「レコーディングお悩み一刀両断」Take.18
【Q1】学園祭でステージを組んでライブをします。セッティングやPAについてアドバイスを下さい。
【Q2】学園祭ライブでヒーローになるためにはどうしたらいいですか?
レコーディングに関する身近な疑問をプロのエンジニアが丁寧に解説!これからレコーディングをお考えのあなたの疑問も、レコーディング経験はあるけど今まで聞くことのできなかったあなたの疑問も一気に解決です!
学園祭でステージを組んでライブをします。セッティングやPAについてアドバイスを下さい。
1. スピーカーのセッティング
スピーカの指向性や、会場の形によってセッティングは変わってくるので一概には言えませんが、客席全てをカバーできるようにセッティングします。スピーカーチューニングの前に大まかなセッティングを済ませておき、その後、最終的な調整をします。モニター環境がない場所の場合は、ヴォーカルやキーボードを鳴らすメインスピーカーは、楽器のアンプやドラムセットの両脇後方に設置します。高さはマイクの高さから少し高めの位置に設置するとハウリングを回避しつつ、ステージモニターの役割も兼任させることができます。
2. メインスピーカーのチューニング
グラフィックイコライザーでPAスピーカーを通して出てくるトータルの音質を決めます(スピーカーチューニング)。自分の声やCDをかけて調整するのが一般的です。ここでのポイントはグラフィックイコライザーの使い方です。グラフィックイコライザーは基本的には欲しい帯域を上げるのではなく、いらない帯域を下げることで音を作っていきます。
3. モニタースピーカーのチューニング
次にモニタースピーカーのチューニング。ここではマイクを通した声がフラットに、生声に近くなるようにグラフィックイコライザーを調整します。 マイクを握ったり、モニターに近づけてハウリングが起こりやすい状況を作り、ハウリングポイント(ハウリングしている帯域)をグラフィックイコライザーでカットしておくといいと思います。
4. サウンドチェック
バンドのリハーサル前にはchごとのチェックします。ドラム、ベース、と下ものから上ものの順でチェックしていきます。大事なのはインプットレベルの設定。ピークを超えないようにGAINの位置を決めましょう。演奏者側でエフェクターを使用する場合は、全ての音色を鳴らしてインプットレベルを設定する必要があります。インプットレベルの設定が決まったら、ドラムやアンプなどマイクで音を拾うものはイコライザーをなるべくいじらずにマイクの向きや距離を調節して、生音に近づけていきます。
ギターアンプは、弾いてる位置で聞こえる音量と、実際に客席で聞こえる音量や音質のギャップが激しいので注意が必要です。音量はもちろん、アンプを置く位置や角度を変えるだけでもかなり音が変わります。
ベースアンプに関しては、低音は高音に比べて指向性がないので位置によって左右されることは少ないです。ただし、むやみに音量あげると他の楽器の邪魔をすることになるので、こちらも音量調節は必要です。
ドラムのタム類は、ガムテープや布を貼ることで音量が抑えられますし、シンバル類も裏側にガムテープを貼ることにより音量を調節することが出来ます。回線や機材の都合で、限られた本数のマイクしかドラムに使用できない場合は『バスドラ、スネア、ハイハット』の三点を優先的にマイクを立てていくと、本来のドラムセットのバランスを保ちつつ音量を大きくすることが出来ます。
5. リハーサル
バンド全体で演奏してリハーサルを行います。メインのスピーカーの音はもちろんですが、モニタースピーカーチェックもリハーサル中に行いましょう。モニターはあくまでも「バンドがステージ上で作ったバランス」の補足として使うのが原則です。そしてバンド毎のPA(各チャンネルのEQやモニターのバランス)やアンプのセッティングを記録しておきます。また、マイクの位置も重要なので、セッティングのポイントが変わってしまわないように、テープなどで印をつけておきましょう。
スタジオラグでは全400種類をこえる様々な楽器や音響機材のレンタルを承っております。学園祭など内容に合わせたプランニングやアドバイスなどもいたしますのでどうぞお気軽にお問い合せください。
※レンタルは事前にご予約が必要となっております。 楽器・機材レンタルページにてご確認下さい。
(スタジオラグチーフスタッフ:中尾欣也)
学園祭ライブでヒーローになるためにはどうしたらいいですか?
本番のステージの上では、誰にも文句言わせる事無く「カッコつけること」に集中して下さい。そのためには告知や準備もたいへんだとは思いますが、当日までにバンドでリハーサルをしっかり行い、当日に向けコンディションを整えることが最低限必要になってくると思います。
スタジオラグでは、各店にミラー付のお部屋がございます。「聴かすだけでなく、見せたい!」そんなステージパフォーマンスを考えてる方にオススメです。過去数々のヒーローを輩出しておりますので是非ご利用下さいませ。学園祭シーズンは混雑が予測されますのでお早めにご予約されることをオススメします。
(スタジオラグチーフスタッフ:中尾欣也)
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