House-Techno
おすすめのハウス・テクノ
search

【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト

「ロックとテクノの融合」といったうたい文句は全く珍しいものではないですし、現代のロックやポップスは何らかのエレクトロな要素が取り入れられていますよね。

今回紹介する「ビッグ・ビート」は、90年代後半から00年代前半にかけてブームが巻き起こったテクノ・ミュージックのサブ・ジャンル。

ロック・バンドがテクノの要素を取り入れるのではなく、テクノ側から激しいブレイクビーツにラウドなギターを乗せるなど、ロック的なダイナミズムを大々的に盛り込んだサウンドが特徴です。

世界的にメジャーな存在も多くいるビッグ・ビートの主要なアーティストやグループを、この機会にぜひチェックしてみてください!

【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト

Where’s Your Head AtBasement Jaxx

イギリス出身の2人組ダンス・ユニット、ベースメント・ジャックスはハウスを主体としたサウンドが特徴。

2001年にリリースした『Where’s Your Head At』で一躍有名になりました。

ラテンミュージックやファンク、ヒップホップの要素もミックスされており、カーニバルのような底抜けに明るいダンスミュージックが好きな人にオススメです。

日本でも人気が高く、フジロックフェスティバルにも何度か出演しています。

もも@ライター

DoomsdayOverseer

イギリス出身のDJ兼プロデューサーであるRob Overseerさんは、映画やテレビゲームにテレビのCM曲からバラエティ番組など、さまざまなメディアで使われる楽曲を手掛けるミュージシャンです。

1995年の活動開始からいくつかのEP作品をリリースしていますが、アルバムのリリースとしては2003年にOverseer名義で発表された『Wreckage』のみ。

冒頭で述べたように、どちらかといえば裏方の職業作曲家のような立ち位置で活躍するアーティストなのですが、そんな彼の音楽性はビッグ・ビートの中でもとくにロック色の強いサウンドを特徴としています。

ロック・ギターを大胆に導入し、フックたっぷりの歌メロもあり、もちろんアグレッシブなブレイクビーツも聴けますが、楽曲構成を含めてどちらかといえばロック寄りなのですね。

リリース時期的にもビッグ・ビートのブームからは外れていますし、プロディジーやケミカル・ブラザーズのファンはもちろん、いわゆるデジロックがお好きだった方もこのアルバムを聴き逃している人は多いかもしれません。

この機会にあらためてチェックしてみることをオススメします!

KOH-1

Destroy 2000 Years Of CultureAtari Teenage Riot

このバンドをビッグ・ビートの文脈で語るのは語弊が生じますが、耳をつんざくようなデジタル・ビートとハードコアの攻撃性、過激なメッセージをアジテイトするボーカルを融合させた存在としてここ日本でも熱心なファンの多いドイツ出身のアタリ・ティーンエイジ・ライオットをぜひ紹介させてください。

1992年にカリスマティックなフロントマン、アレック・エンパイアさんを中心としてベルリンにて結成、2001年にメンバーの急死が原因で活動を停止するまでに3枚のアルバムをリリースしており、2010年の再始動後には新作のリリースや再来日公演もおこなっています。

彼らの音楽性は冒頭で述べたように過激極まりないものであり、デジタル・ハードコアの始祖とも評される爆音が特徴です。

彼らの最初の活動時期とビッグ・ビートのブームの時期が被っていることもあって、日本ではいわゆるデジロックを愛聴している音楽ファンの間でも高い人気を誇っていましたね。

彼らの思想などを知ることでより理解が深まることはもちろんですが、単純にプロディジーよりもさらに過激なデジタル・ビートが聴いてみたい、という方にもオススメします!

KOH-1

BattleflagLo Fidelity Allstars

1980年代後半から1990年代前半にかけてブームとなったアシッドハウスの代表格、ハッピー・マンデーズやストーン・ローゼスの後継者とも呼ばれたバンドが、1996年にロンドンで結成されたローフィディリティ・オールスターズです。

残念ながら先人の偉大なバンドほどの成功は得られませんでしたが、ビッグ・ビートの全盛期と言える1998年に発表されたデビュー・アルバム『How to Operate with a Blown Mind』は、アシッド・ハウスにファンクやヒップホップ、パンクの要素を融合したサウンドで高い評価を受けて人気を博しました。

ロック・サイドからクラブ・ミュージックの要素にアプローチしたような音楽性ですから、ビッグ・ビートの中ではロック色が強いと言えそうです。

冒頭で述べたように、アシッド・ハウスの時代に活躍したバンドがお好きな方も要チェックです!

KOH-1

AbsurdFluke

1988年にルームメイトだったという3人によって結成されたフルークは、他のビッグビートの大物たちと比べると知名度という点で劣ることは事実ですが、1つのジャンルにとらわれない姿勢から生まれた独自のエレクトロ・ミュージックは高い評価を得ています。

ニュー・オーダーやビョークさんといった超大物ミュージシャンのリミックスを手掛けるなど、裏方としても活躍していた彼らが残した5枚のアルバムは、どれも違った色を持つ個性的な作品ばかりです。

1991年のデビュー・アルバム『The Techno Rose of Blighty』は、オアシスやマイ・ブラディ・ヴァレンタインを輩出した名門クリエイション・レコーズからリリースされていたのですから驚きですよね。

ビッグ・ビートとしての彼らであれば、1997年にリリースされた通算4枚目のアルバム『Risotto』をぜひ聴いてもらいたいです!

彼らの作品の中ではとくに評価の高い1枚でもあり、オープニングトラックの『Absurd』は多くの映画やタイアップなどで使われていますし、2曲目の『Atom Bomb』はビデオゲーム『Wipeout 2097』のサウンドトラックに起用されています。

どこかひんやりとした質感を持った、クールなビッグ・ビートをぜひ味わってみてください。

KOH-1

Born too slowThe Crystal Method

ビッグ・ビートは基本的に発祥の地と言えるイギリス出身のミュージシャンを中心としたムーブメントですが、本稿で紹介するザ・クリスタル・メソッドはアメリカはロサンゼルスを拠点とするユニットです。

1993年にケミカル・ブラザーズに触発されたというスコット・カークランドさんとケ ン・ジョーダンさんの2人によって結成され、1996年に発表したバキバキのビッグ・ビート・アンセム『Keep Hope Alive』がスマッシュ・ヒットを記録して知名度を上げます。

こちらの楽曲は後に公開された映画『リプレイスメント・キラー』のサウンドトラックにも収録されていますね。

翌年の1997年にリリースされたデビュー・アルバム『Vegas』もヒットし、アメリカ発のビッグ・ビートのパイオニア的な存在として認知されるにいたりました。

ラウドなロックのダイナミズム、攻撃的なエレクトロ・ビート、ヒップホップ譲りの強じんなグルーヴにファンクやアシッドハウスまでを盛り込んだ彼らの強烈なサウンドは、ロック・リスナーの耳にも必ずや届くはず!

KOH-1