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70年代は洋楽ロック黄金期!おすすめの名曲・ヒット曲
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70年代は洋楽ロック黄金期!おすすめの名曲・ヒット曲

ビートルズの解散、という1960年代の終わりを告げる象徴的な出来事から幕を開けた70年代の洋楽は、従来のロックに加えてハードロック、プログレッシブ・ロック、グラム・ロックなど多種多様なジャンルが発展し、記録的なヒットを飛ばすスタジアム・バンドも多く登場。

そのカウンターとしてパンク・ロックが生まれるなど、ロック史において重要な時代であることは論を待たないところでしょう。

今回は、そんな洋楽ロック黄金期の70年代を彩った名曲やヒット曲を、王道のナンバーを中心としたラインアップにてご紹介。

70年代の洋楽ロックに興味はあるけど何を聴いていいか分からない……という若い音楽ファンにもオススメの内容です!

70年代は洋楽ロック黄金期!おすすめの名曲・ヒット曲

Anarchy In The U.K.SEX PISTOLS

70年代後半以降にイギリスで巻き起こったパンクロック・ムーブメントにおいて、最も重要かつ歴史的なアイコンと言えるのがセックス・ピストルズです。

彼らがその後の音楽シーン、ファッションなどのカルチャーに与えた影響力は短い文章で語れるようなものではないのですが、2022年7月にはディズニー公式動画配信サービス「Disney+」にて彼らを題材としたオリジナル・ドラマ『セックス・ピストルズ』が配信開始となるなど、20年代の現在も彼らが作り上げたリアルと虚構は人々を熱狂させ続けているのです。

そんな彼らを象徴する楽曲といえば、やはり『Anarchy In The U.K.』でしょう。

1976年の11月にデビュー・シングルとしてリリースされた衝撃な楽曲であり、これがメジャーのEMIからリリースされたというのも今となってはすごいことですよね。

とはいえ作品をリリース後にバンドは契約を打ち切られてしまうのですが……。

そんな『Anarchy In The U.K.』を改めて聴くと、カリスマ的なヴォーカリストのジョニー・ロットンさんによる過激な歌詞や歌唱はもちろん、作曲を務めたオリジナル・メンバーのベーシストであるグレン・マトロックさんのポップなメロディ・センスが光る、覚えやすくてストレートにカッコいい楽曲なのですよね。

バンドが単なるハイプであったら、何十年も彼らの影響力が残り続けるはずもないですし、彼らの音楽がシンプルに最高だったのだということの証左のような、70年代パンク・ロック屈指の名曲と言えましょう!

KOH-1

Stairway to HeavenLed Zeppelin

1970年代において最も売れたロック・バンドの1つであり、象徴的な存在として巨大な影響力を持つ存在といえば、1968年にデビューを果たしたレッド・ツェッペリンです。

ミュージシャンとしての素晴らしい才能と個性を持った4人のメンバーによる革新的なハードロックは、もはや芸術の域にまで達したといっても過言ではないでしょう。

そんな彼らが単なるハードロックの枠内を軽々と飛びこえて、あまりにも有名なイントロのアルペジオを奏でるアコースティック・ギターを軸として、徐々にドラマチックに変化していく楽曲展開が壮絶なまでに美しい名曲『天国への階段』は、まさに彼らの音楽の芸術性を物語る名曲中の名曲です。

8分に及ぶ大作であり、バンドの持つ比類なき創造性が生んだロックの歴史に残る楽曲であることは間違いありませんし、クラシック畑のミュージシャンからも称賛されているというのも、思わず納得してしまいますよね。

KOH-1

Bohemian RhapsodyQueen

日本で最も有名なロック・バンドの1つといっても過言ではない、イギリスが世界に誇るロック・バンドのクイーンが1975年に発表した名曲中の名曲です!

近年、同タイトルの映画が公開されたことで、若い音楽ファンがクイーンの魅力に目覚めるといった現象が起きたことも記憶に新しいですよね。

この楽曲が生まれた背景や歴史的な経緯などはここで語れるようなものではありませんが、たとえクイーンの音楽に興味がないという方でも一度は耳にしているであろう、もはやロックという枠内を軽く飛びこえた知名度を持った曲と言えるでしょう。

ロック・ソングという文脈で語るのであれば、クイーンの創造性が遺憾なく発揮された歴史的な名曲であり、多重コーラスによるオープニング、作詞と作曲を手掛けたフレディ・マーキュリーさんによるピアノの弾き語りで歌われるAメロ、バンド・サウンドが加わったロック・バラードへの展開、その後突然オペラ・パートが導入され、後半はダイナミックなハードロックへと突入し、最終的にバラードへと戻るという展開は、2020年代を過ぎた今も多くのアーティストやバンドにインスピレーションを与えています。

これからこの楽曲を聴かれる方は、まずはまっさらな気持ちで聴いて、その後で歌詞の意味や楽曲の背景などを探ってみてください!

