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YouTubeの音楽ライブ動画は、なぜ再生回数が少ないのか考えた
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YouTubeの音楽ライブ動画は、なぜ再生回数が少ないのか考えた

今日は小ネタというか疑問というか。

以前から僕は「ライブ動画の生配信」が音楽業界でも2017年のキーワードだと書いてきていますが、「生配信ではない音楽ライブの動画」って、あんまり再生回数(需要)がないことに気づいています。

YouTubeの再生回数=需要って考えるのかは少し乱暴かもしれませんが、今回はなぜYouTubeの音楽ライブ動画の再生回数が少ないのか考えてみました。

それでは、いってみましょう。

YouTubeではライブ動画よりMVの方が再生回数が多い

http://o-dan.net/ja/

YouTubeは無料で見られるので「純粋に見たいと思って調べた人・検索した人」が動画を見ていると思うんですよね。

そこで、邦楽・洋楽のアーティストを何組か適当にピックアップして調べてみたのですが、どのアーティストも「LIVE」動画よりも、「Official Music Video」とかの方が再生回数が多いんですよ。

調べた再生回数は2017年1月19日時点の数字ですが、何組か紹介してみます。

ONE OK ROCKの場合

ONE OK ROCK – Mighty Long Fall [Mighty Long Fall at Yokohama Stadium]

ONE OK ROCK – Mighty Long Fall [Official Music Video]

再生回数に約7倍の差があります。もちろん公開時期は1年以上違いますが、それでも7倍は多い気がします。

BUMP OF CHICKENの場合

BUMP OF CHICKEN「GO」LIVE MV from BD/DVD「STADIUM TOUR 2016 “BFLY” NISSAN STADIUM 2016/7/16, 17」

BUMP OF CHICKEN「GO」[Official Music Video]

再生回数におよそ2倍の差があります。

なんなら「Official Music Video」の方が後から公開されているのにもかかわらず、再生回数が多いです。

Maroon 5の場合

Maroon 5 – Don’t Wanna Know (Live On The Ellen DeGeneres Show/2016)

Maroon 5 – Don’t Wanna Know

公開タイミングは1ヶ月しか違いませんが、MVの方が100倍以上再生されています……

いったいこれはどういうことだ。

Coldplayの場合

Coldplay – Hymn For The Weekend (Live at The BRIT Awards 2016)

Coldplay – Hymn For The Weekend (Official video)

こちらも公開タイミングは1ヶ月しか違いませんが、やはりMVの方が100倍ほど多いです。

うーむ……。

Zeddの場合

Zedd, Aloe Blacc – Candyman (Live From Good Morning America)

Zedd, Aloe Blacc – Candyman

同じく1ヶ月の公開タイミング違いですが、約4倍も再生回数が違います。

「音楽ライブ動画」の再生回数が少ない理由を考えてみた

今回は有名なアーティストばかり例にあげましたが、別にこれはインディーズバンドとかでも同じです。

それでは、僕なりにライブ動画の再生数が少ない理由を考えてみました。

公開タイミングの違い

真っ先に思いついた理由はこれです。

最初にミュージックビデオが公開されるので、多くの人が注目している時にミュージックビデオが再生され、再生回数が増えているだけという理由です。

「ライブ動画」が公開されるタイミングではすでに旬を過ぎてしまっていて、再生回数が伸びないだけ。

……でも、100倍近く差がつくのは納得いかないし、BUMP OF CHICKENのケースを説明できないなぁ。

YouTubeの検索表示の仕組みが原因

次に思いついた理由は「YouTubeの検索表示の仕組み」です。

繰り返しになりますが、多くのアーティストが「ライブ動画」よりも先に「MVやPV」をYouTubeに公開しています。

当然先に公開された動画の方が多く再生されますし、長時間再生されるので、検索結果で上位に表示されます。

聴きたい音楽を探している人はライブ動画だろうがMVだろうが音楽を聴くことができれば満足なので、上位に表示される動画を押すだけなので、それが理由でMVの再生回数が増えているという理由です。

ライブ動画に興味がない(MVで満足)

そして最後に考えついた理由というか結論がこれです。

ここまで書いてきた理由からもそうですが、「ライブ動画」だろうが「MV」だろうが、どちらも聴きたい音楽が聴けるので、そこに大きな違いはないのでは、という結論になりました。

わざわざ「ライブ動画だから見たいー!」という心理には、ならないということですね。

きっと音楽を探す時にも「曲名 MV」といったキーワードで検索するので、先にミュージックビデオが表示されるんでしょうね。

また「ライブ」は、多くのリスナーにとって参加することに意味があるものだと思いますし、それが普通なんでしょう。

……無理やり感のこじつけが出てしまってますね。

それでもライブ動画を公開する意味はいかがでしょうか。

MVの方が圧倒的に再生回数が多いのであれば、ライブ動画を公開する意味はないように感じるかもしれませんが、そんなことないです。

「ライブ動画を見たからライブにも参加してみたい!」って感じる人はいると思うので、ライブ動画を公開すること自体に意味はありますよね。

また数は少なくても「ライブ動画」を見ている人、見たいと思っている人は必ずいます。(僕もその一人です)

最近では多くのインディーズバンドが「ライブMV」なるものを公開していますが、実はこれが「ライブの雰囲気も伝わる」し「音楽も聴ける」ので、最も効果的なのかもしれないですね。

少し締まらない内容になってしまいましたが、今回は気づいた小ネタというか疑問でした!

今後も今回の疑問については深掘りしていこうと思います。

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ライタープロフィール

東京indie

元バンドマン

東京indie

自分はバンドをやめてしまったのですが、主に東京都内のライブハウスで活動されているおすすめのインディーズバンドさんや、バンド活動、音楽アプリ、音楽ニュースなど書いています。

ウェブサイト:http://www.tokyo-indie-band.com

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