込められていて、誰しもが何度でも聴きたくなる魔法のような1曲です。

2003年グラミー賞ノミネートなど、その実力も業界内外から高く評価されているのが印象的。

バックに流れるバンドサウンドが、ピアノの旋律を一層際立たせるこの名曲は、ピアノポップのファンならずとも楽しめるでしょう。

想いを伝えたい相手や大切な人との距離を感じさせる歌詞は、心を動かすストーリーとしても素晴らしい。

ぜひ多くの人にこのノスタルジックなメロディを感じてもらいたいですね!

RAG MUSIC 編集部

Sk8er BoiAvril Lavigne

今や若手アーティストから「エモ・クイーン」などと呼ばれて崇拝されている、カナダが生んだ最高のロック・プリンセスのアヴリル・ラヴィーンさん。

2002年に17歳という若さでリリースしたデビュー・アルバム『Let Go』が世界中で2,000万枚という驚異的な売上を記録、一躍トップ・スターの仲間入りを果たした彼女の美少女ぶり、不敵な表情を見せるジャケットに誘われるようにアルバムを購入した方は多くいらっしゃるのでは?

そんなアヴリルさんの初期の名曲と言えば、哀愁を帯びたメロディが切なく胸を打つ『Complicated』などが思い出されますが、今回は当時の彼女の快進撃を体現するようなアップテンポの名曲『Sk8er Boi』を紹介します。

爽快なポップ・パンク・サウンドと最高にキャッチーなメロディを聴けば、2000年代初頭へとタイムスリップしてしまいます。

いかにもロック向きな、アヴィリルさんのハスキーな声質もいいですよね。

ポップ・パンクのリバイバル・ブームがささやかれる2020年代、若い方がこの曲を聴いたら新鮮味を感じるかも?

KOH-1

1901Phoenix

2000年代の終わりを飾り、2010年代以降のバンドの道筋を決定付けたような、フランス出身のフェニックスによる名曲です!

2000年にデビューを果たした彼らは、世界中のあらゆる音楽ジャンルを絶妙にブレンドしたハイセンスな音楽性を持ち、足しげくレコード屋に通っているようなインディ・ロック・ファンの間で話題を集めました。

当時は知る人ぞ知るといった存在でしたが、作品をリリースするごとに評価を高め、2009年にリリースされた4枚目のアルバム『Wolfgang Amadeus Phoenix』がアメリカでも成功し、何とグラミー賞を受賞するなどの高い評価を受け、ようやく世界が彼らの音楽に追いついた感がありましたね。

同アルバムに収録され、ヒット・シングルとなった『1901』は、冒頭で触れたように彼らの代表曲の1つとして、ライブのハイライトとして必ず演奏される楽曲です。

洗練された最高のオシャレなディスコ・ポップといった趣で、それこそライブで体感すれば圧倒的な多幸感で満たされる素晴らしいアンセムです!

フランスなまりの英語の歌唱も、他のバンドにはない魅力ですよね。

実は決して明るい内容の歌詞ではないのですが、じめっとした雰囲気とならないのがフランス流儀のダンディズム!

KOH-1

MapsYeah Yeah Yeahs

2000年代のロック・シーンにおけるニューヨークという土地は、ザ・ストロークスを例に挙げるまでもなく音楽トレンドの発信地であり、あたかも70年代の様相を呈していたが如きの盛り上がりを感じさせました。

当時、アメリカのインディ・ロックを熱心に追いかけていた方であれば、ニューヨーク出身のバンド、というだけで興味を引かれたという音楽ファンも少なからずいたでしょう。

そんなニューヨーク出身、紅一点のカレンOさんが率いるヤー・ヤー・ヤーズも、00年代のインディ・ロック・シーンを席巻した重要なバンドですよね。

新世代のアート・パンクといった独自のスタイルで高い評価を得た2003年のデビュー・アルバム『Fever to Tell』の中でも、今回紹介している『Maps』は彼女たちの「静」の部分を表現したような美しい名曲です。

抑制の効いたタイトなバンド・アンサンブル、失恋をテーマとした歌詞、あふれ出るエモーションを押し殺しているようなカレンさんのボーカルもどこか物悲しく、メランコリックな雰囲気すら漂っています。

カレンさんの表情があまりにも生々しいMVも、映像作品として素晴らしい出来栄えですから、セットで聴いていただくことをオススメします。

KOH-1

Welcome To The Black ParadeMy Chemical Romance

2000年代のロック・シーンにおいて1つのトレンドとなった「エモ」という音楽ジャンルは、今や感情を表現する言葉として浸透していますよね。

良くも悪くも00年代の「エモ」と定義されたバンドの中で、最も成功したマイ・ケミカル・ロマンスの存在は、00年代のロックを語る上でも欠かせません。

彼らの人気を世界規模のものへと躍進させたサード・アルバム『The Black Parade』のリード・トラック『Welcome To The Black Parade』は、60年代から70年代のコンセプチュアルかつ大仰でドラマチックなロックを継承し、2000年代のフィルターを通して最良の形で昇華した大名曲です!

日本人好みのキャッチーなメロディ、物語性のある壮大な世界観……スタジアム映えのするロックはこんなにカッコいいんだ、という事実を再認識させてくれた功績は大きいですよね。

アルバム自体が1つのコンセプトを軸とした作品となっておりますから、楽曲を気に入った方はぜひアルバムもチェックしてください!

KOH-1

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