KOH-1

This Town Ain’t Big Enough For Both Of UsSparks

見た目も目立つヴォーカリストのラッセルさんと、しかめっ面でキーボードを弾くヒゲがトレードマークのロンさんという対照的なメイル兄弟によるバンド、スパークス。

アメリカはカリフォルニア州出身ながら、ひねくれた態度や一筋縄ではいかない音楽性などはむしろイギリス的で、実際に彼らが最初に認められたのはイギリスだったというのもおもしろいですよね。

その活動は50年以上にも及び、彼らから影響を受けたと公言するアーティストは多く存在していますし、2021年にはエドガー・ライト監督によるドキュメンタリー映画『スパークス・ブラザーズ』が制作され、日本でも2022年の4月より公開されて多くの音楽ファンが足を運びました。

2022年の8月にはサマーソニック、そして単独での来日も決定している彼らは多種多様な音楽性を持つタイプでどの曲が代表曲かを選ぶのは難しいのですが、今回は1974年にリリースされた名盤サード作『Kimono My House』に収録されているリード・シングル『This Town Ain’t Big Enough for Both of Us』を紹介しましょう。

イギリスを始めとするヨーロッパで大きな成功を収めた代表曲の1つで、通常のロック的なフォーマットからは逸脱した楽曲構成、どこかシアトリカルな雰囲気やファルセットを多用したメロディがなんとも独特で奇妙ですよね。

常人ではなかなか思いつかない彼らのセンスが際立つ、70年代が生んだ異端児による名曲をぜひ味わってみてください!

KOH-1

LolaThe Kinks

最もイギリスらしいバンド、と言われて皆さんはどういったバンドを思い浮かべるでしょうか。

UKロックを愛する音楽ファンの中で、本稿で取り上げているザ・キンクスこそが「最もイギリスらしいロックバンド」と考えている方々、実はとても多いのですよ。

「UKロック史上最も過小評価されたバンド」と呼ばれることもあり、同時代にデビューしたザ・ビートルズやローリング・ストーンズと比べると知名度では残念ながら劣るのは事実ですが、その名の通り「ひねくれた」英国的なセンスで多くの名曲を作り上げた彼らをリスペクトするアーティストは多く存在しており、同じ兄弟バンドとして知られるオアシスのギャラガー兄弟やブラーといったブリットポップ世代のバンドたちもキンクスの熱狂的なファンなのですね。

パンクやメタルといった一見畑違いのジャンルのバンドからの愛され続けているキンクスのすごさはぜひ皆さんその耳と目で確かめてほしいのですが、今回は70年代の洋楽ロックの名曲特集ということで、キンクスが1970年に発表した名曲『Lola』を紹介しましょう。

ヨーロッパのみならずアメリカでもチャート9位というヒットを記録した、彼らの代表的な楽曲の1つです。

軽快なアコースティック・ギターの音色とエレキ・ギターの絶妙な組み合わせが織り成すキャッチーでポップな楽曲でありつつ、クラブで出会った男性と女装の男性との出会いを描いたという歌詞がフロントマン、レイ・デイヴィスさんの真骨頂といった感じですね!

彼らの曲はやはり歌詞が重要ですから、曲を気に入った際にはぜひ和訳などで歌詞をチェックしてみてください。

KOH-1

Brown SugarThe Rolling Stones

同世代のライバルだったビートルズが解散し、1960年代の終わりには初代リーダーのブライアン・ジョーンズが亡くなってしまうという出来事が重く圧し掛かった70年代のローリング・ストーンズは、自らのレーベルを設立するなど新たな道を模索しつつ、ロック史に残る名作を多くリリースしています。

そんなストーンズにとっての70年代の幕開けとなった、1971年発表の大ヒット・アルバム『Sticky Fingers』のオープニング・ナンバーとして先行シングル『』は、王道のストーンズ楽曲言える最高にゴキゲンなロック・ナンバー!

気だるげでラフなギター・リフ、軽やかなピアノ、アメリカ人ミュージシャンのボビー・キーズさんによる間奏のサックスも相まって、ファンキーな雰囲気が実に気持ちいいですよね。

本作からストーンズに加入したギタリスト、ミック・テイラーさんも大活躍しております。

最初に聴くストーンズとしても、オススメの名曲です!

KOH-1

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